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2005.01.27

終戦のローレライ Ⅰ

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終戦のローレライ Ⅰ 福井晴敏 講談社文庫 \490
3月5日からロードショーされる「ローレライ」の原作です。映画化に向けて文庫化されたようですが、もともと上下巻だったものを4分冊にしたそうです。第1弾として1,2巻だけ文庫化されました。3,4巻目は2月中旬の発売だそうです。4分冊化といっても、1冊目は薄い割に2冊目は分厚い。上巻を素直に2分冊化したのかどうかも疑ってしまう。何でもこの小説、樋口真嗣監督が映画化することを前提に書かれたそうです。
福井さんは「亡国のイージス」が有名ですが、こちらは夏に真田広之主演で公開されるそうですし、江口洋介主演の戦国自衛隊のリメイクも原作はこの人だそうです。大活躍。
ネタバレになるので、ローレライについては深くは触れませんが、終戦間近の日本と太平洋が主な舞台です。さらに言えば、もともとフランス海軍のへんてこ潜水艦シュルクーフが中心になります。史実では、ドイツの接収を逃れてフランスからイギリスに渡ったものの商船にぶつかってあえなく沈没してしまったものを、ドイツが接収に成功してさらにドイツ敗戦を機に日本で戦利品として艦籍に入れられた、と設定したものです。重巡なみの20.3センチ連装砲を装備した伊400級の出現までは世界最大であった巨鯨です。伊400級が潜水空母なら、シュルクーフはさしずめ潜水戦艦でしょうか。大型潜水艦は帝国海軍の専売特許かと思っていたけど、やるなフランス。現代でも米国を除けば正規型の原子力空母を保有しているのはフランスだけやもんね。
小説に戻って。出だしは、フィクションではあるものの戦時下の日本の描写を丁寧にすることにより、臨場感とか「空気感」を高めているようです。ただし、読み手を限定しないことを前提にしているようなので、光人社の戦記ものや一部のシミュレーション小説のようなマニアックさはなく、女性でも読みやすいのではないかと思います。もっとも、設定は「ビルマの虎(ハッピータイガー)」や「東亜総統特務隊」にも通ずるところがあるので、MG系の濃い方にも潜水艦ものであることさえ我慢していただければ楽しんでいただけるのではないでしょうか。

今は、とにかく原作読んでから映画を見なきゃ、という状況です。樋口監督、渾身の一撃だそうですからね。ところで、エヴァンゲリオンの主人公の名前が樋口監督に由来しているらしい、ってご存知でした?

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