さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学 山田真哉 光文社新書 ¥735
萌ちゃんこと「女子大生会計士の事件簿」で一躍有名になった著者が、「いかにわかりやすく会計」を説明するかにココロを砕いた本です。
でも、アマゾンのレビュー、散々。厳密さや正確性と、わかり易さ、親しみやすさを両立させることは至難であることを図らずも示してしまった。もっとも、さおだけ屋のくだりやフランス料理店の謎なんか、私は楽しめましたけどね。
高校(兵庫県立神戸高校)の後輩でもあって少し贔屓目に見てるんでしょうが、まだ20代でしかも少し回り道をしておられるので公認会計士としてのキャリアが殆ど無い中で小説や入門書を書かれているわけで、会計の専門家と言うより教育家のタマゴが初心者の目線で書いた居るといったところでしょうか。
数字大嫌い、暗記も苦手
でも会計は知っておきたい
大ざっぱに会計の本質をつかむ
◆挫折せずに最後まで読める会計の本
この本は、「会計が嫌い」「会計が苦手」「会計を学んでも意味がない」と思っている方のためにあります。「会計」はけっしてやさしいものではありませんが、《会計の本質的な考え方》はそれほどむずかしくはありません。本書では、日々の生活に転がっている「身近な疑問」から考えはじめることで、会計の重要なエッセンスを学んでいきます。
本書は、いわゆる「会計の入門書」ではありません。細かい財務諸表はひとつも出てきませんし、専門用語もそれほど多くはないので、気を楽にして、ひとつの読み物として読んでみてください。きっと会計に対する見方が変わるはずです。
◆身近な出来事から「会計」がわかる!
スーパーの完売御礼でわかる「機会損失」と「決算書」
飲み会のワリカンでわかる「キャッシュ・フロー」
住宅街の高級フランス料理店でわかる「連結経営」
2着で満足する麻雀打ちでわかる「回転率」
商品だらけのお店でわかる「在庫」と「資金繰り」
(Amazonより)
面白いけど、仕事に役立つわけじゃない。決算書が読めるようになるわけでもない。とにかく、会計、経理と聞いただけで目を伏せてしまうような人を一人でも減らしたいと考えた著者と読者層の掘り起こし、裾野を広げようと考えた出版社の思惑が一致したってことかもしらない。でも、(繰り返しになりますが)面白いですよ。
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