開設一周年
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大阪破産 吉富有治 光文社ペーパーバックス ¥1,000
ただ煽るだけの書きぶりでなく、ふんだんに統計、図表が挿入されており説得力があります。辻弁護士や関市長(これは書面インタビューという変則なもの。どうせ書いたのは本人じゃないでしょうが。)へのインタビューもあり。関市長への質問項目の一部が、実は辻弁護士に向けたものと同じであったとは、代筆した役人も知るまいて。
新聞記事で読んだ当初も驚き、あきれていたのだと思うけれど、今、こうして読み返してみると、「市民はどうせすぐ忘れる。」と言っている市職員のセリフが的を射ていることに、我ながら情けなく、そして腹が立つ。大阪市職員の乱脈ぶり、勝手し放題は、まさに噴飯モノのオンパレードです。厚遇の結果が度を超えていることはもとより、違法なプロセスばかりが目立つ。カラ残業の下りでは、TVクルーが1ヶ月張り込み取材をしたことを、一旦、言い訳をしたあとに知った狼狽ぶりが笑える。
それにしても90年代以降の唯一の準用財政再建団体となった福岡県赤池町の再建時の町長が、再建後すぐに収賄で逮捕されたとは、まさに「九仞の功を一瞬に欠く」というヤツで、人間の弱さというか、業の深さを思い知らされる想いでした。
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2004年の話題作。矢口史靖(これは”しのぶ”とはよめんよなぁ。)監督。
山形県の山河高校のひょんなことで集まったメンバーが、ジャズバンドを組んで東北学生音楽祭に滑り込み参加する青春(成長)物語。
モデルは全国優勝した兵庫県立高砂高校のジャズバンド部。モデルとなった高校が家内の母校なので関心はあったのですが、舞台を山形に移したところでちょっと関心度低下。もっとも、いまや吹奏楽部が女子主体というのは、この映画ができる以前から全国的なものらしく、近所の中学校(ここもコンクールの上位常連らしかったのですが。)のブラバンの演奏を数年前に聴いた際も女子ばっかりだった記憶があります。
「ウォーターボーイズ」の焼き直しか、といった見方を、製作者たちはもしろん逆手に取っているわけですが、こういった場合に取られる常套手段に「タイトルや設定だけ似せて、全く違うテイストに作り上げてしまう。」方法があるようですが、今回は敢えて(かどうか知りませんが。)、正攻法みたい。
DVDを見るなら、最初に出演者(役柄)の設定をルート・メニューから拾っておいた方が、わかりやすい気がします。ある意味群像モノですから。
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今夜、テレビ朝日系の日曜洋画劇場で放映されています。日本製のスポーティ・タイプのクルマ(ライス・ロケット)に乗ったストリート・レーサーたちを縦糸に、犯罪捜査と恋愛が横糸になったアクションものです。
人生を深く描いたヒューマンドラマや念入りに構成を練ったスペクタクルが、製作者の思い入れたっぷりで見ごたえがあるのはもちろんですが、この映画のようなシンプルでスカッとする映画も大好きです。
続編(ただし出演者総替。)もあり、ロッキー青木の娘のデヴォン・アオキも出演していますが、個人的には今夜の正編の方が気に入っています。ストレートだし。
数年前、ロードショーで見た際、当時熱心に打ち込んでいたHP(現在では年一更新なので、アーカイブ化していますが。)への書き込みが下のとおりです。
2001年10月31日 水曜日(ワイルドスピード)観てきました。アメリカではA.I.を一時的に抜いたということで話題になったカー・シネマです。キャノン・ボールの都市型バージョンのようなものかといった先入観で臨んだのですが、ライス・ロケット(日本製のスポーツカー、GTカー、スペシャルティ・カーを総称してこう呼んでいるようです。)を使ったゼロヨンを軸にした青春犯罪モノでした。スープラ、RX-7(FD3S)、エクリプス、GT-R(R33)・・・にNOSと略されるナイトロ・オキサイド・システムを搭載してぶっ飛んでいます。ドラッグ・カー・レースでニトロが使われているのは知っていましたが、ニトロそのものをダイナマイトみたいに爆発させているわけではないことを初めて知りました。シリンダーに吸引する酸素量を増やす仕組みのようで、インタークーラーやジェットエンジンで言えばターボ・ジェットみたいな機能のようです。なお、R33だけが右ハンドルでしたが(国内専売なので端から左ハンドルにする設計にはなっていないと雑誌で読んだような気もしますが。)、プレミアがついて米国では1,200万円位するそうです。ゴーンさんが色気だすのも判りますね。
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下流社会 新たな階層社会の出現 三浦展 光文社文庫 ¥819
パルコのマーケティング雑誌「アクロス」の編集長を経て三菱総研に入社されたユニークな経歴のマーケティング・アナリスト。新・階層問題における消費社会論(これは日本で唯一らしい。)。
若者にウェイトを置いた、生活感を主観的に表した「上」、「中」、「下」層分析を基礎にして日本の今とこれからを解説しています。その殆どが、(標本の多寡による有意性はともかく)アンケートの定量的な丁寧な分析によるもので説得力があります。図、表も多く、ページ数をはるかに超える労力が投入されていることが容易に推測できます。
「女性の分裂」
「男性の分裂」
今日の日経(神戸新聞だったか?)の書評に載ってました。アマゾンの書評では賛否両論(この意見の割れ方を見るだけでも面白い。)ですが、ちょっと変わった社会現象分析本として、身の回りの事象に当てはめていくような読み方でも結構たのしめます。宮台真司ほか、特定の個人に対してずいぶんと辛らつな表現が出てくる箇所があったりして、唐突な印象を受ける箇所もありますが、まじめなようでくだけた風な書きぶりも親しみが湧いてきます。
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グーグルが人工衛星を通じて世界中の航空写真を手軽に入手できる仕組を”無料”で開放 しています。地球儀をぐるぐる回して、ズーム・インしていくと・・・
めちゃくちゃ楽しめるけど、それは平和ボケの日本国民もタリバーンも同じこと。タリバーンの楽しみ方は、日本人よりずいぶんと過激なわけで。インド人が怒るのもむりないよな。
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DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー 2005 10 内部統制の時代 ¥2,200
副題は「日本版SOX法」の衝撃。
様々な人が含蓄のある寄稿を寄せていますが、シカゴ大学経営大学院教授のローマン・L・ワイル氏の「財務リテラシーが不正会計を防ぐ」が、一番面白く感じました。アメリカでもあまりにも能力、資質の無い人物が、ふさわしくないポジションについているといった点や、米国でのSOX法導入時の「誰一人何をなすべきかワケがわからない中で、産業界全体が大騒ぎしていた。」という、多くの人が(当時はほんの一部の人が)口に出そうにも出せなかったことをズバリと言い切られています。
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静かな暴走 独立行政法人 北沢栄 日本評論社 ¥1,995
行政改革の切り札として鳴り物入りで登場した「独法」。業績評価など詳細な規定を作ったものの、その実態は・・・。
「自律性」の向上というキー・ワードは、財務省の予算査定の呪縛からの解放を意味したが、それは役員報酬の「自律性」であった。
「人件費以外」は経費を1%削減、とか???
著者は東北公益文化大学大学院教授。ずいぶん、ユニークな大学院のようです。
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久しぶりにTSUTAYAでDVDを借りてきました。ずいぶん前の映画のような気がしていたけど2004やったみたいです。
高村さんは好きな作家なので、他の作品は多少は読んではいるのですが、この原作は読んでいません。高村さんの本、なかなか文庫にしてくれないんやなぁ。
「大都会」、「西武警察」のころから渡さんのファンなんですが、難しい役を淡々と演じておられるといった印象でした。
数年前、公認会計士の第2次試験に「レディ・ジョーカー」が取り上げられたと聞きましたが、何の試験科目でどうような取り上げられ方であったかは寡聞にて知りません。文庫になりゃ読むんやけどな。
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お笑いニッポン公務員 アホ役人「殲滅計画」 テリー伊藤 双葉社 ¥1,365
大蔵省、外務省、そして番外編ともいえる北朝鮮を「お笑い」してきたテリーさんが、原点に還ってあまねく公務員批判をしてくれています。
でも、「お笑い大蔵省」のときのインパクトが強烈だっただけに、今回は広く浅くって感じ。以前のは、突撃インタビュー主体だったんで生々しい部分が多く食い入るように読んだけど、正直、今回はそこまでじゃなかった。
もっとも、「郵政」の次は何?ってマスコミは騒いでるけど、ズバリ「公務員制度そのもの」の改革、すなわち「分限免職」を全開状態にすることにあるんじゃないでしょうか。実際、地方じゃこれをしないと、交付税の激減で2,3年後には「破綻」してしまうところがどんどん出てくるでしょうし、「公務員にスト権を」なんてのも、こういった動きの布石なんでしょう。
「週刊大衆」の連載記事を再編集したものだそうですが、「大衆」って極道ものとエロものだけでなく、こういった連載もしてるんですね。
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ロンドンの新名所 London Eye 。旧ロンドン市役所(いまじゃ水族館)横テムズ川べりの巨大観覧車です。
テムズ川の対岸にはビッグベン国会議事堂やウェストミンスター寺院が立ち並び、反対側はウォーター・ルー駅。
運営は英国航空。写真のとおり、支柱が片持ち式の斬新な設計。明らかに日本製の観覧車とは基本的なコンセプトが異なってます。どこの国のどんな人が設計、製造したのかわかりませんが、駆動系のタイヤには「Continental」ってありました。ドイツ?
ちなみに、地下鉄にはボンバルディアって書いてあったんですが、これってDHC(6枚ペラの。こないだ神戸空港に着陸初めした国交省の航空機もこれ?)とか作ってるカナダの会社かいな、なんて思いながら「イギリスでは何も作らんのか。」なんて。
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トラファルガー広場より「The National Gallery」を臨む。反対側は日本で言えば霞ヶ関にあたるWhite avenue。
ヨーロッパの名画が66の部屋に収められている。そのひと部屋ひと部屋が超一級品の名画で占められている。場内は撮影禁止とのことだったので、「名画」そのものの写真は一枚も無いのですが、たとえば、66の部屋の一つを切り取って日本に持ってくれば、それだけで県立○○美術館では「世紀の××特別展」とかいうタイトルで半年は持つってとこでしょうか。しかも日本で開催されればそのひと部屋分で¥1,800とか取られるわけですが、「The National Gallery」はなんとタダ。数年前に方針転換して無料になったそうですが、3パウンドから5パウンドの寄付が求められています。
たとえば・・・
(1250年から1500年までの絵画)
(1500年から1600年まで)
(1600年から1700年まで)
(1700年から1900年まで)
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功名が辻 (1) 司馬遼太郎 文春文庫 ¥570
来年のNHK大河ドラマの原作。山内一豊と賢妻千代。一豊は誰か忘れてしまったけど、千代は仲間由紀恵だったと思う。司馬遼太郎の描写では、もうちょっとぽっちゃりしたタイプのようなんですが、そんなことはどうでもいいでしょう。杉田かおるの自主降板とか、始まる前からいろいろあるみたいですが。
物語は、織田信長が浅井長政を攻略する前から始まり、架空の男女の忍びなども交えて、一見、うだつの上がらないオヤジ、伊右衛門(お茶みたい。後の一豊。)がトントン拍子に出世していく様が描かれています。バカ扱いされることもあるような伊右衛門ですが、もちろん常人以上の才能と意識の高さがあることは当たり前で、千代たちに触発され成長しているのだと受け止めています。
まむしはともかく、信長、秀吉、家康そして武田、毛利たちの「国盗物語」を、歴史のメインストリームとして捉えるなら、一豊はサイド・ストーリーでしかないわけですが、「落ち目の零細企業の人はいいけど頼りない二代目社長と、それに嫁いだ才気煥発な妻の二人三脚物語」として眺めれば、親近感も湧くというものです。
文庫版で全4巻。他の本の合間に楽しんでいきます。
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ザ・プロフェッショナル 大前研一 ダイヤモンド社 ¥1,575
ベストセラー。だから買ったんですが、正直言って期待はずれだった。
3年ほど前までは大前さんの本にはハズレはない、と心底信じていたけれど、このところ出される本はどれも同じことが書かれている気がする。アマゾンの書評でも、☆の数はともかく同意見の方が多く見受けられた。
冒頭、「プロフェッショナル」と「スペシャリスト」の違いを説いておられるけど、じゃ、「エキスパート」との違いはどうよ。別に難しく考えることなく、「職業的専門家」と「専門家」の違いとして位置づけておけばいいんじゃないでしょうか。あるいは、「プロフェッショナル」は「アマチュア」と対比される概念で、「スペシャリスト」は「ゼネラリスト」と対比される概念だと割り切り、「エキスパート」は単純に「高質・高水準な人」じゃダメなんかなぁ。
おかしな表現の箇所を拾い上げると、たとえば・・・
ロジカルシンキングを謳う割にファクト分析に甘さがある。(例)「AOLとタイムワーナーの合併が失敗に終わったことの意味合いを吟味していない輩(ホリエモンがフジテレビの買収に走ったように)がいまだにたくさんいるのです。」と批判されていますが、AOL/タイムワーナー事件の頃と現在では、ブロードバンドの普及率・通信速度が格段に違い、両社の合併時にネックになっていた動画コンテンツ配信の最大の障害は除去されています。それが証拠に、大前さん自身、この本の中でブロバン普及率の高い韓国ではDVDの売り上げが低下してきている「ファクト」を挙げられています。図らずも自ら恥を晒されています。
過去の成功体験を捨て去れ、といった趣旨のことをおっしゃっている割に、自らの成功体験は、学生時代の旅行ガイドからマッキンゼー時代のことなど引用しまくり。自分のことを棚にあげているので、はっきり言って見苦しい。
でも、売れてると買ってしまうんやなぁ。
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こつこつというかチビチビというか溜めてきたWTM群です。第1弾から第8弾までの大戦略バージョン以外のものは、シークレットも含めて(おそらく)全て揃っていると思います。ピンボケですんまそん。
2階のトイレに上下段(下段はWW2、上段は現代モノとWTM以外の食玩)構成で並べてます。わが家では2階のトイレは夜間と非常時(1階が混んでいるときってことですが。)しか使わないので、・・・まぁ、家族はあきらめてます。
WTMは220~230輌くらいでしょうか。締めて6万円くらい?
もっとも第1弾だけで500万円買った人もいたらしいですし、毎回10万円くらい買っている人も結構いるんじゃないでしょうか(これは想像)。
今後もバリバリ買い続けましょう、ご同輩!
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三つの民営化 -道路公団改革、郵政改革とJR- 角本良平 流通経済大学出版会 ¥3,150
(セブン&ワイ より)
10月には道路関係四公団に代わる高速道路株式会社6社が、いよいよ発足する。高速道路の管理会社と資産保有会社の分離という複雑な上下分離体制で当初の目的を達成できるのだろうか。郵政の民営化についても「政府の保護と関与」の継続や金融を含めたグループ経営の維持が予測され、いまだに国民には民営化後の全体像がはっきりしないままである。これらの民営化は21世紀の日本を方向づける大改革である。本書は、改革成功のための手掛りを提供する。
序章 三つの民営化
第1章 高速道路6社の発足
第2章 道路公団改革「無力化」の策謀
第3章 郵政改革の前途
第4章 国鉄改革に苦心のすべり出し―後続の民営化に参考として
第5章 その後のJR―「すき間」産業としての地位
第6章 成功への道
運輸省、国鉄のキャリア官僚として国鉄、JR民営化改革を、間近にそしてつぶさに見つめ続け、早稲田大学客員教授などアカデミックな立場で「民営化」を冷静に捉えてきた著者ならではの視点。政治・行政の視点、財務分析の視点の鋭さには、「へ~、なるほど。」と納得させられることは多かったんですが、残念ながら「庶民の目」は持ち合わせておられないようで、「国民」と一括りにされてしまったりするだけで、「満員電車」や「渋滞」、「事故」なんてまるで関心ないみたい。・・・ことほどさように「視点」って大事ですよね。どんな資料、データでも、どんな背景をもったヒトが、どんな意図で手をつけたものか、を注意深く観察する習慣を身に着けたいものです。
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ようやくワールドタンク・ミュージアム第8弾、(色違いはともかく)全タイプ、揃いました。
シークレットアイテムの「バルジ大作戦」M47”キングタイガー”を初め、マズルブレーキありのニセM10パンター、M20。M47と比較のためのモノホン・キングタイガーも交えて記念撮影。バックはシークレットの解説チラシ。もちろんモリナガ・ヨウさんのイラストです。しっかり少年のような戦車兵たちの合唱シーンも収められています。感動したよなぁ。
・・・てことで三連休、最後は出るもんが出たって感じですが、3日とも仕事でした(しかも出張)。そして、嵐が吹きすさぶ週明けになりそうで。でも明日の朝は健康診断(胃の間接撮影あり(バリウム)。)。
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働きマン (1)(2) 安野モヨコ 講談社 各¥540
昨日の夕方、2冊買ってきたんですが、なにがきっかけだったのか、すぐには思い出せなくて。「なんかの記事で見たんやけどなぁ。」
今朝買った「THE21」っていうPHPのビジネス誌でした。特集の「マッキンゼー式、リクルート式 最強の仕事術」が目当てだったんですが、その冒頭、著者の安野さんのインタビューが載っており、この「働きマン」が紹介されていたんです。
感想:ものすごく面白かった。深みもあった。絵もとてもいい。
「週刊JIDAI」編集部に勤める28歳の「松方弘子」が主人公。めっちゃ、テンション高いワーカホリック。「男スイッチ」が入ると3倍のスピードで仕事をこなす。上司(編集長、デスク)にとっちゃ、ものすごく心強い。読んでてスカッとします。ずいぶん昔ですが、山口美江の「しば漬け食べたい。」のCFに通じる雰囲気も。
「週刊JIDAI」は最盛期は120万部だったらしいけど、現在は60万部。かつては「週刊時代」だった誌名は、テコ入れのためにローマ字に。なんて細かい設定がうれしい。こんな繊細な設定を丁寧にしかけているのに原作者なし、とは恐れ入ります。
学生時代の親友に隔週誌の編集長をしているヤツがいますが、スタッフが70名ほどいて顔を憶えられないってこぼしてました。「週刊JIDAI」は20~30名くらいのようなので、70名はスゴイよな。って思わせないような、飄々とした編集長なんですが。こないだも東京からサンダル履きで新幹線に乗ってふらっとやってきたし。
マンガに戻って、主人公は「松方弘子」ですが、編集長は「梅宮龍彦」、デスクは「成田君男」、ほかにも「田中邦男」、「菅原文哉」、「小林明久」、「山城新二」、「千葉真」・・・。あとの登場人物は対比がわからないんですが、「仁義なき戦い」へのオマージュでしょう。でも見た目も役どころも全然関係ないみたい。「エヴァンゲリオン」の登場人物が帝国海軍の軍艦の艦名にちなんでいたのを連想してしまう(注:安野モヨコさんは、エヴァの庵野秀明監督の奥さんです。)。最近では堺屋太一の「エキスペリエンツ7」が幕末の英雄ばりの名前の登場人物でしたか。
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現在官僚系もふ (2) 鍋田吉郎 並木洋美 ビッグコミックス ¥530
2巻目は、「政治家と官僚」、「省庁間の縄張り争い」が主なテーマ。2つのテーマを絡めながら進んでいきます。でも、官房長の逆鱗に触れて、どうやら3巻目では飛ばされる?
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The市役所改革 現役職員が物申す! 元松逸太郎 総合電子出版社 ¥1,890
OA機器の営業という民間企業での勤務経験(湾岸署の織田裕二と一緒?)を経て、市役所職員となった著者が、市役所、職員などなどの実態、課題を「ホンネ」でそして体系立てて解説してくれます。
語り口は平易ですが、なにしろホンネで、それでいて前向きに語ってくれるので、読みやすく、かつ、親しみやすい本でした。
どんな領域でも若い人たちの方が、「改革、改善していこう。」って動きが鋭いと思いますが、こういった方が市役所に少しでもいるだけで救いを感じます。でも、やっぱり市役所には「働きマン」があふれかえっていてほしいよな。
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あまりにもタイムリーすぎて笑うというより呆れちゃいますが、どうもそのようです。東宝で来春?
主演が織田裕二で、ヒロインが柴咲コウ。織田裕二が野村ってことは間違いないでしょうが、柴咲コウは誰の役?うるうるなのか?まんま二宮ってことはありえないだろうが、設定を大幅に変えてやはり二宮の位置なんだろうか。
ネットを探したら、映画関係者と思しき方の日記に、エキストラのオーディションがついこないだ催された由。なんで岡山?Y県だから、てっきり山梨県と思ってた。ま、小説の舞台とロケ地は関係ないか。
織田裕二っていい人役が多いけど、「振り返ればやつがいる」の司馬みたいな悪役完全形もビシッと決まるよな。今回は、やな感じのヤツからいい人への変身過程が見ものやね。
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県庁の星 桂望実 小学館 ¥1,365
(アマゾンより)
前代未聞! 抱腹絶倒の娯楽公務員小説。
野村聡。31歳。Y県職員一種試験に合格。入庁9年目。Y県県庁産業局産業振興課主任。Y県初の民間人事交流研修対象者6名の一人に選ばれた期待のホープだ。一年間の研修を無事にこなして戻れば、念願の係長への階段を同期に先んじて確実に登ることができる。ところが、鼻高々で望んだ辞令交付式で命じられた赴任先は…スーパー? しかも…H町の? えらくマイナーな感じがした。だがそのイヤな予感は現実のものとなる。 もらった予算は使いきるもの! 人を “使役”してこその“役人”だ!大勘違い野郎の「県庁さん」がド田舎のスーパーで浮きまくり。生まれて初めてバカと呼ばれた県庁さん、はたしてこのまま「民間」でやっていけるのか?
・・・最初のうちは、「県庁さん」とスーパー関係者の噛み合わない様子が楽しめるだけなんですが、中盤過ぎ当たりからは別の楽しみ方をしている自分に気づきました。作者の意図もそんなところにもあるんでしょうが。民間交流で当惑する県庁職員をネタに使ってはいるものの、エリート公務員だけでなくマニュアル万能の受験秀才に共通のひ弱さが、今の社会をダメにしている、いかに現場をわかっていない人間が今の日本をデザインしているかを痛烈に批判しているようにも思える。筋立てで少し矛盾を感じるのは、県庁にいるときは内向きの人間関係、力関係には芸術的なまでのココロの砕き方をする「県庁さん」が、スーパーに置かれるや否や、まるで「ひと」を見ない人物として描かれている点。もっとも、県庁時代においても、「ひと」ではなく権力、地位、家柄などひとの付随物、一局面にしか関心が向いていないことを示していたのかもしれないけれど。
世間知らずの「県庁さん」の成長物語でもあり、様々な登場人物がサイドストーリーも展開してくれます。もっと分厚くしてくれてもよかったんじゃないか、と感じるほど一気に読んでしまった。
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いま、「県庁の星」という小説(ほんとはこちらもノンフィクション?)が売れているようですが、こちらは完全なノンフィクションです。
週刊文春で県庁職員が昼寝している連載写真を目にされた記憶のある方は多いと思います。あの取材をしていたのが著者。いわゆる在日コリアンだそうで、参政権はないが納税義務はしっかりあるという少し気の毒な立場の方。結局、週刊文春では47都道府県を全て回り終えることなく連載が終了してしまったため、独自で追加取材(おまけに大阪市と霞ヶ関も入っていますが。)をした上での刊行となったわけです。
1県6ページ構成。1、2ページがテキスト、3~6ページがおなじみのお昼ね写真。1ページ目は主に当該県の抱える深刻な課題、2ページ目は県庁、県庁所在地の市役所の取材に充てられています。たしかにいまどき、年収1千万円を超える9時~5時完全週休2日、有給完全消化の職場なんて、後ろめたさ抜きでは語れませんからね。年収を重視するなら、8時以前~11時以降週休1日(あるいは月休1日)有給完全未消化、休み重視なら年収は200~300万円台が妥当なところでしょうか。
「不滅の役人天国」ってタイトルもヒトを食ってますが、地方財政の逼迫が行政の第一線現場に影を落とし始める2~3年後には、団塊世代退職でヒトがいないだけに労働環境が天国から地獄へ向かうのは必定で しょう。ホントに恐ろしいのは、そういった状況に、皆が皆、気づいていながら、殆ど手が打たれていないって点にこそありそうな気がします。
(用語集)
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偶キャリ。 所由紀 経済界 ¥1,500
「ビバリー&ぺんぎん」さんの「ワクワクウーマンブログ」で見かけて土曜日の夕方に買ったものです。
第1章、「キャリア」はつくるものか
第2章、「偶然」からキャリアをつくった10人
第3章、「偶然キャリア」から学べること
第4章、「キャリア」を支えるもの
第2章がメイン。
キャリア形成が若年層の関心事だけに30,40代中心のラインナップだが、老若男女取り混ぜた構成。一見、起業家が多いようにも見えるけれども、エンジニアや研究者なども。ただ公的分野の人が見当たらないのは、そういった人がダイナミックなキャリアチェンジを指向していないとの理解からか。
オビには、「キャリアをデザインやプランしない!」「偶然に向き合い、味方につけ、主体的に働きかけることによって、絶対的キャリアが創れるのだ。」とある。
キャリアデザイン症候群に悩む人たちに向けて、「そんなに計画に固執すべきじゃない。素敵な偶然を呼び込み、女神の前髪をしっかり掴め。」といった趣旨のメッセージを送っている、と読んだ。
この背景にはスタンフォード大学のクランボルツ教授らによって提唱された新しいキャリア理論で「Planned Happenstance理論」というものがあり、日本語では「計画された偶然理論」ということになっている。「計画」と「偶然」という相反する単語によって表現されているこの理論が、以下の骨子で成り立っている。
なお、一般的なキャリア・デザイン、プランは「自己分析→スキルの棚卸→ビジョン設定→アクションプランの立案」に沿って行われるらしい。若い頃から「人生のターニングポイントは突然やってくる。そこで、びびったり躊躇してたら飛躍はない。」と思っているワタシにはこっちのほうが、むしろ新鮮に思えた。
この理論で重視されるスキルは、以下の通り。これらは密接に関連しているものでもあるとのこと。
個人的には、「2.粘り強さ」には欠けるものの、その他の要因には心当たりを強く感じるだけに、オドロキとともに共感をもったのでした。
2冊ほど著書を読んだことのある小杉俊哉さんがオビで推薦されていたことも、ワタシにとっては「偶然」でした。
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今回のテーマは「バルジの闘い」。言わずと知れた「アルデンヌの森の闘い」あるいは「バルジ大作戦」ですね。なんか、ドイツ戦車兵の力強いあの歌声が聞こえてきそう。ここでは、ケーニヒスティーガーはやはりパットンなのか。(ということで、今回のシークレットはパットンらしい。手に入れていないのでM4?だけど。エイガでは46?
こののほかにも今回は少々凝ったラインナップになっています。
最新号のMGであさのまさひこさんが、ワンフェスでの様子を捉えて食玩ブームの明瞭な翳り(少し日本語変ですか。)を指摘していたけれど、WTM8はコンビニで売り切れているケースが多かった。
あと、マズルブレーキありのM10パンターとM20、そしてパットンを出すまで10個は買うぞ。
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「談合業務課」 現場から見た官民癒着 鬼島紘一 光文社 ¥1,470
(オビより)
著者は元大林組課長 汐留、丸の内、六本木ヒルズ・・・ 最先端の超高層ビル建設をなぜ、「大林組」は相次いで独占できたのか。
しっかし、ここまでよう書いたなぁ。殆どが実名。生々しい。
でも、これだけ本は売れても、関係者は「黙殺」。のよう。
先日、英国に行ってきただけに、ニッポンってつくづく「土建国家」だと感じた。広い意味の建設業は、単なる一業種を超えた「国の性(さが)」を形作る重要なキーセクションとして位置づけられているように感じる。
ロンドンには殆ど高層建築はないし、100年、200年前の建物が居住用、事業用ともに当たり前のように立っている。むしろ50年も経っていないような建物の方が珍しいように見受けた。こんな国じゃ、日本の政治システム、特に金がらみの側面、は成り立ちえないよな。
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