« 映画 ナルニア国物語 1 ライオンと魔女 | トップページ | 国家の品格 »

2006.03.15

国盗り物語 (4)

313450971 国盗り物語 (4) 司馬遼太郎 新潮文庫 ¥900

 最終巻。副題には「織田信長 後編」とあるものの第3巻に続き、実際の主役は光秀。古参の家来を二十年以上前の些細な失態をあげつらい放逐したり、荒木村重のごとく城内の女人、女中から数百人を磔刑、火焚に処すなど、延暦寺や快川和尚の恵林寺ばかりでなく、部下に対しても容赦ない仕打ちを課した。まさに人ではなくその機能を重用した。というより、しゃぶり尽くした。その姿勢は、現代で言えばソフトバンクの孫社長だろうか。

 そんな信長の下にあっては、同盟の家康を別格とすれば、秀吉と光秀が生き残ったことは当然なことであっただろう。仮に本能寺の変がなく、さらに史実どおり結果的に秀吉が信長の後継者となったとしても、光秀が生き残れなかったともいえないのではなかろうか。光秀ほどにまさに文武両道を地で行く天才はいなかったであろうし。いや、それでも機能としては生き残ることができた光秀であったとしても、その復古主義ゆえ生きる場所を探しえなかったということになろうか。

 司馬遼太郎の作品は、小説に限っても少なくともあと5,6本はぜひとも読みたいものを念頭においているが、暫くは遠ざかってみたいと思う。読み散らかして中途になっているものが、少しばかり溜まってしまったので。

|

« 映画 ナルニア国物語 1 ライオンと魔女 | トップページ | 国家の品格 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/60334/9093937

この記事へのトラックバック一覧です: 国盗り物語 (4):

« 映画 ナルニア国物語 1 ライオンと魔女 | トップページ | 国家の品格 »