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2006.04.23

キャリア転機の戦略論

448006199109_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 キャリア転機の戦略論 榊原清則 ちくま書房 ¥735

 著者が英国のロンドンビジネススクールで教えていた際の関係者、主に学生、を対象とした調査票分析とインタビューを基礎に、英国を主とする欧州におけるキャリア・パスとその転機における意思決定について説かれている。

 学術的な分析というより、生きていくうえでのヒント集を目指しているように感じた。若者、中年前期、中年後期、女性といったカテゴリーで一応は括られたモデルを紹介してくれるが、カテゴリー性よりも、あくまで個々のケースとして受けとめたうえで改めて普遍化するように考え直す方が読みやすく感じた。

 立ち読みした時から、既読感を持っているのだが、いまだにその理由は解明できていない。恐らくは、過去に比較的時間をかけて立ち読みしたことがあったんではないかと思う。初版の出版時期からみて、購入していれば、このブログに記録を残していたはずだし。

 「戦略的」、「展望的」、「主体的」など、日本人の多くが組織の意思決定(そんなもんがあるとして)に流されるように生きていくのに対して、明確なキーワードが浮き彫りになる。英国では転職が比較的軽い選択肢であるのに対し、特定の組織に居残り続ける方が強い意思決定を伴うらしい。これは公務員も同様であり、数年で異なる自治体等を渡り歩くことがオーソドックスなスタイルのよう。

 本書では、10人以上のモデルが現れ、それぞれが典型的であると同時にユニークでもあるが、もっとも奇特なキャリア・パスは、著者自身であろう。当然、そのことは著者も意識しているわけで、本書内でも少しく触れられている。

(Amazonより)

1949

北海道小樽市

に生まれる。電気通信大学電気通信学部卒業。一橋大学大学院商学研究科博士課程修了。一橋大学商学部で講師、助教授、教授を歴任したのち、40代前半でその地位を辞して、92年より4年間、ロンドン大学ビジネススクールで準教授を務める。このようなキャリアの変遷を経て、現在、慶応義塾大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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