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2006.02.10

白夜行 その3

story061 ようやく読了。

今晩もTVではドラマをやっていたようだけれど、帰ってきたのが10時半だったので、すでに終わっていた。チャンネルは違うけど小早川をやってた。TBSのサイトを改めて覗いて知ったんだけど、1月12日の初回2時間スペシャルでは、小説のラストシーンがいきなり出てきているんやな。少々オドロキ。

東野圭吾は初めてだったけど、淡々と楽しめた。馳星周が解説で書いていたけれど、主人公2人の心理描写を一切排し、行動描写のみで長編小説を乗り切っている。必ずしも全ての登場人物の心理描写が記されていないわけではなく、他の多くの登場人物に関しては、迷いや戸惑い、気弱な姿勢を前面に出した描写が自然に出ている。主人公のほかには、笹垣や松浦など不気味そうなキャラクターでは行動描写のみとなっている。

血も涙もない冷血女としての唐沢雪穂のキャラははっきりしているけれども、話が進めば進むほど亮司が極端に変なヤツとしてしか映らなくなる。ラストも唐突すぎる。映像的には”絵になる”ってヤツかもしれないけれど。ということは、映像化を意識していたってことか。同じサスペンスでも、高村薫の小説(読んだことがあるのは、「黄金を抱いて飛べ」、「神の日」、「マークスの山」。「レディ・ジョーカー」は映画だけ。)のラストは、そのいずれもがスタティスティックな趣の”絵画的”あるいは”映像的”だと感じているのだけど、この小説はハリウッド映画的なダイナミックなどんでん返しが色彩の鮮やかな”動画的”だった。

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