自治体破たん・「夕張ショック」の本質
自治体破たん・「夕張ショック」の本質 橋本行史 公人の友社 ¥1,260
地方自治ジャーナルブックレットのNo.42。このシリーズの体裁ゆえ薄い本ですが、それゆえコンパクトにまとめられていて読みやすいというわけです。
副題に「財政論・組織論からみた破たん回避策」とあります。前半は、赤池町を含む福岡県田川郡4町(かつて財政再建団体であった。)の比較財政分析などに費やされていますが、4町長のリーダーシップ分析があったり、M・ウェーバーにとどまらずミンツバーグが引用されるなど経営学を修めた方(著者は大学教授であり、経営学博士でもあります。)ならではの、幅広く多面的な切り口がみられます。
後半、夕張市の分析、追跡に紙幅が費やされますが、「財政指標は、なぜ、機能しないのか」、「ガバナンスの機能不全」、「教訓」など、考えさせられます。
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コメント
人口減少、都会への人間移動、産業の衰退と、地方にとっては明るい話題がほとんどありませんね。
特に大学進学が、都会への指向、移動に大きく貢献しているような気が。
地方切り捨てはこれからも進行していくような気がします。
投稿: Mizo | 2006.11.06 22:42
団塊の世代の方々がどう動くかで、都会と地方のあり方は大きく違ったものになるでしょうね。ひとことで「地方」とひと括りにするわけにもいかないでしょうし。
投稿: 凡太郎 | 2006.11.06 23:10