東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ リリー・フランキー 扶桑社 ¥1,575
この本、カバーは白いんですがカバーを取ると真っ赤っかです。東京タワーのメタファー?
書店販売員が奨める本の第1位だかだし、ネット上でもやたら「感動しました。」の嵐ですし。で、購入したのがおよそ半月以上前。なかなか読めずに積読だったものをようやくおととい読了。著者とその一族の自叙伝みたいなもののようです。
リリー・フランキーなんてふざけた名前(ちなみに本名は中川雅也というらしい。メロドラマの主人公みたいな名前だそうで。)に、サザンのベーシスト(関口さん)に似たちょっとおとぼけな風貌。おまけにTVのバラエティでは、クチを開けばY談ばかり・・・。どっかの芸能人も言ってたけど、「あんな感動的な文章を書く人が、こんなくだらないことを口走るなんて。」とそのギャップに翻弄される。どうせ、本人はそれを楽しんでいるんでしょうが。
で、本書ですが、著者と生まれ年(学年も)が同じ(昭和38年)だけに書いてある内容は、まんまシンクロします。たまに「TV番組の放映年、ちょっと違うぞ。」なんてのもあったけど、大抵は「ようここまで憶えてるなぁ。」。もっとも、記憶だけで書いているわけではないんでしょうが。
もちろん感動したわけですが、私にとっては、懐かしさを映像化しながら、じっくりと味わうと言うか、自分のもう一つ別の人生をなぞるというか、実にリアルに楽しめました。ところどころに分かりづらいパロディっぽい言い回しが散りばめられています。しかも、ネタの解説がついてないんやなぁ。こういうの、自分でもよう気がついたなぁ、なんて感じたのですが、逆に言えば見過ごしてしまっているものも多いんでしょう。同学年ゆえに結構拾っている自信はあるんですが(でも、具体的には忘れちゃったな。尾崎の歌詞もあったけど、巻末の引用にはなかったしな。)。読了された方、いかがでしたか?
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