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2006年5月

2006.05.28

史記 1

070338441 史記 1 横山光輝 小学館 ¥580

 小学館文庫で3巻目から読み始めたのですが、古本市場で1巻目がビッグコミックスゴールド版しかなかったので、これで。昔はこういった体裁にもコダワリがあったのですが、-並べると統一感のあるなしに響きますから-年取ったせいか「要は中身」という気になっています。そもそもこだわるなら3巻目から読まないですもんね。

(Amazonの紹介文より)

▼第1話/司馬遷▼第2話/名宰相・管仲▼第3話/驪姫の陰謀▼第4話/漂泊の覇者・文公
●主な登場人物/司馬遷(第1話)、管仲(第2話)、驪姫(第3話)、文公[耳子](第4話)
●あらすじ/幼少から英才の誉れ高かった司馬遷。その才能は誰もが認めるものであったが、漢の官僚となってからは不遇の時代が長く続いた。その司馬遷がようやく認められつつあった頃、その身に悲劇が起こる。きっかけは、漢の将軍・李陵が匈奴の捕虜となったことであった。この時、宮中では李陵のこれまでの戦功を忘れて非難する者が続出した。だが、司馬遷は李陵をかばう発言をしたため武帝の逆鱗に触れ、獄に繋がれる。そして、男根を切り取られるという屈辱的な刑罰“宮刑”に処せられてしまう。司馬遷がこの屈辱的な刑を受け入れたのも、尊敬する父の遺言である“過去の歴史を後世に残さなければならない”という使命があったからだ。武帝は、刑を与えたもののその才能を高く評価していたので、司馬遷のために「中書令」という新しい役職を作る。司馬遷は、宮廷の書を自由に見ることもできるこの役職をフルに利用して歴史書の執筆に取り組み、約10年の歳月の後、百三十巻にも及ぶ歴史書を書き上げる。司馬遷畢生の歴史書『史記』の完成である(第1話)。

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いまこそ地域力!

317140092 いまこそ地域力! チーム東灘/高橋佳子 神戸新聞総合出版センター ¥1,470

 副題に「神戸・東灘区のまちづくり最前線」とあります。いただきものの本なのですが、いただいて2週間ほど読まずに過ごしてしまい、日帰り出張の新幹線の中で読了。いや、たいへん面白かった。目次を読んだところでは、種々雑多なコミュニティの活性化の取り組みが並んでいるだけなのですが、一つ一つのネタが一つ残らず熱い。

 高橋さんはチーム東灘なる神戸市東灘区役所職員有志の代表であった方で、前東灘区長でもある。今は神戸松蔭女子学院大学の教授。

 東灘区は神戸市の東の端にある区で、東は日本一ひとり当たりの個人住民税の納付額が高いと言われる関西一の高級住宅地を擁する芦屋市、西は文教地区と下町双方の顔がある灘区(広域暴力団山口組の総本山としても有名)に挟まれた、イメージ的には歴史のある閑静な高級住宅街といった土地柄でした。それが、阪神大震災で一変。現在では震災前を上回る19万人の人口となっているが、震災では2万戸以上が全・半壊、1,471名もの死者を出した。マスコミでは長田区の空襲後さながらの赤茶けた焼け野原の映像が繰り返し流されたが、活断層に沿って東の端の東灘区も凄まじい状況だった。一旦、減った人口が再び増加したが、高層マンションの林立により、その住民は4割が入れ替わった。大阪のビジネス街へ20~30分という利便性と地域のブランド性が好まれたようだとのこと。私自身、現在は神戸市の西の端の西区に住んでいるけれど、生まれ育ったのは灘区だった。小中学校を地元でない東灘区の学校に通ったこともあり、自宅のある六甲周辺より御影、岡本の辺りの方に高級感、静けさを感じて、もし市の東に戻れるなら、御影、岡本あたりに憧れを感じてしまう。

 そんな東灘の今を巡る熱い取組が、失敗の告白も交えて連続して打ち込まれてきます。詳細は触れませんが、コミュニティ活動で悩んでおられる方、これから定年を迎えコミュニティ・デビューとなる団塊世代の方にはとても刺激的で示唆にとんだものとなるでしょう。

 

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史記 3

308527551 史記 3 司馬遷/横山光輝  ¥660  小学館文庫

 今月号の文藝春秋で、企業のトップなど読書家で知られる名だたる著名人が、趣向の異なる2冊を推薦するといった企画記事がありました。これまでも度々似たような特集が組まれていたのですが、その中で必ず複数の回答者が挙げるのが、「史記」、「論語」それに「言志四録」。どれも、名前は知っているけれど読んだことは無いものばかり。「言志四録」だけは文庫版の1巻目を買ってパラパラと眺めてみたものの、積読状態。

 ホリエモンが拘置所内で「沈まぬ太陽」を読んで御巣鷹山に慰霊のために向かったことがマスコミで取り上げられていましたが、彼は同様に「史記」も読んでいたとか。きっと、彼が読んだのは岩波版か徳間文庫版ではないかと思いますが、ここは手っ取り早くマンガへ。

 こういった重みのある本をコミックで読むということには少々の抵抗があったわけですが、人によると手塚治虫よりも評価されるべきだと語られることもある横山光輝が後半生を日本、中国の歴史物に捧げた意義を考えるに、それだけをもってしても手に取るべき意味はあると考えた次第です。少し大げさですが。

 小学生の頃、「バビルⅡ世」にココロ躍らせ、ロデム、ロプロス、ポセイドンに憧れ、バビルの塔の内部想像図なんかを1時間以上かけて描いたことを思い出し、最近の新聞記事でも神戸に縁がある同氏の功績を改めて見直そうとの動きが載っていたこともアタマをよぎりました。

 TSUTAYAで巻が揃っていなかったので全11巻の3巻目からスタートですが、期待に違わぬ重厚な読後感。読み終えるのもそこそこに、近所のフルイチに向かいました。結果、1,4,10,11巻を入手。1巻の巻頭、司馬遷の生涯をダイジェストで紹介。いかに過酷な環境と屈辱的な思いの中、史記を書き上げたかが披瀝されています。

 「沈まぬ太陽」も、数年前に「御巣鷹山編」読了後に中断中。「会長室編」へはいつ手が届くのか。(って、自問自答してどうする。)

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2006.05.27

The Name Is ・・・

Top_2   小4になって家庭科が始まるのに合わせ、裁縫セットを手に入れて俄然はりきっている次女。以前、運針の練習の「刺し子(?)」に夢中になったことはありましたが、どうやら家庭科の授業でフェルトのマスコットを作ったようです。顔だけの2Dタイプのものですが、昨夜、帰宅すると「おとうさん お仕事 ごくろう様」のメモとともに件のフェルトのマスコットが。最近、業務上はイライラ、ピリピリすることばかりで、子どものメッセージにさえ、「ノートの切れ端か。」とか「目上にはごくろう様でなくておつかれ様やろう。」なんて悪態がアタマをよぎる始末。

 マスコットを見て、「コアラか。」って感じて昨夜は寝てしまったのですが、今朝、次女に「これは犬や」と言われ、コアラは灰色かと改めて認識した次第。コアラのマーチはベージュないしまれにピンクですがね。

 次に、名前をつけようということになり、第一候補、「マリー」。でも、そもそもこの犬はオスかメスかとういことになり、オスの名前を探すことに。マリーからの語感の連想からか、一旦「ビリー」になりかけたのですが、ビリッケツに繋がるのでやんぴ。ビリじゃなくて「トップ」にしようということに相成り候。洗剤みたいだし、成績至上主義を感じさせる気もしたけど、まぁ、シャレってことで子どもが顔のウラにネームペンで「トップ」とでかでかと書き込みました。全幅8cm程度のささやかな作品ではありますが、こんなもんにも一つのストーリーが生まれたようです。Top_1

ちなみに、タイトルの「The Name Is・・・」は、90年代の永ちゃんのアルバムのタイトルです。ジャケ写にモデル時代の江角マキコが起用されていることでも有名(ホントは、知る人ぞ知るってとこでしょうか。)。

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2006.05.21

バブル再来

447860049x01_pe00_ou09_scmzzzzzzz_v51433 バブル再来   ハリー・S・デント・ジュニア著 神田昌典監訳 ダイヤモンド社 ¥2,100

 いま日本で、バブルといえば、「バブル青田?」といわれるくらい、バブルは遠い過去のものとなってしまいましたが、ここでいう「バブル」とは、実態経済を伴わない過剰流動性のことを指すものではなく、未曾有の好景気・上げ相場といった健全な意味合いを内包したものも含めているようです。ただ単に、上げ相場、と理解した方がわかりやすいかもしれません。また、「バブル再来」と言われて、ココロ躍らせる想いや、目を輝かせる方々、まちがいなく、アナタはオッサン、オバハンのはずです。なにしろ、昭和から平成に移るくらいの遠い過去なんですからね。私自身、20代後半にバブルに遭遇し、翻弄されたというよりも踊った類ですから。平成元年に最初の家を買った際、同時期に2,000万円台で購入された二軒先のご近所さんのところに、購入後半年もしないうちに、売却元の不動産業者から「8,000万円で買い戻させてくれ。」とオファーが来たり。NTT株で小金を稼いで高級車を購入した方がおられたり。ダイナミックなハナシが日常に溢れかえっておりました。

 著者は、日本がバブル景気で浮かれていたときに、バブル崩壊の時期とアメリカのITバブルの到来を(公表当時はバカ扱いされながら)的中させ、その後も大方のアナリストの見方と時には正反対の見通しを出しながら、大局的には的中させ続けてきたという実績を持っているそうです。もっとも、当たるかどうかといった占い性よりも、人口動態でものごとを切り取っていく考え方が大事なんだと思います。あっさりと書いてありますが、日本の人口のピークが2005年になるとも言い切ってありました。国勢調査の速報値が出るまでは、日本国内では2007年になると信じられていたことを考えれば、ここでも説得力を感じます。

 この本は、米国の株式、不動産(もっとも、居住用あるいは別荘で、投資用を念頭にしたものではありませんが。)を主体にした相場を大局的に解説したものではありますが、人口動態を統計学的に解析して、マクロ経済、ことに投資環境の分析にあてはめているところが斬新なようです。伝統的な財政学、経済学、金融論のアプローチに馴染んだ方には、不安感や頼りなさを感じられるかもしれませんが、これぐらいあっさりしていた方が説得力があるのかもしれません。晩年のドラッカーも、人口問題、食糧問題が人類にとって最大の課題であり、唯一の自明の事象であるといったことを述べていましたし、ジム・ロジャースが世界中を回って、「食糧問題」に辿りついたのも、その根幹に「人口問題」があることは疑いの余地はないでしょう。

 ミクロのマーケティングの世界では、世代別のセグメンテーション手法が古くから多用され、より細分化されたり、F1,F2なんて用語はいまや専門用語というよりも常識の範疇に入りかけている感さえありますが、上述の通り、投資の世界では一種のキワモノ扱いのようです。個人的に体験でも、「最近は、若いヒトがウチの商品を以前ほど買ってくれなくなりまして・・・。」というハナシを聞くことがままありましたが、買ってくれなくなったのではなく、買ってくれる若いヒトの人口そのものが、団塊ジュニアの加齢に伴い減少していると分析するべきだとお応えしたことがありました。毎年、人口ピラミッドは変形していくのですから、コロナ(→プレミオ)、サニー(→ティーダ)といった大衆車の寿命が尽きたことが象徴する意味を理解せねばなりますまい。

 米国人向けに書かれた本のようですが、日本がどうなりそうかにもそれなりに詳しく触れられています。信じるかどうかは別にして、答えが知りたい向きは本書をご購入ください。ちなみに、私のフトコロには、この本が売れようと売れまいと1円も入ってきませんが。

 400ページ以上ありますが、日常生活にはあんまり関係ない米国市場の箇所はある程度飛ばし読みできますし、面白いだけにすぐ読めると思います。

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2006.05.19

YOUR SONGS 1,2,3

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B000ez8c7401_pe00_ou09_scmzzzzzzz_v54173 YOUR SONGS2

B000ez8c7e01_pe00_ou09_scmzzzzzzz_v54173 YOUR SONGS3

もう買った? @¥2,500

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2006.05.17

最近のTVキャプチャ

Hawai_01Hawai_02Makise_01 Neo_01   

 ときどき、深く考えもせずTV画面をキャプチャすることがあります。もちろん、考えてキャプチャすることもありますが、一瞬の判断にかかっているので躊躇は厳禁。

「日本人の好きな偉人」の82位は「ニッポン特撮の父」円谷英二。モノクロ2枚は、彼の戦中の代表作より。この映画のビデオを独身時代に借りていた間に、急性盲腸炎で緊急入院。入院中、ふと、このビデオのことを思い出し、「延滞料金どうなるんかなぁ。」。幸い、当時、同じマンションに住んでいた同僚が機転を利かして返してくれていました。

牧瀬里穂、いつまでも若いなぁ。と、感じてキャプチャ。

NHKサラリーマンNEOのエンディング。BGMはウルフルズの「ええねん」。この繰り返される”ええねん”、関東のヒトのアクセントっぽくていつも気になる。しかも、もう結構ってくらいリフレイン。

・・・脈絡ないでんなぁ。

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2006.05.14

TAMIYA 1/48 III突B型 完成

TAMIYA 1/48 III突B型

年末にサクサクっと組み立てたものの、そのまま放置。組み上げたものの、未塗装となっているものは他にもたくさんありますが、そうは言ってもいっぺんにはできないので、まずはこれから。

 恐らく1年ぶり以上にエアブラシを使ったもんで・・・これはアーマモデリングの今月号の特集に異を唱えているわけではなく、単にエアブラシの方がお手軽だからです・・・、勘が全然戻らず、単色でありながらブサイクな出来映え。工作、塗装ともに40超えたオヤジの手になるものとは思えず、おまけに目が霞む。根気もないから丁寧な塗装も省略。

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上段真ん中の写真の後ろは、一緒に塗ったタミヤのチャレンジャー2、タスカのルクス増加装甲型。えっ、Ⅲ突って新2号ルクスより小さいのかって?前者は1/48、後者は1/35です。並べたとき、シンナーぼけの頭で、「あれっ」って一瞬思ってしまった。

(主な、というかこれっきりの塗装工程表)

  1. 足回りにフラットブラック
  2. 車体上部の影になる部分、パネルの合わせ目にフラットブラック
  3. ジャーマングレーを全体にぶわっと。
  4. 明るいところ、パネルの中央辺りにバフを軽く。なんでバフかというと、一緒に塗っていたチャレンジャー2(未完成)のスカートに塗った残りなんです。ホントは薄い水色の方がよかったんでしょうが。ただ、錯覚なのか見た目はバフには見えません。
  5. 転輪のゴム部に気持ちジャーマングレー
  6. 以上、エアブラシ。ここでフラットアルミで適当にドライブラシ。
  7. OVM。金属部はフラットブラックにフラットアルミのドライブラシ。木部にレッドブラウン。
  8. デカール貼り。
  9. ホントは仕上げをすべきでしょうが、まぁ、ここでいいや。十分、満足。

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2006.05.10

WTM9 44個目にして・・・

Wtm_08Wtm_07Wtm_09 Wtm_10   

今回は殊更に道のりが遥かだった。文字通りの「遠すぎた橋」

44個目にして遂にシークレット「遠すぎた橋でパンターに模したレオパルドA12」が出た。WTMでは、「バルジ大作戦のキングタイガーに見立てたパットン」に続き、ムービータンクの2代目。ここまできたら、「プライベート・ライアンのティーガーそっくりのT34」を目指すか?版権の関係で昔の映画しか無理か?

4台並んでいる写真では、左(奥)から元になったレオパルド(ただし、これは2なのでモノは全く別物)、主役のパンター風遠すぎたレオパルド1、モノホン・パンターA、元祖ムービータンク・キングティーガー・パットン。

〆て、単価280円×1.05×44=12,936円也。 マニアのうちじゃ可愛いほうやな。 

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2006.05.09

いとも造作無くヒトを殺すやつら

 近所(と言っても車で5~10分かかるけど。)のローソンで、16歳の少女が27歳の大工に殺された。>>神戸新聞

 過去には、女子高生が高校教師に鋼鉄製の校門でアタマを挟まれて死亡したり、酒鬼薔薇という少年Aが連続殺人を犯したり、主婦が通り魔殺人にあったり(犯人不明)、ヤクザが大学院生をリンチの末、放置、凍死させたりと、神戸市の西部は知らない方からみればとんでもない危険地帯かもしれない。西神ニュータウン以外は、実際、ガラが悪い。交通マナーもひどく、無茶苦茶なコトをするクルマに遭遇することも多い。

 連休の前から凄惨な事件が多いように感じる。こういった傾向は毎年のようにも感じるが。それにしても、こともなげにヒトを殺す輩の多いこと。人を殺すくらいなら、「お前こそ、死ね。」と遺族ならずとも言いたくもなる。こんな事件に接するたび、ハムラビ法典って直感的に納得させるものがあったんだろうなぁ、と感じる。

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2006.05.07

ナルニア国物語 2 カスピアン王子のつのぶえ

400114035709_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 ナルニア国物語 2 カスピアン王子のつのぶえ C.S.ルイス作 瀬田貞二訳 岩波少年文庫 ¥756

 「ライオンと魔女」に続く第2巻。ピーター以下の4人兄弟が、またまた唐突にナルニア国へ。第1巻の内容があやふやな伝説になってしまうほど年月を経たナルニアは、いったいどうなってしまっていたのか?カスピアン王子とは何者か?誰が味方で、誰が敵か。テルマール人とはどこから来たのか?

「ライオンと魔女」のようなキリスト教へのメタファーがあるのかどうかは、寡聞にして存じ上げません。あしからず。

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2006.05.05

データで示す 日本の大転換

476126296601_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 データで示す 日本の大転換 大武健一郎 かんき出版 ¥1,575

副題に「当たり前」への回帰とある。前国税庁長官の著者になる書。でも税金の話は最後の方にお約束のようにちょこっと出てくるだけで、まずは人口問題からスタート。それよりもこの本がちょっと変わっている点は、「データで示す」とあるとおり、やたらグラフがたくさん出てくるところ。しかも大きめ。若者向けに書いてあるだけに、書きぶりも読みやすい。ファクトからスタートする点では、大前研一の一連の著書に似ているけれど、役所っぽく奇をてらってない分、サプライズはあまりない。逆に「当たり前」のことを真正面から知りたいと言う向きにはストンと入ってくるかもしれません。

「大転換の波」 オビより

  • 人口ボーナスから「人口逆ボーナスの時代へ」
  • 貯蓄などフロー拡大から「株などストック活用の時代へ」
  • アメリカ一辺倒から「欧米とアジアのつなぎ役時代へ」
  • 学ぶから「考える時代へ」
  • 依存と横並びから「自分お琴は自分でやる時代へ」

(へぇ~と思った箇所) 表現は文面どおりではありません。

  • アメリカ人は貯蓄しないとか、日本人の貯蓄率が急降下とか、聞くが、一人当たりの個人金融資産額もアメリカ人の方が日本人より多くなってしまったらしい。日本の個人金融資産高は世界一なんて、数年前の幻想ってこと。もっとも背景にはアメリカ人が保有する金融資産のウェイトが相対的に高い株式が、相場高で嵩高くなったことによるらしい。ちなみに英国は保険のウェイトが5割を超えているらしい。
  • 2004年の暮、マイクロソフト1社の配当が3兆円を超え、それがそのまま米国の家計貯蓄に回って米国の家計貯蓄率がポンと上がったらしい。この額、ブッシュ政権発足当初に実施した特別減税とほぼ同額らしい。恐るべしスティーブ・バルマー。

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民営化という虚妄

439661236201_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 民営化という虚妄 東谷暁 祥伝社 ¥1,680

副題に、「国営=悪」の感情論が国を滅ぼす、とある。

 勢いと感情論で「民営化」が語られ、抵抗勢力に「実」の部分を切り取られ、虚妄としての「民営化」という単語だけが漂流する。この書でも結局は語られずじまいに終わるが、そもそも「民営化」とはなにか、がキッチリ議論されない、あるいは議論されても共通理解が得られないまま今日まで来てしまっている。このあたりを皮肉ってか、この書では民営化は必ず「 」つきの「民営化」と記されている。

(アマゾンの書評より)
 現在、郵政民営化法案の国会提出に向け、最終調整が続いている。本書は、小泉政権が進める郵政民営化は、道路公団民営化と同様、「名を取って実を捨てる」方法で進んでおり、将来に禍根を残すと厳しく批判する。そもそも、郵政民営化は本当に必要なのかという根本問題を提起する。郵便貯金で集めたお金が財務省を通して特殊法人に流れる「財政投融資」の仕組みは既に廃止されている。特定郵便局長会の政治的影響力も今ではさほど大きくない。一方、日本には、今も郵便小包だけが配達可能な島がある。小泉民営化論は単なる思い違いや誇大な主張が基になっていると指摘する。海外でも、民営化の成功例はごく一部だという。ニュージーランドでは、郵便局の閉鎖、料金値上げなど極端なサービス低下に国民が不満を募らせた。1996年には民営化路線を進める国民党が過半数を割り、改革路線の見直しを掲げた連立政権が誕生している。ドイツやオランダでは、民営化後の会社が利益に重きを置きすぎ、サービスが低下したとの声もあるという。公益事業の効率化や改革の手法は「民営化」に限ったものではない。郵政民営化計画は凍結し、公社の形態のまま運営した方が今の難局を乗り切りやすいと主張している。(日経ビジネス 2005/04/18 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)

「出版社 / 著者からの内容紹介」
電力、国鉄、電電公社、道路公団、そして郵政公社…
諸外国のケースも踏まえて「民営化の成否」を冷静に検証
「国にしかできないことがある!」
<道路公団、郵政の民営化でますます混迷する議論>
小泉首相、抵抗勢力、大マスコミ、猪瀬直樹氏、櫻井よしこ氏…

「民営化の是非」がこの本でスッキリとわかる!
<政府が声高に叫ぶ民営化の「必然」や、マスコミが語る改革の「正義」など虚妄に過ぎない!>

内容(「MARC」データベースより)
道路公団、郵政の民営化でますます混迷する議論。雰囲気だけの改革が、国を滅ぼす。諸外国のケースも踏まえて、「民営化の成否」を冷静に検証。「国にしかできないこと」がある! 「民営化の是非」がスッキリとわかる一冊。

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会社法入門

400431005901_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 会社法入門 神田秀樹 岩波新書 ¥777

東大教授でおそらくは立法にも関わったと思われる著者の「会社法」を巡る想いを書き綴った1冊。ということで、あくまで「入門」であって「解説」ではありません。会社法にとどまらず、日本の会社を巡る法制度のあり方全般、幅広くとりあげられています。過去の商法改正の際に講義を伺ったことがあり、気になって手に取った次第です。

その中でおかしな日本語。P146。「・・・が必要であると、日本の会社法は考えたためである。」とある。勢いで書いてしまったんだろうが、確かにこんな書きぶりに出会うことはときどきある。正確には、「・・・が必要であると、日本の会社法の立法に携わった人たちは考えたためであろうと私は推測(あるいは推定)する。」といったところでしょうか。法律が思考するわけないもんね。勝手に考えられたらエライことです。

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Op.ローズダスト (下)

416324510309_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 Op.ローズダスト (下) 福井晴敏 文藝春秋 ¥1,890

 上巻が、舞台設定と”状況”説明に始まり、問題提起、理念、観念上の葛藤に重点が置かれていたのに対し、下巻では、アクション、アクション、またアクション。根が単純なものか、下巻の方がワクワクさせられた。いつもながら派手なアクションですが、舞台設定を臨海副都心にしたことにより、決め手となる舞台装置が得られた着想(すでにこのネタが使われた小説があるのかもしれませんが。)に脱帽。それ以上に、頭の中に実に迫力と動きのあるリアルな映像が浮かび上がるディテールにこだわった筆力に再脱帽。

 ところで、UH-60JAのことをペーブホークって何度も書いてあったけど、陸自向けだしブラックホークって呼ぶ方がしっくりくるんじゃないかと感じた。

 キャッチに「映画化不可能」とか書いてあったけど、フジテレビの社屋が何度も出てくるし、ローレライみたいにな~んか話がすでに進んでいるんじゃないか、とも思える。

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2006.05.03

京都駅ビル ペーパーモデル ミニ

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紀伊国屋書店の阪急梅田店で購入。

文社の「ペーパーモデル ミニ」シリーズの一つで¥630也。

(解説より)

4代目京都駅ビルは、建築家原広司氏の設計で1997年6月末に完成した。駅の機能を中央に、東側にはホテルやホール、西側には百貨店や駐車場がある複合施設。全長約470m高さ約60mの巨大さに加え、中央の約200mのガラスアトリウム、西側には屋上大空広場に通じる171段もある大階段など見どころの多い建物である。平成ガメラの最終章で、ガメラと邪神イリスの激闘により全壊。(最後は、勝手に編集しました。)

 なりは小さくとも本格的。封書大の2枚のシートに13個のパーツが印刷されており、それをカッターで切り取り、貼り合せていく。手際よく進めれば、1時間ほどでできるでしょう。糊は紙を皺なく貼り付けることができるものであれば、尖端部が多少は細ければ十分でしょうが、カッターは通常の折る刃タイプではキツイかもしれない。私はタミヤのモデラーズ・ナイフを使いましたが、同様のタイプのデザイン・ナイフとかアート・ナイフと呼ばれているペン型の方が取り回しがしやすいでしょう。モデルが小さいだけに切り出しも小さくなり、抜き取りなどずいぶん細かい。子供向け学習雑誌の組立て付録よりも、インジェクション(レジンでもいいんですが。)のスケール・モデル向けのエッチングパーツの方がよりイメージが近いと感じた。

 20代の後半、一時、ペーパークラフトに凝った時期があり・・・ミリタリーのスケールモデルに出戻る以前です・・・、ヨーロッパの中世の城などを5,6個は作ったでしょうか。その頃凝ったものはとても1日で作り上げることなどできず、小さいものでも15cm四方はあるもので、大抵はタテヨコタカサそれぞれ30cmはあった。今日、書店に設けられたコーナーでふと足を止めたのも、そんな過去があったからです。

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2006.05.02

Op.ローズダスト (上)

416324500609_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 Op.ローズダスト(上) 福井晴敏 文藝春秋 ¥1,890

 始めの数ページで、「こりゃ、福井晴敏の警察小説やな。」と感じた。もちろん、ダイスもいつものようにせり出してくるけど、今回はケーサツが主戦場。少なくとも上巻では。

 これまで福井作品は文庫でばかり読んできたので、本格長編をハードカバーで読むのは初めて。昨年はあれだけ映画で騒がれたのに、この作品は意外に取り上げられる機会が少ないように感じる。世間も食傷気味?

 あいかわらずの先を読ませぬ、少しずつのはずし具合。そして北朝鮮でさえ、脇役、小道具にしてしまううまさ。それは、北朝鮮を登場させながらも、反射的に日本そのものを”主戦場”として位置づけるための”戦法”なのかもしれない。敵国を登場させつつも、”ローレライ”で日本の来し方をなぞり、そして今を語った福井さんが、この作品では、日本そのものの今と行く末を真正面から捉えさせようとしている、と感じる。ナショナリズム信奉者やなんとなく右翼がじわじわ増えていく中、「自分自身のアタマで日本のことを真剣に考えてみろ。」と福井さんが叫んでいるように聞こえる。

それにしてもハードカバーで540ページは堪える。現在、下巻にちょっとかかったところ。

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2006.05.01

特攻の島

483223052201_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 特攻の島 佐藤秀峰 芳文社 ¥620

回天搭乗員の苦悩と青春、というところでしょうか。始まったばかりです。

「海猿」、「ブラック・ジャックによろしく」から、”回天”へ。秀峰が(滝沢)聖峰になったということでしょうか。聖峰さんも好きだが、現在のMGの連載は未だにその良さも味もよくわかっていないもんで。

 このコミックとは関係ないけれど、今日の通勤電車は空いていた。心なしか、というよりも確実に空いていた。おまけに、乗客にスーツ姿以外のリラックスした雰囲気の人が目立った。明日はもっと空くことだろう。「お前ら、もっと働け!」って言いたいところだが、言えるわけも無い。でも、こんなに遊んだり休んでると、中韓といった特定アジアにしてやられてしまうぞ。労働人口が減ってくる分、われわれ働き手世代は、より一層、休日を減らし祝日を無視し働いて外貨獲得に貢献せねばならぬのか。でなけりゃ、原油も食糧も外国から輸入できないもんな。スローライフとかロハスとか、なんだか中韓よりももっと遠い世界に感じる。

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DEATH NOTE 11

40887404161 DEATH NOTE 11

なぜ5月2日発売予定なのに既に店頭に並んでいるのか。

普通のコミックなら10~15分で読みきれるのに、このシリーズは40分以上かかる。こんなに読むのに疲れるマンガって少ない。ゴー宣よりアタマ使うよな。

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