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2006.06.18

映画 不撓不屈

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映画 不撓不屈

 国家権力(正確には、それを歪んだ私怨から濫用した一部の官僚)による一税理士の弾圧事件である「飯塚事件」を映画化。映画化にあわせて、原作も文庫化。  

6月17日、この土曜は新しい映画の封切ラッシュ。高杉良さんの原作が出てからずいぶん待たされたけれど、ようやくロードショー。HAT神戸の109シネマズで鑑賞。上映スクリーンが少なく、初回上映のためか満席。初老の夫婦連れが多かったが、必ずしも会計事務所の関係者ばかりではなかったようにも見えた。それでも、終映後、ロビーに向かう通路で仕事がらみと思われる携帯電話をかける人が多かったのは、普通の映画の上映とは随分違う印象を残した。

主演の滝田栄さんの役作りと熱演には執念すら感じさせるものがあり、原作が重厚なものであることも疑いの余地はないのですが、図らずもパンフで監督が「台本がなかなか進まない。」と漏らしていた通り、脚本がインパクト不足であったように感じた。万人受けするように、家族愛に一つの軸足を置いたようですが、原作や他の複数の書籍で知る限り、当局の弾圧は、映画で描かれているより遥かに苛烈であったように思う。また、飯塚毅TKC創設者に対する検察の取調べの様子が映像化されなかったのも、少し不満。さらには、凄まじい博覧強記ぶりが披瀝されないのも物足りなさを感じた。もっとも、この辺りは敢えて外されたのかもしれないが、「この男、ただ者ではない。」という言葉どおりの超人ぶりも画面で見たかったとの思いは拭えない。

とはいうものの、「信念とはどういったものか。」、「決断を下すべきときに、どのように処すべきか。」ということは、十分に伝わってきたと感じました。

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