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2006.02.02

ロウアーミドルの衝撃

4062129930 ロウアーミドルの衝撃 大前研一 講談社 ¥1,680

 このところ話題の「格差社会」、「下流社会」や「年収300万円時代」と同様の潮流に乗っている。こんな社会間違っている、といったスタンスではなく、これが当たり前、としてこの前提の上で、社会、個人としてどう生きていくかを謳っている。

 豊富なデータ、グラフを分析して、そのウラにある動きを解きほぐしていく手法はいつもながら目からウロコで、感涙モノである。

 しかしながら、「これからの時代をどう生き抜くか。」といった問いに対しての、個人、生活者としてのスタイルは徹底した「ダウンサイジング」。年収600万円以下での暮らしの知恵みたいなものが延々と繰り返されているが、(本人も十分わかった上で書いているとしか思えないけど)縮小再生産を呼ぶだけとしか思えない。モリナガさんの二番煎じでしかない。

 また、持論の「食糧全面輸入論」。東アジアの軍事的緊張関係の高まりなどどこ吹く風。また、地震台風といった災害頻発国家が、これ以上食糧自給率を下げてどうするねん。 

そして持論の「道州制」へ。

Amazonの紹介文

いまや日本人の8割はロウアーミドル(中流の下)以下!
長期衰退の中での所得階層の二極化は、
かつてない衝撃で日本社会を本質から変えつつある。
あなたはこの変化に耐えられるか?

年収600万円以下が全体の8割、
そして人口分布が中低所得層と高所得層にピーク を持つ階層社会の出現。
この事実は、日本人にとってきわめて重大な意味を持つ。
経済がシュリンクし、日本がこのまま二流国、三流国へと没落の道を歩むのか、
ある いは劇的に構造変化を遂げて新しい豊かな国へと生まれ変わるのか。
そのターニングポイントに立ち、これからの日本の姿を膨大なデータをもとに鋭く読
み解く。
経済・ビジネスはどう変わるのか?
政治は? 社会は? 行政は?
そして個人の暮らしは?
すべての答えがここにある!

「政府にアジェンダを突きつける、私のこの20年間の集大成である」大前研一
 

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コメント

「食糧全面輸入論」ですか.... う~ん、あまりにも危険。
「経済がシュリンクし、日本がこのまま二流国、三流国へと没落の道」ですが、私はシュリンクさせる発想も必要なのではないかと最近考えています。
成長を追求し続けるとどこかで破綻がくるのでは。ゆっくりと後退できないものかと。

投稿: Mizo | 2006.02.03 21:55

中国は経済大国になると同時に、軍事大国になっていっています。日本だけが経済発展を減速させても、中国がこのまま突っ走れば、北朝鮮以上に露骨に日本に対して牙をむいてくるでしょう。中国国民の過半数が、近い将来、日本と一戦あいまみえることになろう、と考えている、なんて調査結果(あてになりませんが。)を見た気もします。すでに数百発のICBMの照準が東京に向いているとも言いますし。
経済大国あるいは生活大国としてのプレゼンスを見せつけないと、中国が嵩にかかってきそうな気がします。そんな東アジアにおける緊張関係が大前さんには見えていないように感じられてならないのです。

投稿: 凡太郎 | 2006.02.03 23:40

牙をむいてくる..... その通りかもしれません。
この国際的な緊張感が、各国を経済成長に向かわせる原動力になっているのかもしれませんね。

投稿: Mizo | 2006.02.04 07:56

国際的な緊張感、そして経済的に急成長している各国では、例外なく凄まじい競争社会が形成されています。
家電、自動車などかつて国際競争力がダントツだった日本企業は、おしなべて国内でも熾烈な競争を展開していたわけで、厳しい地方大会を勝ち抜いてきた高校が甲子園でも活躍するのと同じ理屈ですよね。
国内で競争しとかなきゃ、グローバルな舞台で勝てるワケがない。

投稿: 凡太郎 | 2006.02.05 14:40

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