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2006.06.13

フラット化する世界 (上)

453231279501_pe00_ou09_scmzzzzzzz_v52937 フラット化する世界 (上) トーマス・フリードマン 日本経済新聞社 ¥1,945

原題は「The World Is Flat」。著者は30歳でピューリッツァー賞(2度)を受賞したジャーナリストで、「レクサスとオリーブの木」の著者でもある。また、訳者は「ブラックホーク・ダウン」、「プライベート・ライアン」の訳者でもある方。

題名だけでなんとなく内容を窺うことができるわけですが、この題名にはちょっと気の利いたメタファーが隠されています。ヒントは1492。

「われわれが眠っているあいだに」  ここの下り、印象的です。

「世界をフラットにした10の力」

  1. ベルリンの壁の崩壊と、創造性の新時代
  2. インターネットの普及と、接続の新時代
  3. 共同作業を可能にしたソフトウェア
  4. アップローディング:コミュニティの力を利用する
  5. アウトソーシング:Y2Kとインドの目覚め
  6. オフショアリング:中国のWTO加盟
  7. サプライチェーン:ウォルマートはなぜ強いのか
  8. インソーシング:UPSの新しいビジネス
  9. インフォーミング:知りたいことはグーグルに聞け
  10. ステロイド:新テクノロジーがさらに加速する

 インドや日本、そして著者の母国である米国での足で稼いだネタが多く盛り込まれていますが、個々のネタはビックリするほど目新しいものはあまりありません。ただ、「共産党宣言」の予言性が唐突に出てくる箇所、以前から私自身も感じていただけに、ようやく活字で巡りあえたという感慨がありました。マルクスは世に出るのが余りにも早過ぎたということでしょうか。中道右寄りの私としては、共産主義は受け入れ難いものですが、だからといってマルクスの科学性を否定するものではありません。万民の闘争とは、グローバル化が行き着いた先にある「格差固定社会」を背景に生まれるのでしょうか。

 日本で格差が広がっているのは、コイズミ・タケナカ政策の成功・失敗でもなんでもなく、グローバル化によって、従来の南北格差がスケールダウンしつつも国内に波及したものではないのでしょうか。日本のような小さい国の中で、ああでもない、こうでもない、って言ってたって解決しっこない。

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