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2007.01.28

決断力

404710008001_bo2204203200_pisitbdp500arr 決断力 羽生善治 角川Oneテーマ21新書 ¥720

 ある宴席で複数の方から「あの本は良かった。」との声が上がったことがきっかけで手に取ったものです。

 稀代の天才棋士の手になる書ですが、書かれている内容はとてもオーソドックスなことばかりで奇をてらったものや、ウ~ンと唸らされるようなものは特に見当たらなかったように思います。当たり前のことを当たり前にキチっとする。これが天才の天才たるゆえんなのかもしれません。また、書きぶりがとても謙虚。実るほど頭を垂れる稲穂かな、といったところでしょうか。

 それよりも、PCとそのネット化により将棋の世界が一変したという事実の方が衝撃的でした。すなわちデジタルな進化があったため、それ以前に蓄積されたものが全て時代遅れとなった、ということだそうです。羽生名人は、世代的には過渡期での対応を迫られる位置にあったわけですが、その切り替わりにうまく応じ「史上最強」の名をほしいままにしておられるといえるのかもしれません。強さとは時代適応力である、との環境激変期における戦略要因を身をもって示しておられるとも感じました。

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コメント

あれは羽生さんが小学生の時だったでしょうか、NHKで駒落ちで中原名人に挑戦して、見事勝利をおさめたことが記憶に残っています。
将棋はさほど詳しくないのですが、棋譜をデータベース化することによって、いろいろなことができそうですね。

投稿: Mizo | 2007.01.28 21:35

おっしゃるとおり、棋譜のデジタル化、ネット化が、将棋の世界を一変させたそうです。ゆくゆくはディープブルーばりに、名人vsコンピュータといった展開もありそうで、その辺りに関する羽生さんの未来予想も載せられています。

投稿: 凡太郎 | 2007.01.28 22:03

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