月に繭 地には果実 (上)
月に繭 地には果実 (上) 福井晴敏 幻冬舎文庫 \680
原案:富野由悠季・矢立肇とあるとおり、アニメのターンエーガンダムとの双子の関係にあるらしい。「らしい」というのは、アニメ知らないもんで。これまでのDAISや自衛隊、ローレライとは違って、全く別の人の書いた小説を読んでいるような感覚。海外の小説と言われても判らないぐらいテイストが違うように感じた。
二千年前に汚染された地球から月に移住した人類の一団が、二十世紀初頭程度の文明の地球に降り立つ。ユダヤ人(イスラエル)とパレスチナのごとく、双方の指導者層は和平を望みながらも、「帰還」と「侵略」というお互いの言い分と突発的な戦闘により、ドラマは動き始める。
SFで移住といえば、「火星」が定番であり、「火星移住もの」っていうのがジャンルとして確立されている(と読んだ事がある気がする。)。古くは、「火星年代記」であり、「レッドマーズ」、「ブルーマーズ」、「グリーンマーズ」の3部作(グリーンまで完結しているんやろか。)といった超大作まで数多あるんだろう。火星ではなくて、地球と月の関係がテーマだとなんとなくより生々しく感じる。上巻は、ゆったりした動きだったので、今後の展開に期待。
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