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2006.02.11

国盗り物語 (2)

313299051 国盗り物語(2) 斎藤道三編後編 司馬遼太郎 新潮文庫 ¥740

前半は頼芸を利用しつつ鮮やかな手法で美濃を平定していく様を相当のフィクションも交えながら、後半は織田信秀(信長の父)との繰り返される戦いに紙数が費やされている。今川など東方に向けては常勝の尾張の虎が美濃の蝮には完敗。何度挑んでも無様な負け戦。しかも、いつも信秀側から仕掛けているにもかかわらず。

そんな超人的ともいえる道三が、終盤、信長を意識させるためか、人生の夕方にかかったことを理由に急激に精彩を欠いた描写となる。帰蝶(濃姫)を道三に比肩しうる存在のごとく描くことによって、さらに信長の格を高めるようにしむけている。

いよいよ第3巻では、蝮から日本の歴史上まれに見る異端児へ主役が交代する。

それにしても、この「国盗り物語」というタイトル、効いてますね。現代の日本でも全く違った意味で「国を盗んでいる」連中は多いと感じませんか。

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コメント

国盗り物語読んだはずなのですが、まったく内容を覚えていません。
斎藤道三が主役の話だと思っていたのですが、信長が最後には主役交代していたのですね。

投稿: Mizo | 2006.02.11 18:43

前半の主役を斎藤道三、後半を織田信長としています。往年のNHK大河ドラマでは道三が平幹二郎、信長が高橋英樹、濃姫が十代か二十歳そこそこの松坂慶子でした。

文庫版では、1,2巻が斎藤道三編(1巻がその前半、2巻が後半)、3,4巻が織田信長編とされています。

投稿: 凡太郎 | 2006.02.11 21:18

信長の記憶がないところをみると、どうも途中で挫折してしまったようです(^^ゞ

投稿: Mizo | 2006.02.11 22:51

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