半島を出よ(下)
半島を出よ(下) 村上龍 幻冬舎 ¥1,995
説明くさかった上巻に比べ、下巻、とてもよかった。村上龍、福井晴敏と十分に張ってると感じた。設定がどうなっているのか伝えるためには、どうしたって説明くさくなるんやな。長編の場合、上巻にその比重がかかるのはやむをえないのだろう。
若者達、踏ん張った。戦闘シーンも一応迫力あるし。でも、この際(どの際よ?)、もっと英雄的な展開があっても良かったんではないかとも感じた。でもやはり、そういったケレン味をあえて出さないようにしているのだろうか。
上巻でも打ち出されていたけれど、下巻で際立ったのが、「東京中心の視点に対する地方の屈折した思い。」。「三位一体の改革」や「道州制」なんかも連想してしまった。
ちょっとの不満、最後、あっさりし過ぎ。
(アマゾンから)さらなるテロの危険に日本政府は福岡を封鎖する。逮捕、拷問、粛清、白昼の銃撃戦、被占領者の苦悩と危険な恋。北朝鮮の後続部隊12万人が博多港に接近するなか、ある若者たちが決死の抵抗を開始した。 〈現実を凌駕する想像力と、精密な描写で迫る聖戦のすべて。〉
先遣隊のあとから20機あまりでやってきたアントノフ2型ってこんなんでっせ。複葉機やけど4枚ペラ。低空で飛ぶからレーダーに捕捉されないらしい。ただ単に旧式ってワケではなく、戦略的にレトロなんですね。
900ページ以上あったけど、結局、1日で読んでしまった。これだけでも、この作品の魅力がいかほどのものか、伝わるんじゃないでしょうか。
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