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2005.02.04

亡国のイージス(上)

4062734931.09.MZZZZZZZ[1]亡国のイージス(上) 福井晴敏 講談社文庫 \730
 終戦のローレライを文庫版で1,2まで読んで強制休憩に入ってしまった(ハードカバーの下も書店で一応は手に取ったのですが。ちなみにハードカバーの上下巻の切れ目は、文庫版の2,3巻の切れ目と一緒でした。)ので、同じ著者の本を選んでみました。熱い時代である昭和と、冷めた平成の空気感が、両作品の色合いにも現れています。
 「亡国のイージス」の由来は早めに出てきますが、読み始めは比較的ゆったりと進んでいくように感じました。読者を作品内世界へ誘い、慣れさせある意味での安定を与えたところで、一気に急展開させる落差。
 護衛艦内での展開は、昨年、一般公開された「たちかぜ」に乗ったときの感覚がよみがえり、実にリアルに楽しめました。ちなみに、このページの上のほうの写真は、その際、並走するタグボートを撮ったものです。一般公開時、ターターがせり出してくるデモンストレーションは、ダイナミックで迫力があり、「おおっ」というどよめきと拍手が自然に沸き起こりました。素人には、驚きで迎えられるターターですが、VLSに比べれば拳銃と自動小銃くらいの開きがあるのでしょう。ターターのデモに素直に感動した私たちは、開戦前に国会議事堂前を行進するチハ車(97式中戦車)を見て、世界最強の鉄牛だと思った小国民を笑うことはできない。すでに当時、T-34やKV-1はおろか、ティーガーさえこの世にあったというのに。

 予備知識なしでも、じっくりと説明しながら進めてくれるので筋がつかめなくなることはないでしょうが、写真つきの自衛隊装備小事典(そんなもんあんのか。)みたいなもんをパラパラっとでも眺めておいたら、頭の中で映像化しやすい分、すごく迫力が出ると思います。出てくる航空機やミサイルの形を知っているのと、そうでないのとでは面白みも変わってきますもんね。

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