ライブドアVSフジテレビ。もっとも、このところは、ライブドアVSニッポン放送(フジテレビ)って感じですが。
マスコミでさんざん取り上げられ、世間話でもよく話題に上るテーマではありますが、個人的にはちょっと冷めてしまいました。
年金問題や北朝鮮とは違って、所詮ヒトゴトなのです。冷淡な表現という意味ではなくて、聴取者、視聴者、ユーザーとしてのポジションはあるものの、企業ガバナンスといった視点からは、一般庶民は零細株主である方を除いて、関係ないといえば関係ない話なのです。庶民が騒いで「世論」だって言ったって、何も関係ないんです。
「ホリエモン」と「ヒエモン」と「かめちゃん」の話なのです。当然、ご当人たちは必死です。
ホリエモンの書いた本を読んだ事があるわけじゃないので、偉そうなことは言えませんが、彼の姿勢、態度はこう語りかけているように感じます。
「あんたもやれば?」って。
あなたの周りでも、経営者、とくに起業家は人の商売のことをとやかく言うより自分の事業のことでアタマいっぱいって感じなんじゃないでしょうか。結局は、行動力もなく従ってカネもなく、協力してくれる人脈も無く、無為無策に毎日を漂流して、庶民という名の隠れ蓑にくるまってブスブスと不完全燃焼している輩(ワタシもその第一級の存在です。)が、ホリエモンを(意味無く)応援したり、ヒエモンをけなしたりしているに過ぎない。
カネがない、ってぼやく前に、「アタマ」使うか、「カラダ」使わなきゃ、このバトルにコメントする資格は無いわな。あなたは、今年に入ってから一つでも新しいことを始めて、たとえ十万円、百万円であっても稼ぎましたか?きっと、ホリエモンは何百発も連射して稼ぎまくっていると思いますよ。
別にカネがメインテーマである必要があるわけじゃないってことは自明ですが、ヒトゴト(誤解が無いようにカタカナで打ってますので趣旨をご理解ください。)にかまけているほど暇な人は今の日本にゃそうそういないでしょう。
そんな思いをフツフツとさせていたとき、役者の伊原剛志さんのブログを見つけた。63年生まれ(ウサギ年)ってことは、ワタシと同い年。29歳のときにお好み焼き「ぼちぼち」を創業し、計13店年商7億円に達するとのこと。知ってる人は知ってたんでしょうが、意外なカオにドエライびっくりした。役者の仕事で不本意なものを避けるためにも、食い扶持を確保しておこうってことから始められたらしいが、そうそう思惑通りいくもんじゃない。やっぱり苦労されたこととかいっぱいあったんだと思う。昔、ディープパープルの本を読んだとき、全盛期にアパート経営を始めたイアン・ギランが「歳とって金が無くなって落ちぶれたロックンローラーなんて魅力無いだろ。」って趣旨のことを言っていた。みんな、考えて行動してんだ。盲腸で入院しているとき、今井美樹主演の「意外とシングルガール」ってドラマでバーテンダー役をしていたのが、伊原さんをTVで見た最初だった気がする。フミヤに絡まれたりしてた。同じ頃、缶コーヒーのCFにも出ていたように思う。同い年だから23歳か?17年前。盲腸の入院で年齢を覚えているのですが。
実は、「おまえも、やれば?」って永ちゃんが27年前に「成りあがり」の1ページ目で言ったフレーズなんだ。
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