« デジタル ウルトラシリーズ | トップページ | ローマ人の物語 11 »

2006.03.22

ローマ人の物語 10

4101181608 ローマ人の物語 10 塩野七生 新潮文庫 ¥460

ユリウス・カエサル ルビコン以前 (下)

 「罪と罰」ほどではないけれど、このシリーズも随分と間隔を開けてしまった。

 スレナスという若き英雄に阻まれたクラッススのパルティア遠征というサイドストーリーが入るものの、総体としてはカエサルの有名な「ガリア戦記」を地で行く展開。ヴェルチンジェトリックスに対したアレシア攻防戦は、逆マジノライン(フランス=ガリア人と見立てた場合。)ばりの要塞戦の様相を感じた。もっとも、マジノラインと違って、カエサルのドーナツ要塞ラインは破られることは無かったけれど。

 終章は、いよいよルビコン越えの予感、というか予告編。塩野さんの意図に反して、その折々の主役についつい肩入れしてしまい、正義サイド:スレナス、カエサル、クリオ、アントニウス、悪者サイド:ガリア人、元老院の連中、途中までイイモンだけどなんとなく悪者扱い:ヴェルチンジェトリックス、なんて単純な勧善懲悪の図式で眺めてしまう愚か者の自分を見つけてしまう。でも、そこが痛快なんやけど、プルタークによるとガリア戦役で100万人以上の戦死者が出たらしい。アレシア攻防戦でカエサルが仕掛けたブービー・トラップの残酷さは、ベトコン並みたいだし。

とか何とか言いつつ、この物語、山場が多くて退屈しません。

|

« デジタル ウルトラシリーズ | トップページ | ローマ人の物語 11 »

「文化・芸術」カテゴリの記事

「旅行・地域」カテゴリの記事

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

「ローマ人の物語」、私もよんでます。お金ないので(^_^;)文庫になったら読むっ・・・って事で、次のが出るのを待っます。
今はもう五賢帝時代初期ですが、やはり紀元前、特にカエサルの部分が一番燃えますね~。
第二次ポエニ戦役あたりもすごかった。

投稿: j | 2006.03.22 01:56

今日(というか昨日というか。)、文庫の11, 12 , 13巻を買ってきました。カエサルの絶頂期と最期に当たるのでしょうか。塩野さんはカエサルが誰より好きなようで、その入れ込みぶりも楽しみです。

投稿: 凡太郎 | 2006.03.23 00:55

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/60334/9199167

この記事へのトラックバック一覧です: ローマ人の物語 10:

« デジタル ウルトラシリーズ | トップページ | ローマ人の物語 11 »