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2007.09.30

田中角栄 処世の奥義

51276ffnd4l_aa240_1 田中角栄処世の奥義 小林吉弥 講談社 ¥1,365

著者は政治評論家。40年近くに渡る永田町取材経験を踏まえ、人間関係の勘所を角さんを始めとする政治家の所作に求める。角さんだけでなく、竹下元首相に係る記述も多い。もともと夕刊紙への連載記事を元に起こしているとのことで、政策よりも政局、さらにはまさにタイトルどおりの処世に係るものとなっている。しなしながら、単なる処世術ではなく、処世の奥義と謳っているだけに含蓄のある箇所が数多く見受けられました。

  • 物事は、「三分間が勝負」と知る。
  • 「ころし文句」は、究極の説得力。
  • 部下を納得させる「塩漬け決断法」もかなり有効。
  • 上司が「仕事をすれば批判があって当然」。リスクを恐れるのは、最低の上司。
  • 部下の「人事の不遇を救済」してやれるか。
  • 部下は「信頼すれども信用せず」。
  • 「真理は、常に中間にある」。  ※世の中の圧倒的な部分はグレーゾーンである。
  • とにかく「人と会うこと」。
  • 信用の第一歩は、「時間の守れる男」。
  • 人への「悪口は呑み込め」。プラスになることは何もない。
  • 「”自分の物差し”は引っ込めよ」。
  • 「相手の経歴」は、暗記してでも頭に入れよ。 ※ここの逸話は強烈。
  • 「表現は簡明をもって最上」とする。
  • 「カネのスキャンダル」は、絶対に回避せよ。
  • リーダーは「才より徳」。
  • 「”ひけらかさない”のが男の粋」。
  • 「食って寝て、嫌なことは忘れることが一番」。

 このほか、角さんとレーニンの共通項を取り上げている項で、レーニンの言葉として「問題は、解決されるためにある。」との至言もあり。

 そのスタイル、アプローチ、風貌は異なれども、角さんは昭和の信長だったんだと感じる。角栄日本が自立路線を取ることを米国が本気で恐れた結果、表舞台からの失脚への謀略をしかけたなんて説がまことしやかに流され、しかもいまだに根強い支持があるのも頷ける。

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