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2006.11.29

小説 パプリカ

Papurica11 パプリカ 筒井康隆 新潮文庫 ¥700

 中学時代、とことんのめり込んだのが、この筒井康隆大先生。高かったハードカバーには殆ど手が出なかったけれど、当時文庫化されていたものは「筒井康隆全漫画」なんてディープなのも含めて全て揃えていた。50冊くらいはあったと思う。著書のみならず年度別の「日本SFベスト集成」も全て揃えた。ひょっとするとこちらの方が先だったのかもしれないが。この集成に出ていた山野浩一の作品も好きだったけど。昭和50年代であったと思うが、メディアではそれまでSFのことをサイエンスフィクションと幼稚な解説で括っていたが、山野浩一がスペキュレイティブ・フィクションという概念を紹介し出してから、S.F.が現在のSFになったのだと思っている。今では、スターウォーズを語る際のSFがSpace Fantasyであることに異論を挟む人は少数であろうが、かつてはサイエンスフィクションで括られていた。筒井大先生は、こうした尖がった一匹狼の山野氏を高く評価していた。

 そして時は流れ・・・、富豪刑事か虚構船団、美芸公、いやロートレック荘事件、いやいや文学部唯野教授、う~ん、その後もそれなりには読んでいるみたい。ご本人も出ておられた「スタァ」は新神戸オリエンタルホテルに観劇にいったし。

 と書いてきたけど、この程度ではとても「マニア」とは言えないようで、ツツイストとか言う人たちやご本人公認の「筒井党」なる組織もあるらしい。マニアへの道は険しい。

 「パプリカ」は、平成5年刊だからずいぶん前の作品だが、この後、例の「言葉狩り」に抗議して断筆されてしまう。それまでにも、筒井先生は「つめたいハナのラクダ」の話を引き合いに出されて「言論弾圧」には大人気ないほどの直截さで反撃していたから、「さすが」と感じた記憶がある。Img3

 この本は夢がテーマだが、筒井先生の作品には同じく「夢」がテーマのものが多い。私自身、ユングに興味を寄せたのも筒井先生の作品がきっかけであったと思う。たまに明晰夢で「プチ・パプリカ」状態を楽しんでいますし。

 なお、「パプリカ」は年末に今敏監督作品として劇場公開されます。神戸ではシネカノン神戸で12/23から。

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