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2004.11.16

ソニーと松下(下)

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ソニーと松下(下)立石泰則
講談社+α文庫 \840

「衝撃!このままでは松下は10年もたない」って帯にありますけど、「10年もたないのは、松下じゃなくて、この本書いたアンタですから。残念!」 「調子こいて書きたい放題書いてるおまぬけさん斬り!」

というのも、本の中に「私なら社長は○○にして、四副社長制を復活させて・・・」とか、書いてるんです。このオッサン。小さくとも何らかの企業を経営している人が語るならともかく、何の経営責任も負ってないライターが、そんなこと活字にしたらいかんわな。飲み屋で、仲間内での話題やな。

技術面に関しては面白い箇所もあったけど、松下が液晶とプラズマの両刀使いしている点やFEDにはふれてないし、やたら権力闘争と人事ばかりに焦点が当てられていて、ビジネスそのものを正面から捉えていない印象が残りました。読み物としては面白いし読みやすいけど、それ以上でもそれ以下でもない。経営者が書いた本とは、迫力も説得力も違うな。また、学者が書いたような仮説、検証も見られないし。
結局、面白いけど、そこから何かを学べるとかって本じゃないと感じた。これが、大学(院)の講義ノートを下敷にしてるというのも少々驚き。事実と印象を交互に、多少あおるような文体で書いているだけなのに。掘り下げ方が浅いと感じさせた理由には、図表の類が一切出てこなかったこともあるかもしれない。恐らくは、論理的な組立が出来ないタイプの人なんだろうと思う。だから要素の抽出やその関係を示すことができずに、劇画調の文体で迫力を出そうとしているのかもしれない。説得力がないのも、論理的でないからかもしれない。

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