君たちに明日はない
君たちに明日はない 垣根涼介 新潮文庫 ¥620
主人公はいわゆるリストラ請負会社勤務の面接官兼コンサルタント。今回の彼の主なターゲットのプロフィールは以下のとおり。
- 住宅建材メーカー(東証二部)勤務の支店長。48歳。男性。
- 同営業企画推進部課長代理。41歳。女性。バツイチ。
- 玩具メーカー(同じく東証二部)開発担当主任研究員。37歳。男性。独身。
- メガバンクの為替電信部主任。33歳。既婚。
- コンパニオン派遣会社(ただし日本一のカーメーカーから分社化)所属のコンパニオン。28歳。(もちろん)独身。
- 2人の音楽プロダクション(非公開)プロデューサー。いずれも40歳代半ば。一人は妻子持ち。残る一人はバツイチ。
いささかハードな艶っぽい描写もありますが、とてもスピーディーに軽快なテンポで話は進む。一方で、登場人物の心の襞、揺らぐ気持ちも丁寧に描かれており読後感は悪いものではありません。著者は銃器とクルマに造詣が深い冒険小説畑が主戦場らしいが、本書で「山本周五郎賞」受賞。この賞って、こういった趣の作品が対象なんだろうか。続編の「借金取りの王子」も売れ行き好調らとのこと。
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