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2006.01.11

あの日にドライブ

4334924727 あの日にドライブ 荻原浩 光文社 ¥1,575

「人生、今からでも車線変更は可能だろうか。」  元銀行員のタクシー運転手は、自分が選ばなかった道を見てやろうと決心した。

 渡辺謙主演で近々封切られる「明日の記憶」の著者による、つらい日常と切ない青春の残光の狭間で揺れる中年男性の話。

 私の下手くそなあらすじの抜き出しより、Amazonの紹介文の方が的確でしょうから、下記に引用します。

「元エリート銀行員だった牧村伸郎は、上司へのたった一言でキャリアを閉ざされ、自ら退社した。いまはタクシー運転手。公認会計士試験を受けるまでの腰掛のつもりだったが、乗車業務に疲れて帰ってくる毎日では参考書にも埃がたまるばかり。営業ノルマに追いかけられ、気づけば娘や息子と会話が成立しなくなっている。
ある日、たまたま客を降ろしたのが学生時代に住んでいたアパートの近くだった。あの時違う選択をしていたら…。
過去を辿りなおした牧村が見たものとは? 『明日の記憶』著者の最新長編!

 「あの時、こういった選択をしておけば。」あるいは、「もう少し頑張っておけば。」とか、後悔あるいはそれほどではなくとも、「もう一人の俺」というのは誰しも一度ならず思いを馳せたことがあるのではないでしょうか。かくいう私なぞ、しょっちゅう妄想にふけっております。というより、ある意味、趣味の領域にはいるかもしれません。このところあまり見ませんが、ひところ「明晰夢」もよく見ました。これは、夢を自分の思い通りに書き換えていくという、非常に結構なシロモノのことです。

 最近読んだ「40歳からの勉強法」で、日本の書評のお寒い実態がさらけ出されていましたが、この本、日経(か神戸新聞)の書評の書きぶりに魅せられてしまった次第です。

 上の書名からリンクしているAmazonにある読者の方々の書評が、その数も含めて雄弁に語ってくれています。重松清さんの作品や「俺たちバブル入行組」にココロを揺さぶられる向きにはオススメ。

 ところで、今、これを打っているPCの別のウィンドウで「ウルトラQ」のDVDを見ています。ちょうど南極怪獣ペギラ(ペンギンから名づけられたらしい。)が街を破壊しているところですが。白黒画面ですし、迎撃に出ていく戦闘機がF86というのも時代を感じさせてうれしい。ただし、F86はFではなくD、セイバードック(自衛隊での愛称、月光 って夜間戦闘機かよ。全天候化されたから月光なのか?)。でもペギラと闘っているのはF(同じく、旭光)に変わってました。・・・これも、幼かった「あの日にドライブ」の一種なんでしょうか。

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コメント

これも興味深い本ですね。参考になります。
本棚から本があふれてきて、整理が必要です(^^ゞ

投稿: Mizo | 2006.01.11 12:54

本、読み終わったら消しゴムくらいの大きさになったらいいのに。って探すのタイヘン。おまけに、鉛筆で書き損なった際、手にとっても消せない消しゴム。

投稿: 凡太郎 | 2006.01.12 00:39

今日買いました。

投稿: Mizo | 2006.01.21 11:55

Mizoさん、こんばんは。

また、エコログ拝見させていただきますね。

投稿: 凡太郎 | 2006.01.21 19:41

「過去を辿りなおした牧村が見たものとは? 」という前振りにSF的なものを想定しておりましたが、それは全く私の思い違いでした。
自分も主人公と同様「過去があ~だったらよかった」と夢想するクセがあります。でも仮に過去に戻れたところで、同じ人間なんだからやはり同じ道を歩む事になるんだと思います。「今、現在を考えるのが全てだ」と思いを新たにしました。
主人公の心の中の葛藤が活き活きと描かれ、おもしろい本でした。

投稿: Mizo | 2006.01.22 02:36

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