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2005.10.12

ザ・プロフェッショナル

4478375011 ザ・プロフェッショナル 大前研一 ダイヤモンド社 ¥1,575

ベストセラー。だから買ったんですが、正直言って期待はずれだった。

3年ほど前までは大前さんの本にはハズレはない、と心底信じていたけれど、このところ出される本はどれも同じことが書かれている気がする。アマゾンの書評でも、☆の数はともかく同意見の方が多く見受けられた。

冒頭、「プロフェッショナル」と「スペシャリスト」の違いを説いておられるけど、じゃ、「エキスパート」との違いはどうよ。別に難しく考えることなく、「職業的専門家」と「専門家」の違いとして位置づけておけばいいんじゃないでしょうか。あるいは、「プロフェッショナル」は「アマチュア」と対比される概念で、「スペシャリスト」は「ゼネラリスト」と対比される概念だと割り切り、「エキスパート」は単純に「高質・高水準な人」じゃダメなんかなぁ。

おかしな表現の箇所を拾い上げると、たとえば・・・

ロジカルシンキングを謳う割にファクト分析に甘さがある。(例)「AOLとタイムワーナーの合併が失敗に終わったことの意味合いを吟味していない輩(ホリエモンがフジテレビの買収に走ったように)がいまだにたくさんいるのです。」と批判されていますが、AOL/タイムワーナー事件の頃と現在では、ブロードバンドの普及率・通信速度が格段に違い、両社の合併時にネックになっていた動画コンテンツ配信の最大の障害は除去されています。それが証拠に、大前さん自身、この本の中でブロバン普及率の高い韓国ではDVDの売り上げが低下してきている「ファクト」を挙げられています。図らずも自ら恥を晒されています。

過去の成功体験を捨て去れ、といった趣旨のことをおっしゃっている割に、自らの成功体験は、学生時代の旅行ガイドからマッキンゼー時代のことなど引用しまくり。自分のことを棚にあげているので、はっきり言って見苦しい。

でも、売れてると買ってしまうんやなぁ。

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