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2006.03.25

ローマ人の物語 11

4101181616 ローマ人の物語 11 ユリウス・カエサル ルビコン以降 塩野七生 新潮文庫 ¥500

表紙には月桂冠を頂いたカエサルのプロフィールが刻まれた銀貨が。これら表紙の銀貨、全て塩野さんのプライベートコレクションらしい。分けてもこのカエサル銀貨、鋳造された年数が短く、よって枚数も少ない上に、いつの世にもカエサルに心酔している人が多いことから流通量はさらに少ないらしい。手に入れるまで10年以上かかったとか。

 6歳も年上でありながら愛娘ユリアの嫁ぎ先でもある常勝将軍ポンペイウス。周囲は好敵手あるいは宿敵と見ていたかもしれないが、きっと二人の間には二人にしか分らない強烈な連帯があったのだろう。ユリアで思い出したけれど、病を得て余命幾ばくも無いシンがラオウに抜き手の連撃を見舞ったものの、なすがままに受けたラオウが行く筋も涙を頬に伝わせながら、「効かぬのだ!」と叫ぶ。カエサルに貸しを作ったつもりのエジプト人から香油漬けのポンペイウスの生首を受け取った際、カエサルが涙を流した挿話。この例えに眉をひそめる向きもあろうが、「感動」とその受け止め方は、ひとそれぞれなのでご容赦を。

クレオパトラとの出会い、ハリウッド的でない解説、それはそれで抑制された熱い想いを行間から感じさせてくれるに十分なものでした。

今回はネタバレを避けながら読後感を記すことにトライしてみました。却って何のことやらわからぬ独りよがりになってしまったようで。次回は、また趣向を変えてみますか。

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