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2006.08.18

出口のない海

406275462201_scmzzzzzzz_v62267411_1 出口のない海 横山秀夫 講談社文庫 ¥620

 「半落ち」、「クライマーズ・ハイ」の著者が、それら以前にものした作品が下敷になっているらしい。DVDの「男たちの大和」をもって個人的な「敗戦記念日特集」としたのですが、「9月16日映画公開!」のキャッチにつられて読んでしまいました。

 テーマは人間魚雷「回天」。期せずして佐藤秀峰の「特攻の島」と同テーマ。

 アマゾンの書評でも挙げられていましたが、戦争小説、架空戦記というよりは「青春小説」でした。あまり適切でない喩えをあえてするなら、「ラバ空」を短めにしてミリオタ色を消し、大学(友情)、スポーツ、恋愛のワカモノ要素を取り込んで一般向けにしたというところでしょうか。決して軽くはないものの、明るくさわやかなタッチ。読みやすさを優先したためか、どう考えても当時の学生が発したとは思えないような言い回しや表現が目につきます。この傾向は「終戦のローレライ」以上に強いと感じました。でも”◎(にじゅうまる)”。このココロは半ば辺りまでお読みになればわかります。なお、わかった折に立腹なさらないようお願いします。

 「半落ち」を映画で見ただけで、横山さんの著作を読んだのははこれが初めて。リアル警察小説の最右翼としてリアルさを求めるのであれば、この「出口のない海」よりも他者の光人社の特攻モノを選ぶべきでしょう。10代、20代の若者に「あの戦争」を知ってもらうきっかけとなるように書かれたのではないかと思います。

 ところで、この映画のテーマソングを竹内まりやさんが歌っていますが、これがまた切なくてとてもいい。先月、日曜午後のFMラジオ番組、山下達郎の「Sunday Song Book」で敢えてフルコーラスで(と達郎さんは強調)流されていました。ユーミン、達郎、福山の1時間ごとのFM最強リレー時間帯。

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コメント

私はこれから「クライマーズ・ハイ」の方に取り組む予定です。

投稿: Mizo | 2006.08.19 06:56

亡くなられた方、遺族の方に限らず、御巣鷹山には様々な想いが込められていますね。

投稿: 凡太郎 | 2006.08.19 19:13

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