国家の罠
国家の罠 佐藤優 新潮文庫 ¥740
副題は「外務省のラスプーチンと呼ばれて」。「公認会計士vs特捜検察」につづき、国策捜査モノが続きました。奇しくも先週の朝まで生テレビでは「検察の正義」が取り上げられるなど、世間の目が国策捜査に注がれているように感じます。
この本は妙に高揚感や憤怒が無く、被疑者の獄中手記でありながら、観察者としての視線が透徹されている。むしろ西村検事が観察対象として扱われ、この事件そのものがケースレポート化されている。著者は歴史に問うための記録として本書を残したのだろうか。
また、”鈴木宗男氏”と記されているムネオセンセイの等身大の姿が見えてきて、メディアが作り上げる虚像の恐ろしさも反射的に教えてくれる。
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