王国の崩壊
王国の崩壊 高杉良 新潮文庫 ¥460
今となっては、ふた昔ともいえる昭和57年におきた岡田茂・竹久みちによるいわゆる「三越事件」がテーマとなっている小説です。岡田社長解任動議が発議された取締役会で同氏が発したとされる「なぜだ」というフレーズは流行語にもなりましたが、現在ではおよそ考えられないような醜悪でスキャンダラスな事件であったようです。
巻末には「カリスマ失墜の条件」と題する高杉氏と佐高信氏による対談が収められていますが、これを読むとその後もうんざりするぐらいに類似の独断専横事件が続いていることを思い起こさせられます。歴史は繰り返すというのでしょうか、あるいは単に懲りないだけなのか、自分だけは特別だ、と感じるものなのでしょうか。
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