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2006.05.02

Op.ローズダスト (上)

416324500609_ou09_pe0_scmzzzzzzz_1 Op.ローズダスト(上) 福井晴敏 文藝春秋 ¥1,890

 始めの数ページで、「こりゃ、福井晴敏の警察小説やな。」と感じた。もちろん、ダイスもいつものようにせり出してくるけど、今回はケーサツが主戦場。少なくとも上巻では。

 これまで福井作品は文庫でばかり読んできたので、本格長編をハードカバーで読むのは初めて。昨年はあれだけ映画で騒がれたのに、この作品は意外に取り上げられる機会が少ないように感じる。世間も食傷気味?

 あいかわらずの先を読ませぬ、少しずつのはずし具合。そして北朝鮮でさえ、脇役、小道具にしてしまううまさ。それは、北朝鮮を登場させながらも、反射的に日本そのものを”主戦場”として位置づけるための”戦法”なのかもしれない。敵国を登場させつつも、”ローレライ”で日本の来し方をなぞり、そして今を語った福井さんが、この作品では、日本そのものの今と行く末を真正面から捉えさせようとしている、と感じる。ナショナリズム信奉者やなんとなく右翼がじわじわ増えていく中、「自分自身のアタマで日本のことを真剣に考えてみろ。」と福井さんが叫んでいるように聞こえる。

それにしてもハードカバーで540ページは堪える。現在、下巻にちょっとかかったところ。

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