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2005年1月

2005.01.31

オレたちバブル入行組

4163236007.09.MZZZZZZZ[1]
オレたちバブル入行組 池井戸潤 文藝春秋社 \1,750

三菱銀行出身の著者による、ある都銀の大阪市内の支店を舞台にした「痛快」ビジネス小説です。気骨のある融資課長が主人公ですが、「人事」が大きなテーマになっています。私自身、作者と同世代ということもあり、ヒトゴトとは思えず読み入ってしまいました。読みやすさもあり、多分、途中でやめられなくなります。ただし、これが著者の私小説というわけでは無い様なのでご留意。

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2005.01.30

終戦のローレライ II

4062749718.09.MZZZZZZZ[1]終戦のローレライ II 福井晴敏 講談社文庫 \730

謎の兄妹の出自とともにローレライシステムの全貌が明らかになり、いよいよ本格的な水中戦(ストーリー全体ではほんの序の口でしかないのでしょうが。)が始まりました。ただし、ここで文庫版の3,4巻を待つなら2月中旬まで暫く休憩です。ハードカバーの下巻を買うという手も無くは無いのですが、楽しみはとっておきましょう。読みたい本あるいは読まなきゃならない本のバックログが膨れてこないうちに手配、手配。

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公会計 国家の意思決定とガバナンス

4757121415.09.MZZZZZZZ[1]
公会計 国家の意思決定とガバナンス 桜内文城 NTT出版 \3,570

 昨年秋に著者が出した「公会計革命」に続く「公会計」ものです。ここでいう「公会計」とは、「いわゆる」つきの公会計ではなく、著者が体系化したオリジナルの一連の体系としての日本発のコンセプトである括弧つきの「公会計」を意味しているようです。だからこそ、そういうタイトルになっているのでしょう。

 「公会計革命」が新書版であったことや発売時期を考えると、同書が「予告編」で本書が「本編」という意図なのでしょうか。ただし、大学教授(著者は新潟大学の教授)が書かれた本なので学術書の体裁(引用が丁寧についています。)がとられてはいますが、その一方、専門知識を前提とせずに読めるように配慮されているようです。実際、私には本書の方が読みやすく感じました。ま、これは原作を読んでから観た映画のような感覚なのかもしれませんが。
 そもそも公会計って分野は、会計学をバックグランドに持っている人たちと財政学に拠って立つ人たち、そしてそれぞれの領域での実務に携わる多くの人たちの間で、時にはまともにぶつかりながらも、お互いに「理解不能」、「許容できない」とかですれ違いまくりながら今日まできてしまったように感じます。会計学はミクロの、財政学はマクロの夫々の経済学の領域に関連が深いはずですが、実際にはあんまり学際的な動きは感じられませんね。そういった意味でも本書は、「超」学際的内容で楽しめます。もっとも、こういった見方は日本国内だけであって、欧米ではここまでの垣根、溝は高くも深くもないのかもしれませんが。

 本書では「処分・蓄積勘定(損益外純資産変動計算書勘定)」に象徴されるように、純資産の分析可能性が重要であると訴えられており、純資産とは何か?を問うています。個人的には、純資産が資本か持分かという論点は、財務諸表の対象となっている存在を(活動の場としての)主体としてみるか(所有者として)客体としてみるかの視点の違いによる表裏一体のもののような気がしているのですが、本書の回答は・・・気になる方はお読みください。

 国家の意思決定とガバナンスに資する「公会計」が必要であるとの著者の主張には、次のような記憶とシンクロしました。大学に入ったとき、経済学の本を何か、と迷って一番ぶ厚そう(大判だし)だったのでサミュエルソンの「経済学(もちろん都留重人さんの邦訳版です。)」を買ったのですが、「経済学を理解するためには、基礎的な会計学と簿記の理解が必要である。」として結構なページ数(数十ページあったような気がします。)を割いていたことです。

 それにつけても、これだけ欲張った内容を300ページにまとめるのは大変だったってことは、容易に想像がつきます。カバーしている範囲が広いだけに、ちょっとした事典代わりにも使えそうな気もしました。近々JICPAジャーナルに書評が載るとも聞きましたが、専門誌だけでなく日経はじめ一般紙での書評にも期待したい一冊です。

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2005.01.29

ユリョン

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ユリョン

韓国版「レッドオクトーバー」あるいは「沈黙の艦隊」。「ローレライ」にちなんで見ました。
パクリ云々は置いといて、純粋にハラハラドキドキして引き込まれていきます。
国民感情としてはJMSDFの潜水艦が撃沈されたり日本の主要都市が核攻撃の目標とされるのは、ぞっとするし反感も持ちますが、日本の小説や映画でも超大国や周辺国家を敵視してストーリーを展開させているのですからあまり人のことは言えないでしょう。

見るかどうか迷っている人がいるなら、私はお奨めしておきます。

431 チョン・ウソン
202 チェ・ミンス
監督 ミン・ビョンチョン
1999 韓国

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2005.01.27

終戦のローレライ Ⅰ

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終戦のローレライ Ⅰ 福井晴敏 講談社文庫 \490
3月5日からロードショーされる「ローレライ」の原作です。映画化に向けて文庫化されたようですが、もともと上下巻だったものを4分冊にしたそうです。第1弾として1,2巻だけ文庫化されました。3,4巻目は2月中旬の発売だそうです。4分冊化といっても、1冊目は薄い割に2冊目は分厚い。上巻を素直に2分冊化したのかどうかも疑ってしまう。何でもこの小説、樋口真嗣監督が映画化することを前提に書かれたそうです。
福井さんは「亡国のイージス」が有名ですが、こちらは夏に真田広之主演で公開されるそうですし、江口洋介主演の戦国自衛隊のリメイクも原作はこの人だそうです。大活躍。
ネタバレになるので、ローレライについては深くは触れませんが、終戦間近の日本と太平洋が主な舞台です。さらに言えば、もともとフランス海軍のへんてこ潜水艦シュルクーフが中心になります。史実では、ドイツの接収を逃れてフランスからイギリスに渡ったものの商船にぶつかってあえなく沈没してしまったものを、ドイツが接収に成功してさらにドイツ敗戦を機に日本で戦利品として艦籍に入れられた、と設定したものです。重巡なみの20.3センチ連装砲を装備した伊400級の出現までは世界最大であった巨鯨です。伊400級が潜水空母なら、シュルクーフはさしずめ潜水戦艦でしょうか。大型潜水艦は帝国海軍の専売特許かと思っていたけど、やるなフランス。現代でも米国を除けば正規型の原子力空母を保有しているのはフランスだけやもんね。
小説に戻って。出だしは、フィクションではあるものの戦時下の日本の描写を丁寧にすることにより、臨場感とか「空気感」を高めているようです。ただし、読み手を限定しないことを前提にしているようなので、光人社の戦記ものや一部のシミュレーション小説のようなマニアックさはなく、女性でも読みやすいのではないかと思います。もっとも、設定は「ビルマの虎(ハッピータイガー)」や「東亜総統特務隊」にも通ずるところがあるので、MG系の濃い方にも潜水艦ものであることさえ我慢していただければ楽しんでいただけるのではないでしょうか。

今は、とにかく原作読んでから映画を見なきゃ、という状況です。樋口監督、渾身の一撃だそうですからね。ところで、エヴァンゲリオンの主人公の名前が樋口監督に由来しているらしい、ってご存知でした?

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2005.01.25

企業改革法が変える内部統制プロセス

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企業改革法が変える内部統制プロセス IBMビジネスコンサルティングサービス 森本親治・守屋光博・高木将人 日経BP社 \2,940

米国の企業改革法がきっかけで企業内の「内部統制」がクローズアップされています。米国で上場している日系企業は、目下、突貫工事で体制を構築中ですが、第一線で活躍するコンサルタントによる実践的な指南書に仕上がっています。テンプレートの見本など、まさに「実践的」です。

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金融夜光虫

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金融夜光虫 杉田望 講談社文庫 \730
 この作品の中では「ゆうかHD」って書いてあるけど、「りそな」であることは経済にどんなに疎い人でもすぐにわかります。オビのキャッチに「売国奴の正体を暴く!」とあり、竹中大臣(竹村伍市)と木村剛氏(大村祐一)の両氏を糾弾しています(ようにしか見えない。というよりも、そう読んで欲しいと狙っているとしか思えない。)。そこには、母国をアメリカに売り渡そうとする(と著者が考えている)連中に対する著者の怒りが込められているのだろう。しかし、死者まで出た一連の顛末を殆どそのままなぞっていく姿勢には、強い疑問と反発を感じる。
 さらには、揚げ足をとるつもりはないけれども、生半可な知識で書いているようなので、技術的な誤解や「繰延税資産(もちろん正しくは繰延税金資産です。)」とか誤字連発。専門知識以外にも「神戸西宮」とか出てくるし。これは、明らかに西宮市と神戸の中心街の三宮を混同している。ひどいのは、登場人物の一人である「津村」が「津田」になっている箇所(一箇所だけですが。)まであった。本筋とは違う些細な点だとは判りながらも、引っかかってしまって興ざめするんですね。
 
 著者は小説の形を借りた摘発本に仕上げたつもりなんでしょうが、いわゆる「謀略もの」にしか見えなかった。全てはアメリカの陰謀だ、ってここでいうアメリカってなんなんや?小説には書いていないけれど、行き着く先は「ユダヤが悪い」、「フリーメーソンの陰謀だ」とかいったものではないのでしょうか。昔、私の父が知り合いのユダヤ人(フリーメーソンのメンバーだったらしい。)から教えてもらったところでは、入会時にちょっと秘密めいた儀式はあるもののフリーメーソンもよくある親睦団体の一つに過ぎないってことらしい。何でも謎めいたものはもっともらしく語られることが多いもんですが、そういったことを踏まえて「ひとつ、だまされてみようか」と思いながら読んでみるのは面白いかもしれません。

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2005.01.24

ローマ人の物語 9 ユリウス・カエサル ルビコン以前(中)

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ローマ人の物語 9 ユリウス・カエサル ルビコン以前(中) 塩野七生 新潮文庫 \476

三頭政治を確立し、ガリア戦役で戦闘に次ぐ戦闘。
ガリア人の住む範囲を越えて、ライン川も橋を架けて超えてしまいます。おっきなゲルマン人も追い払い、ドーバー越えてイギリスまで行っちゃいます。
驚いたのは今で言うスイス人が全国民挙げて彷徨うこととなった一時代があったっていうこと。言葉を変えれば、無知な自身が情けなくなったってことです。とほほ。

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2005.01.23

人名のついたクルマ

人名のついた量産車って結構ありますね。
昨年出た「村野」。この系統はかつて「寺野」というのもありましたね。変に統一感を感じます。
なくなっちゃったけど、セドリック、グロリア、シルビアなんてのも人名ですね。もっとも、あちらのしかも姓じゃなくて名の方ですんで残念。こうしてみると、ニッサンは人名好きなんでしょうか。「ダットサン」もDATSUNのDAT部分は開発者のイニシャルらしいし。
トヨタはかつて、「世良」(あるいは「世羅」)ってちょっと変わったのをだしてたくらいでしょうか。
海外では、ディーノとかエンツォとか、固有名詞丸出しのフェラーリとか、Eで始まるクルマばっか作ってるロータスのエリーゼとか。メルセデスってのも、オーストリア大使かなんかの娘の名前やなかったかなぁ。
でも、海外で活躍する日本人は、ランボルギーニの「三浦」が筆頭ですね。あと、フィアットの「宇野」とか。
人名とも地名とも言えるのは、ニッサンが最近出した「能登」、プロトンの「佐賀」。
アメ車は詳しくないのですが、「リンカーン」ってのがあるんですからいろいろあるのかもしれない。

しかしながら、日本車ならここはやっぱり漢字やひらがなの車種を作って欲しいですよね。かつてのスーパーカーの「童夢」やレースカーで「紫電」とかありましたよね。その点、中国はえらいよな。「紅旗」や「上海」とか。新しいのは知らないけど。

なお、この書き込み、思いつきだけで打ってますから網羅性を欠いてます。もともと殆ど意味の無い内容ですが。

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2005.01.19

上場会社、半減?

上場会社数が半減するっていうのは、いかにも大げさですが、春先前後から子会社などの関係会社も含めた全上場会社、特にその役員さんや管理部門にとって少々気を揉むテーマが出てきました。

有価証券報告書の虚偽記載に端を発する、上場会社の内部統制の大幅強化です。
12月に金融庁が「ディスクロージャー制度の信頼性確保に向けた対応(第二弾)」を公表し、この姿勢を明確に打ち出しました。この(第二弾)中で触れられている企業会計審議会「金融審議会第一部会ディスクロージャー・WG報告-ディスクロージャー制度の信頼性確保に向けて-」では、一部に婉曲な表現もあるもののアメリカの企業改革法での内部統制強化策を実質的に導入することを求めています。すなわち、少々(実際には相当の人員増を伴う)コストがかかっても、「ちょっとした不心得者がいても重大な不正ができない」仕組を上場会社内に構築させ、社長に太鼓判を押させる」ということです。今後、もしそんな仕組ができていなければ、証券取引法違反で社長は手が後ろに回ります。もちろん社内の関係者も牢屋行きです。別に社長自身が悪さをしてなくてもこうなります。「引責辞任」なんて用語は死語になるでしょう。もし、NHKが上場していて、しかも今から数年後に昨年露見したような不正が出てきていたら、海老沢さんはブタ箱ゆきだったでしょう。もっとも、NHKは信頼回復に向けてCOSOレポートに沿った内部統制を構築するそうですから、法令上の罰は無くともアメリカの上場会社並みの水準に内部統制を格段に高度化(すなわち高コスト化と表裏一体)させるみたいですね。人件費増加やね。

内部統制の強化ってことは、ありていに言えば、「これまで1人でやってきたことを3人でやることによって、1人では不正をしでかせなくする。」ってことですから、人件費をはじめ当然高コスト化します。文書化も徹底します。仕事増えます。リストラばっかりしてきて人を減らしてしまった企業には大逆風です。過ぎたるはなお及ばざるがごとしって?

また、良いサービス、高い効果を挙げるためには、高コスト化がやむをえなくなるのは、内部統制の強化を求められる上場会社(民間)だけではなく、官庁も同様なようで、上場会社や監査法人を見張る金融庁の平成17年度予算も大幅増の見通しです。人員も大幅増。期間限定職員大募集です(ただし、専門家限定ね。)。部署別の人員増を見れば、「銀行等の間接金融の信頼性回復は一段落したから(地銀の合併連発の青写真も出来上がったみたいだし。)、今度は直接金融をガシガシいくぜ。」って感じです。

こんなドエライ話なのに、日経でも大した扱いしてないみたいで不思議でしょうがありません。そのうち経済3誌(東洋経済、ダイヤモンド、日経ビジネス)が取り上げることを期待してます。もっとも、上場会社が人員増すれば、企業業績は下がっても労働分配率が上がって家計が潤って消費支出増えるから(ホンマかなぁ)、却って景気刺激にもなるかもしれんしな。プラス思考でいきまっしょい。

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2005.01.18

まるで昨日のような10年前の今日

もたもたしているうちに、すでにホントの昨日になってしまいました。
毎年、この日は早く目が覚める。というよりも、覚めてしまう。

今の家に引っ越してから1ヶ月あまりだった。突風が吹いたかのようにうなるような音がしたかと思ったら、ガンガンガンと縦揺れがきた。縦揺れはP波だからそんなに強いはずはないのに、とか思いながらも立ち上がることすら出来なかった。天井から吊るした蛍光灯が、一段階低くなって傘が外れた。瓦が落ちる音が外から聞こえた。一瞬、地震とはわからなかった。あわててラジオ、テレビを点けて、風呂に水を張った。明るくなってからコンビニにいったけど、黒山の人だかりで、パンを少しだけ手に入れるのが関の山だった。

震災を終戦に置き換えるならば、10年後といえば昭和30年。石原慎太郎が「太陽の季節」で新人賞。厚生省が「売春白書」を発表し、全国で公娼50万人と推定。「広辞苑」が初版。
「ゴジラ」は昭和29年。

神戸では10年前のあの日に人生が一変してしまった人が大勢いるけれど、日本全国ではこの10年間で生活ががらりと変わってしまった人は相当多いと思う。

この10年でオモテに出てきたもの:ネット、ケータイ、デジカメ、外資、・・・リストラ、倒産、破綻・・・。なんじゃこりゃ。

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2005.01.16

魔法使いハウルと火の悪魔

4198607095.09.MZZZZZZZ[1]魔法使いハウルと火の悪魔 ハウルの動く城1 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作 西村醇子訳 徳間書店 \1,600
映画の原作とされている本ですが、徳間書店(!)から初版がでたのは)97年、原作が書かれたのは86年です。
映画との関係で言えば、設定と出だしはほぼ同様といえるでしょうが、話が進むにつれ映画は原作からどんどん遠ざかっていったようです。原作では、ハウルの甥(姉とかも)が出てきたりしますし、その甥はコンピュータ・ゲームをしていたりします。時代設定がよくわからなくなってしまいます。
10代以上向けに設定されているそうで、ひねったような表現も少なく(イギリス人にとっての基礎的な教養めいた引用やメタファーに関しては注釈がついています。シェイクスピアや指輪物語関係など。)、読みやすく感じました。
読んだわけではないのですが、ハウルの動く城2として姉妹書とされている「アブダラと空飛ぶ絨毯」は設定そのものから別の世界のようです。

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2005.01.15

頭がいい人、悪い人の話し方

4569635458.09.MZZZZZZZ[1]頭がいい人、悪い人の話し方 樋口裕一 PHP新書 \714
以前、書店で手にとってパラパラっとしてから買うのをやめたのですが、ベストセラーになっているのが気になっていました。どんな本であれ、売れるにはそれだけの理由があるからと思ったからです。
で、買って、最後まで読んだわけなんですが、結局、売れている理由はわかりませんでした。
ネットで著者の背景を窺ってみたわけなんですが、長年、文章教室を主宰してこられ、著書もやたら多い有名な方だったようです。一言で言えば、立派な方のようです。
そんな方が、真正面から書いたとは思えないようなへんてこな(ストレートに言えばあまり程度がよろしくない)本だった(とくに前半ページ)ので、少々???って感じです。出版社への義理かなんかで書いてしまったんでしょうか。
そんな中、唯一まともだと感じたのは「あとがき」でした。もし、これからこの本を読んでみようと思われる方がおられるなら、「あとがき」から読まれることをオススメします。

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2005.01.12

くぁwせdrftgyふじこlp;@:

「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」、@あたりからはついてたりついてなかったりしますが、な~んも意味がないのにこのところこれほど有名なフレーズ(というか文字列というか)は他に無いような気がします。
ためしに検索エンジンにかけてみたら、うんざりするほどひっかかってきます。

2ちゃんで初めて見た頃は、「ふじこ?」、「ルパン???」とか意味なしの上にさらにナンセンスな連想をしてしまったものですが、大概の方の第一印象も似たようなものだったのではないかと思います。いかがですか。
ご存じない方に打ち方のコツをお伝えしますと、標準的な配列のキーボードの「Q]に中指を「A」に人差し指をおいて、左から右へ「つつー」と手を動かすと打ち出せるわけです。使用するシチュエーションは、はげしく取り乱したり、興奮している状況を表したい際、ってイメージでしょうか。この辺の感覚はよくわかりませんが。

話は変わりますが、「価値観の多様化」なんて表現が陳腐になるほど「関心領域の拡散」が進んでしまった今の日本では、自分の趣味嗜好が周囲の人たちに受け入れられるかどうかは非常に危うい「びみょー」なものになっていると感じます。私の場合、「戦車モケイ好き」なんて日常生活の中では周囲にまずいないわけで、子供のころに戦車モケイを作った経験がある人がかろうじて話を合わせてくれる程度です。「タミヤのMMV、って例のヨンパチやけど三突のBとかへっちゃんとか、なかなか渋いとこ突いてくすぐってくれるよなぁ。」なんて問いかけられても、「戦車モケイ」に関心がない方にとっては、それこそ「ふじこ」以下の意味なし文字列にしかすぎませんよね。
また、「関心領域の拡散」と「ネット」の関係って「にわたま」なのかも知れませんが、相乗効果を掛け合っているのは間違いないと感じてしまいます。

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今夜のプロジェクトX

阪神大震災で高架がぺしゃんこになった「JR六甲道」駅の、ジャッキアップによる復旧大作戦です。通常なら2年かかるところを余震の中、2ヵ月半でみごと成し遂げたわけですから感涙ものです。

私自身、被災後、西明石の自宅から毎日のように大阪方面まで出かけていくのは、無謀というか、狂気の沙汰でした。当時は、迂回ルートと呼ばれる「神戸電鉄」ルートや「加古川線」ルートが開発(発掘)されましたが、まさに殺人的な混み具合でした。便が少ないうえに乗るところが少ないから、便所の中まで何人もが乗っていたしな。
オモテの「正規」ルートが復活しはじめた中でも、JR、神戸高速、阪神、代行バス、阪急、JRと(もちろん徒歩も)乗り継ぐ回数が週ごとに少しずつ減っていくのがありがたかった。なんとか途中まで動いていても片道5時間ほどかかった時期もあった。
震災直後のある日、神戸市役所を覗いてみたら、玄関ホールにまさに住んでいる人たちがいた。ダンボールで区画を作ってガスボンベで炊飯してた。「ここはわたしたちの家です。きれいに使いましょう。」という貼り紙なんかもあった。

そんな中でのJRの開通。初日は徐行運転やった。プロジェクトXのまんま、乗客みんなが感動していたと思う。一方で、車窓に薄茶色のグラデーションの焼け野原が延々続く長田の辺りでは「空襲ってこんなんやったんやろうな。」と感じてしまった。青空に焼け跡が妙に映えていた。

今、あの当時の頑張りがあれば、この日本なんかカンタンに復興できるとは思うけれど、一方でそこまで頑張れそうにはないとも思ってしまう。

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文藝春秋 2月号

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文藝春秋 \730
1月号よりもこちらが迎春号とでも言いたげな表紙です。

以下、主な記事。ただし、個人的な関心順のため新聞広告等と扱い、取り上げの程度が異なります。あしからず。
「『幽体離脱』を二人で語ろう」よしもとばなな×江原啓之:なんかほのぼのしてます。
「ネット書店アマゾン潜入記」お得意の潜入モノです。アマゾンには本に対する愛がない、そうです。1分3冊、オビは破れてもよし。
「紀宮様『オタク伝説』を追う」深く突っ込んであります。高千穂遥(この人こそ、最初に「オタク」って言い出した人でしょう。昔、アスキーのコラムで読んだぞ。)のサインのくだりは必見。
「クレイジー経営者宣言」孫正義:痛快、爽快。でも、この人のすぐ近くにいる人はタマランでしょうね。
「香田さん斬首実行犯 衝撃の告白」手の込んだ慎重な方法でインタビュー敢行。
「2005年大予測 日本から『中』が消える」なんとなく伝わるものがありますよね。
「胡耀邦長男『靖国、政冷経熱』を語る」ちょっとおべんちゃらもあるかな。
「『電車男』を読む」 エルメス「さん」はないやろ。
特集は、「1945」。60周年ってことか。いつものようにオールスター形式ですが、殆どが2ページだけなので掘り下げようがないよな。「『ソ連軍侵攻』北千島を死守せよ」:(一部の方のみに)有名な占守(しゅむしゅ)島の決戦です。アーマーモデリング2号の高橋慶史さんの現況写真つき決定版記事を読んだことがある者にとっては食い足りないわけですが、文面は迫力あります。でも写真が新砲塔チハなのに「57ミリ砲が・・・」はないやろう。確かに57ミリ砲搭載のチハも配備されていたようですが、それならばオリジナルタイプのチハの写真載せろよ。「『満州引揚げ』葛根廟の殺戮」なんといってもこれが一番悲惨だと思います。この話を初めて知ったときは「二度とロシア戦車作るかい」と思ったぐらいですから。ソ連軍による、引揚げの女子供を中心にした民間人のなぶり殺しです。なお、私自身はトラウマを克服してT55とかT72作ってますから!

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2005.01.10

ニノミヤ 更生法?

(共同通信より)
 モルガン信託銀行は10日、家電量販店のニノミヤ(大阪市)とそのグループ会社に対して会社更生法を適用するよう大阪地裁に申請し、保全管理命令を受けた。申請の代理人によると、ニノミヤの負債額は分かっているだけで、279億円になるという。
 関係者によると、ニノミヤは関東系の家電量販店が関西へ進出してきたことで売り上げが減ったことや、バブル期の急激な出店拡大策がたたり、経営不振となった。昨年3月期の売上高は約600億円だった。
 ニノミヤは1947年の設立で、店舗は大阪を中心に京都、兵庫、岡山など関西地方に20数店ある。従業員は600人。
(共同通信) - 1月10日22時48分更新

関東勢の攻勢で、関西の家電量販店は本当に厳しいみたいやね。こんな記事が出てから思い返すわけですが、ニノミヤ(というよりニノミヤ無線って呼ぶ方がしっくりくる世代なんですが。)のTVコマーシャルってこのところ見てない気がするのにも納得。星電社、マツヤデンキに続いてニノミヤまで倒産とは。でも、債権者の申請によるものだからか、同社のHPは元気に出てるみたい。
個人的には、ニノミヤでの接客には良い記憶が全然無いし、今では近所にも無いのであまり関係ないのですが。2ちゃんで見る限り、正月1,2日の出勤は休日扱い(タイムカード押すな、って?)らしいし。えらいことなったなぁ。

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オタク学入門

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オタク学入門 岡田斗司夫 新潮OH文庫 \750
副題に「東大オタク文化論ゼミ公認テキスト」とあります。ほんまかいな。
カバーされている領域は、アニメ、マンガ(雑誌)、映画(おもにSF)、ガレキ(瓦礫じゃなくてGK、ガレージキットの方です。)辺りを中心に地理的、歴史的なクロスオーバーしていきます。
レベル的には「入門」とあるだけに、オタクじゃなくとも上記のいずれかの領域に少しでもマニアックな関心を持っている方にはすんなり理解できると思います。私などのようにオタクと名乗るほどの水準に至っていない者でも、知っていることの方が多かった気がします。もっとも、スケールもの目当てに買っているモデルグラフィックスで、見るとはなしにアニメ系の記事とかも見ているんですが。あさのまさひこさんの記事なんて、オタク上級者レベルですもんね。

もっとも、オタクのことを「お宅」って勘違いしているような向きには、「入門」以前の「初級」編が必要かも知れませんが。

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ぼくたちの洗脳社会

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ぼくたちの洗脳社会 岡田斗司夫 朝日文庫 \588

オタキングの初めての著書(1995)が文庫化されたものだそうです。自ら設立したガイナックスはもう退社されていたようですが、既に大学の教壇に立っておられた、そういう頃に書かれたようです。インターネットよりもパソコン通信が主役で、PCを使っている人の多くがニフティのフォーラムでつながっていた、そういう時代です。
この方の話し振りは国営放送等でよく見かけますが、滑舌のよさもあるのでしょうがそれ以上に論点をずばり突いてくることと論理の組立の明快さにいつも目からウロコが飛び出てしまいます。
「洗脳」という言葉(英語のBrain washのまさに直訳ですね。)に、一瞬どきっとしますが、まぁ言ってみれば「情報発信」とほぼ同義と捉えてよいのかもしれません。権力者の洗脳装置であるマスメディアから、大衆が個々に洗脳装置であるパソコン通信(今ではインターネットと置き換えるべきでしょうが。)を獲得しつつあるマルチメディアの時代へ、ということのようです。
トフラーの「第三の波」と堺屋太一の「知価革命」にインスパイアされたものの、何か違和感を感じ続けていた著者がたどり着いた答えが本書だということのようです。そんなわけで、この2冊を読んだことのある方は入り込みやすいと思います。ドラッカーの「非営利組織の経営」も引用されていましたが、「ネクストソサイエティ」にも通じる文脈も見られます。
約10年前から見た未来である「現在」が、本書のとおりになっているかどうかは実際にお読みいただくとして、オタキングがますます意気軒昂なことは間違いないわけで、本書の内容にそった生活を実践されていることは間違いないといえるでしょう。

(引用)
 つまり本書の主張はこのようになります。
 近代が経済行為が自由になった社会であるのに対して、現在、新しく変化しつつある私たちの社会とは「洗脳行為が自由になり、個人に開放されつつある社会」なのだと。

 今まで説明したことを、まとめてみましょう。
「マルチメディアの発達によって、歴史上初めてすべての人々が被洗脳者から洗脳者になるチャンスを与えられるようになる。それによって自由洗脳社会が始まる。
 人々のニーズをつかみ、最も効率よくそれを生産して販売することによって、多くの富を得られるのが、自由経済競争社会。それに対し、人々の不安や不満をつかみ、最も効率よくそれを解消する方法を提案することによって、多くの尊敬と賞賛を得られるのが、自由洗脳競争社会。得られる利益は経済利潤ではなく、洗脳利潤、つまりイメージである」
 これが「洗脳社会」「自由洗脳社会」の定義です。

 今の若者たちや子供たちは、いくつもの価値観を持つ訓練を受けています。
 学校、いくつもの塾、お稽古ごと、クラブ、ボーイスカウトのような活動。時間ごとに区切られたグループは、それぞれ価値観が違います。学校は先生の言うことを聞くところ、塾は勉強のできる子が偉いところ、英会話教室は積極的に話す子が良いところ、絵画教室は人と違うことをするのが良いところ、ボーイスカウトは人に親切にするのが良いところ、等々。

・・・10年後の「未来」は、まさに当たり前の現代のようですね。

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2005.01.09

義経

今年の大河がようやく始まりました。

「一の谷の合戦」からの出だし。現在の鵯越が海岸線からずいぶん奥まったところにあり、「鵯越の逆落とし」と「一の谷」が距離的に離れているためピンとこなかったのですが、昔の「鵯越」は現在の鉄拐山に当たるとの説もあり、なんとなく納得。義朝の最期や頼朝の島流しには、あまり時間を割かなかったのも「義経」ということなんでしょうか。また、牛若が重衡たちとかかわるシーンでは、北斗三兄弟に雲のジュウザが絡むカットを思い出してしまいましたが、これは本末転倒ですね。

義経、平家物語はこれまで何回も大河で取り上げられ、何人もの義経が出てきましたがタッキー義経はいかに。オロナミンC飲んで頑張ってな(このCM、掟破りとは思うけど、ジャニーズ人気には海老沢NHKもアタマが上がらんのでしょうね。)。母親役の稲盛いずみも別嬪やね。結構、微妙な演技力を求められる難しい役みたいですが、ポーカーフェイスで頑張ってるように感じました。

昭和40年代の娯楽がまだ少なかった頃、子供向けのソノシートに収められていた童謡「牛若」や子供向けの伝記本で義経の活躍に心躍らせたものでした。また、昨年、山岡荘八の頼朝を読んだのですが、今回は敵役なんでしょう。

一方、信長に続いて清盛役の渡団長にも期待してます。なんでも、わが家はもとをたどればどうやら平家サイドらしいもんで(ほんまかなぁ。)。また、神戸在住者としては、歴史上、神戸に都(福原京)を置いた唯一の人物としての清盛にも注目してしまいます。

ともあれ、幕末モノは視聴率が低迷するとのジンクスを破れなかった三谷「新選組!」からのバトンを受けた。「宮尾」義経の健闘を期待してます。

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2005.01.08

内部統制の統合的枠組(理論編)

isbn45614610431内部統制の統合的枠組(理論編) トレッドウェイ委員会組織委員会 アメリカ公認会計士協会・アメリカ会計学会・内部監査人協会・管理会計士協会・財務担当経営者協会 鳥羽至英・八田進二・高田敏文(共訳) \3,360 白桃書房
時にはこういった堅い本も読みます。そのうち、この本に書かれている内容を巡って上場会社は大騒ぎになりそうな・・・。金融庁、本気のようですし・・・。

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ローマ人の物語 8 ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)

4101181586.09.MZZZZZZZ[1]ローマ人の物語 8 ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) 新潮文庫 \400

 いよいよカエサル(といっても何人もカエサルという人が出てくるのですが。)登場です。これまでの巻が概ね通史、編年体で記されてきたのですが、ここにきて伝記、紀伝体になりました。カエサルの大物ぶりは本書で楽しんでいただくとして、雄弁家として知られるキケロの常勝弁護士ぶりには少し驚き。弁論、説得に際しては、相手、場所を選ばずまさに無敵です。

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2005.01.06

決定版!5時間でTOEICテスト650点 別冊宝島1079

4796643788.09.MZZZZZZZ[1]
決定版!5時間でTOEICテスト650点 別冊宝島1079 小池直己 \980

15分または20分が1ユニット(29問)のテストが4ユニットで1セット。これが5セット。計20ユニット合計580問。結果・・・・・出直してきます・・・。

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2005.01.04

Cino (シーノ)

正月4日にして初の家族揃って外食。
西明石、鳥羽のスパゲティ専門店Cinoへ。5時半頃に入ったけれど、すぐに家族連れやカップルでテーブル席は満席に。
いつものようにアラビアータを大盛りで。家庭内多数決(拒否権なし。)によりクルマで行ったためアルコール抜き。
地震後の開店だったと思いますが、それでも6,7年は経つでしょうか。あまり目立たない場所にあるのですが、しっかりした味でとにかくうまい。別にイタリアンに詳しい訳ではありませんが、神戸や大阪の繁華街にある店と比べても全然負けてないと思います。ただし、少し時間をかけて調理しているようなのでゆったり出かけられることをオススメ。
ちなみに店名はお子さんの名前に由来するそう。

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ファイナライズ?

昨日NHKで放映された「大化の改新」をテレビに接続しているDVDに録ろうとしたところ、「他の機器で見たいならファイナライズ処理しなさい。」ときた。知財保護って結構タイヘンだということを身をもって理解することとなりました。本来なら使い始めにもイニシャライズが必要なわけですが、これはフロッピーなんかに倣って「処理済」のものが出回ってるのであまり考えなくてもいいのがありがたい。
昨年末の「新選組!」の総集編は考えもなしにDVD-RAMに録ってしまい、これを打っているPCのコンボドライブでは認識してくれませんでした。今回は普段あんまし発揮しない学習機能をonにして、わざわざDVD-Rを買ってきたのですがメンドクサイという壁が立ちはだかっていたわけです。
こうなってしまうと、あまり何も考えなくてもどんどん録れるHDや使い慣れてお気楽なテープを選んでしまいますね。

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2005.01.03

今夜のナニワ金融道

久しぶりのテレビ番組化なので、著者の青木雄二さんが亡くなってからは初めてなんでしょうか。改めて調べるつもりはありませんが。
もう何年も前になりますが原作は全部読んでしまいました。某銀行が社教用にオトナ買いしたとか言われてましたっけ。TVではマルチ商法のタイヤが洗濯機に変わってたり、朱美との出会など設定が変えてあったり。もっとも、背中がモンモンの彼女っていう漫画の中の世界を、弁護士の大平光代さんが現実の世界で追い抜いてしまったわけで。いまや大阪市の助役ですからね。まさに事実は小説(漫画)より奇なりです。
「この商法は人間関係そのもをカネに変えてしまうんや。」「うちのオールナイト嵌め殺しにかからなんだんはアンタがはじめてや。」とか、名言はそのまんま(記憶だけで適当に打ってるんで多分すこし違うでしょうが。)。

話は変わりますが、マルチで印象的だったシーンがあります。何年か前、VBの世界的な権威であるバブソン大学のバイグレイブ教授の記念講演を神戸大学で聴いたときのことです。夕方からの中途半端な時刻からの開講でしたが、超満員。講義後、質疑応答がありました。何人目かの質問者「教授はこれからの有望なビジネスモデルであるMLMについてどのようにお考えですか。」。質問者が非常に贔屓目にMLMについて語る一方、司会兼通訳の加護野教授はやれやれという表情ではあったもののフラットに受け止められたように感じました。ところが、バイグレイブ教授は非常に厳しい表情に口調、語調でMLMをこっぴどく否定しました。MLMがVBを名乗るなどとんでもない。周りの人たちを不幸にして何も生み出さないようなものに手を染めるべきではない、といったような趣旨だったかと記憶しています。私自身、MLMに引っかかってよい勉強させてもらったことがあるのですが、それにしても米国でも社会問題化していることを垣間見た気がしました。もっとも今頃MLMを日本で一生懸命やっているようじゃホリエモンに大笑いされてしまうのかもしれません。10年ほど前から中国でブームだそうですから。MLM:Mulch Level Marketing

ナニワ金融道に戻ります。著者の青木さんって大金持ちになったものの早くして亡くなってしまいましたが、こてこての資本主義の本を立て続けに描きながら、共産主義者だったというのも興味深く感じていました。

離婚したものの住宅ローンの関係で同居離婚になってしまった高岡早紀に090金融にはまったパチンカーをさせたり、その夫にテーマソングの借金大王を歌ってるウルフルズの松本(なんかえらいええ人みたいな役)が出てきたり、小ネタで笑わせてくれます。高岡早紀のどっかにいってしもたような目は、借金パチンカーにきちんとはまってました。彼女のほかには大竹しのぶか大塚寧々ぐらいか。また、「俳優の」小林薫が出演していましたが、「俳優の」方と「容疑者の」方がいる年末年始となったわけで・・・。スクール水着でフィギュア作んなよ。模倣するバカが絶対出てくるやろ。

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2005.01.01

理念が独自性を生む

4478374589.09.MZZZZZZZ[1]理念が独自性を生む 宮田矢八郎 ダイヤモンド社 \1,800

中小企業版の「ビジョナリー・カンパニー」というべきものであり、著者の実証的研究の成果である前著「収益結晶化理論」の読み物風解説書と言えるでしょうか。「収益結晶化理論」はキワモノっぽいタイトルとは真逆の、玄人受けするような手堅い本です。実際、学者、コンサルタント等の評価が高いと聞きます。
いわゆる「踊り場」、「伸び悩み」段階の中小企業経営者にとって、精神論でない処方箋(ただし漢方薬的な効果になるようですが。)を与えてくれることでしょう。

副題は、「卓越企業をつくる7つの原則」。オビは、経営理念は戦略資源である!
日本の会社23万社の詳細な財務データと「優良企業」のアンケート調査をもとに、卓越企業に進化するための実践的な知恵を示す。

序章  卓越企業はいかにして生まれるか
第1章 利益の質を高めよ  (利益の質という概念に注目。字面ではわからない解説に納得)
第2章 理念が独自性を生む (なかなか理解してもらえないけれど・・・)
第3章 利益を生み出す独自性の領域
第4章 売り上げの壁を突破させる原動力は何か
第5章 経営者は「探求者」たれ
第6章 管理会計を使いこなせ

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すべてがFになる THE PERFECT INSIDER

4062639246.09.MZZZZZZZ[1]すべてがFになる THE PERFECT INSIDER 森博嗣 講談社文庫 \770

以前から、この人の本を読みたいと思っていました。エッセイ集というか著者自身の背景なんかを紹介した本、すなわち森博嗣ハンドブックみたいなの(実際は雑誌記事の寄せ集めに手を加えたものなんでしょうが。)は読んだことはあるのですが、小説は初めて。
いわく「理系作家」、いわく「手がめちゃくちゃ早い(仕事が)」、いわく「締め切りに一度たりとも遅れたことがない」。そして国立N大学工学部の現役助教授(って中部圏のN大って名大ってバレバレにしてるところがなんともいえないよな。)。
著者を知ったきっかけは、出張先で趣味人の紹介をする国営放送の番組に出演していたことでした。大学から帰宅した8時頃から12時頃まで、TVも新聞にも一切興味を示さず、ひたすらPCに向かって執筆活動。その後、10分だけ好きなモケイ(結構大きなものがメイン)作りに携わる。こういった生活を毎日継続することにより、2年半で10冊以上のボリュームある作品(しかもその作品間が見事に秩序だった体系を保っている。)を上梓。おまけに庭には、本格的な庭園鉄道が走る(これだけで本も出してる。)。
TV番組では、相当の印税が入っていると思われる邸宅と作業場が露にされ、ご自身自ら執筆活動を始めるきっかけが金銭的なものであったことをごく自然に吐露されていました。

作品はミステリなのでネタバレになる紹介はできませんが、文庫版の瀬名秀明氏の解説がこれまた秀逸。小説を読みながらも言葉にできずに感じていたもやもやを的確なフレーズで明らかにしてくれるので、とてもすっきりします。氏が解説で触れられていたように京極夏彦との類似性は半ばあたりで感じたのですが、京極堂ほどの「かなわない感」は感じないと思います。神経を逆撫でするようなすわりの悪さや重大事件が起きた割には淡々とした周囲の反応を感じてしまい「ムリあるやろ」って思ってしまうんですね。また、理系作家って言えば、遠くは石原藤夫なんかを思い浮かべますが、一般読者って酷なモンで結局はクライトンと比べてしまうんですね。ちなみにこの方の作品、すべて和題と英題が対になって一つなんですね。

ってことで著者の生き方やライフスタイルには憧れや共感をいまだ強く持っていますし、TVでの穏やかな語り口、伺える人柄はとても好ましいと感じるのですが、作品には少しなじめない肌合いを感じてしまいました。どの文をとっても屈折してるものを感じるもんな。ただし、これは私自身が屈折していることに由来し、屈折した表現に自分自身を見せつけられているように思えてしまうからかもしれません。でも、また読んでしまうかな、やっぱり。

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初日の出 at 明石海峡

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明石海峡大橋のそばにあるスーパー銭湯「龍の湯」で初風呂につかってから、待機。元旦は朝5時から営業していましたが、結構な入り。意外だったのは、家族連れが少なかったこととカップルもそれほど見かけなかった割には、若い男連れのグループが多かったこと。
明石海峡大橋が写っている写真は、初日の出ごろの時刻に撮ったものですが、予報どおりあいにくの雲隠れ。最近、曇り空の初日の出が多い気がします。もっとも日の出の正確な時刻も調べずにアバウトに向かったもんで、雲の合間からの光の漏れ具合から推測した感覚優先の初日の出です。関西は7時過ぎではずれてないでしょ。
木漏れ日のお天道様は、その後、枝吉城址の高台から撮ったものです。こちらは7時半頃。この前後に、現住所の氏神様となる神本(こうのもと)神社に初詣に行ってまいりました。

今年こそ善き年となりますように。

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