フジテレビ系列局の声明?
<フジテレビをキー局とするFNS系列27社(フジを除く)は18日、「フジテレビに影響力を及ぼそうという意図のもと、ニッポン放送を支配しようというライブドアの行為は容認できない」として、フジと同放送を全面的に支持するとの声明を採択した。
声明は、系列局持ち回りで関西テレビ(大阪)が取りまとめた。「法の不備をついた強引な手法で突然、大量の株式取得をしたことに強い憤りを覚える」とライブドアを批判し、「企業風土に高い倫理観と価値観が保有されているか疑問」として、公共性を担うニッポン放送が、ライブドアの支配下に置かれることは「重大な問題」としている。さらに「ニッポン放送がフジサンケイグループを離脱すれば同放送の企業価値は著しく低下し、同放送を支持してきた聴取者は大きな損害を受ける」と指摘した。> 「毎日新聞記事」より
この声明ってなんの意味があるんだろうか。放送関係者の声明好きは良くわかったけど。ネット経営者はスピードと行動好きみたいやけどね。系列局の従業員の一部が寄せるコメントなら判らないでもないけれど、どうやら経営者たちの声明のようだ。経営者として「容認できない。」と表明する以上、実効ある打つ手が無ければ、経営責任を果たしているとは言えまい。しかしながら、肝腎の戦術はこれから考えるってことらしい。週明けにはホリエモンによるフジへのTOBが始まるというのに、この声明はいかにも間延びした間の抜けたものに感じる。ヒエモンに忠誠を誓う儀式なんだろうか。あれだけ恋々としたカメちゃんを、形勢不利と見るやヒエモンは態度急変、すでに切りにかかってるというのに。
結局、語調は勇ましいが、何の行動も取れなかった(労働組合は作るらしいが。)ニッポン放送の従業員の連中と同じ「護送船団的」発想であることの自覚さえないんだろう。
系列局ってのはキー局からコンテンツを回してもらえなかったら、倒産してしまうってことを系列局の経営者たちは考えないんだろうか。フジテレビがテレビライブドアに社名変更することとなる1年後に、これら27系列局のうち何社か(というか場合によっては殆どが)は確実にホリエモンに切られることになるんだろう。TV番組をネット配信するに当たっては、地方系列局など不要な中間業者でしかないわけでしょうから。
こういった環境の変化でも、淡々とそしてアツク仕事を進めることができるよう、組織と互恵的な存在でありながらも「組織に依存しない自己」を涵養する必要があるんでしょうね。30歳以下の人たちは、そこら辺の自覚をキチンと持っているように感じます。一方、切実に「組織に依存しない自己」であるべき中高年が、逆に過度に組織に依存している(寄生している)からこそ、リストラが社会問題化してしまったんですね。ほんと、キツイよ。
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