DVD 男たちの大和
「ALWAYS 三丁目の夕日」と同じく、ローソンで衝動買い。出れば買うつもりでいましたから、正確には衝動買いではないのですが。
映画館でも見ましたし、実物大のロケセットも観にいきました。思い入れたっぷりです。その思い入れを割り引いても、この作品を引き立てているのは、「抑制」ではないかと思います。これだけの大作でありながら、東宝の8.15シリーズのような仰々しさが無いところが、却って魅力を生んでいるのだと思う。もっとも、8.15シリーズでも「連合艦隊」と「太平洋の嵐」はとても感動的でしたが。ことに「連合艦隊」の財津一郎の熱演には感動しました。あれも大和が撃沈されるシーンでしたが。
ところで、このDVD、8月4日発売なんですが、ローソンでは8月3日のことを8月4日と呼ぶそうで1日早く手に入れました。もうすぐ8月6日、9日そして15日がやってきます。毎年、この時期には戦記モノ(レイテ戦などの負け戦です。)の文庫を読んで、思いをいたすようにしているのですが、今年はどうやらこのDVDがこの代わりになりそうです。たった今、長嶋一茂演じる臼淵大尉が、「死に方用意」の講釈をしているシーン、菊水一号作戦にて出撃するところが映っています。下の写真は、最近になって公表された出撃直後に米軍機によって撮影された貴重なカラー写真です。
かつて、お一人だけ実際に大和に乗艦されていた方のお話を伺ったことがありました。今から25年前、大学受験浪人していた折、予備校の講師をされていた方です。春に奈良県の公立進学校の校長先生を定年退職され、予備校で英語の授業を持っておられたのですが、トラック島に長期停泊中、いわゆる大和ホテルと呼ばれていたころでしょう、に乗艦されていたとのこと。京大を出られたとのことでしたが、学業半ばでの従軍であったようで、トラック島の夕日を見つめながら、「あぁ、勉強したいなぁ。」と心底思ったと心情を吐露なされました。予備校でのその先生の最初の授業であったと思います。お歳を推定するに、ご存命でも80代半ばであろうことからも、あの「戦争」ははるか彼方へ行ってしまったと感じます。そして、それゆえにこういった「戦記」や「戦争映画」を読み、見続ける義務が我々にはあるのだと思います。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- フランクル『夜と霧』 2012年8月 (100分 de 名著)(2012.08.13)
- 【DVD】 ダークナイト(2012.08.02)
- 【DVD】 バットマン ビギンズ(2012.07.29)
- 【映画】 ダークナイト ライジング(2012.07.29)
- 【映画】 GIRL(2012.06.17)
「学問・資格」カテゴリの記事
- 華厳の思想(2012.09.11)
- タオ自然学(2012.08.25)
- フランクル『夜と霧』 2012年8月 (100分 de 名著)(2012.08.13)
- 人口論(2012.08.13)
- ただのサラリーマンが時間をかけずに半年でTOEICテストで325点から885点になれたラクラク勉強法(2012.07.29)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 華厳の思想(2012.09.11)
- ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本(2012.09.08)
- 巨額年金消失。AIJ事件の深き闇(2012.09.08)
- マインドフルネス(2012.09.02)
- タオ自然学(2012.08.25)
「心と体」カテゴリの記事
- 華厳の思想(2012.09.11)
- ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本(2012.09.08)
- マインドフルネス(2012.09.02)
- タオ自然学(2012.08.25)
- 和尚(ラジニーシ)の超宗教的世界―トランスパーソナル心理学との相対関係(2012.08.25)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 華厳の思想(2012.09.11)
- ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本(2012.09.08)
- 巨額年金消失。AIJ事件の深き闇(2012.09.08)
- マインドフルネス(2012.09.02)
- タオ自然学(2012.08.25)
「模型」カテゴリの記事
- M4 海軍陸戦隊仕様(2012.05.20)
- M4 途中経過 工作ほぼ完了(2012.05.20)
- 明石模型クラブ例会 2012 May(2012.05.05)
- MS-06 ザクとうふ(2012.04.29)
- 【ノベライズ】 SPEC 天(2012.04.22)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
ふと思い出しましたが、学生時代沈没した「武蔵」を探しにフィリピンに行ったことがあります。TV局の仕事でした。
残念ながら見つかりませんでした。大和にくらべると海が深いことが悪条件でした。
投稿: Mizo | 2006.08.04 21:03
ものすごく貴重な経験ですね!
子供の頃に読んだ少年向け図解本に載っていた、「武蔵、シブヤン海に今沈む。」と題した壮烈なカラー絵をとても印象深く憶えています。武蔵は左右に魚雷をバランスよく(?)受けたため、13本ほど喰らってはじめて沈んだんでしたね。
投稿: 凡太郎 | 2006.08.04 23:47
このネタも前に書きましたっけ? 何を書いて何を書かなかったのやらもう覚えていなくて・・・・
気になるのはその後も何かをやったかどうですが、たぶん打ち止めになったのでしょうね。水深データと磁気データをそれなりに収集したんですけど。
税関で1月近く荷物が足止め喰ったり、船が浅瀬に乗り上げたり、複雑な人間模様があったりと、貴重な経験でした。
投稿: Mizo | 2006.08.05 06:07
いえいえ初耳です。(と確信をもてない年齢ですが・・・。)
これだけトラブルが重なるというのも、なにか因縁めいたものを感じますね。「このまま日本へ帰るな。もっと探せ。」なんてメッセージだったりして。・・・お盆前後は、こういうネタに持込がちですが。
投稿: 凡太郎 | 2006.08.05 20:34