港区ではベンツがカローラの6倍売れている
港区ではベンツがカローラの6倍売れている 清水草一 扶桑社新書 ¥756
副題は「データで語る格差社会」。著者の専門はクルマだそうですが(愛車はフェラーリ)、そこにとどまらず豪邸、クルーザー、別荘、クレジットカード・・・と格差の切り口を「面白ネタ」的に求めながら楽しませてくれます。バブルの頃、BMWの3シリーズが「六本木カローラ」なぞと呼ばれていたそうですが、そういった傾向は加速しながらいまだに続いているようです。13年落ちのカローラワゴンに結構満足しながら乗り続けており、今度買い換える際にもカローラ・フィールダーがいいなぁ、なぞと想いを巡らしている身にはクルマの下りは少々苦々しく感じたりしたものの、六麓荘から芦屋vs尼崎、阪急沿線vs阪神沿線に至る地域格差の下りはローカル感満載でとても満足。最終章の富山県人気質ももう一つの日本を教えてもらったようで新鮮でした。
軽く読める割に、現代ニッポンをその地域特性を含めてイロイロと覗きこめたのは紙上社会勉強といった趣で思わぬ深みを感じた次第です。
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コメント
伊藤忠商事の丹羽会長の愛車は私とか凡人さんの愛車でもあるカローラとか・・
運転手が付かない車を乗る時は庶民車が一番でしょ・・
ベンツぐらい乗るなら白手袋した運転手ぐらいがいて後部座席に談笑しながら乗って欲しいもんです。(^_^;)ヒガミ
投稿: とんぼ | 2008.03.17 23:18
そうですよね。大量生産される工業製品、とりわけ自動車は、生産台数が多ければ多いほど、1台あたりの開発費は低額で済み、ウラを返せば割安に膨大な開発費の恩恵に預かれる仕組になっていると考えています。自動車の生産に係る鋼板などの直接費も大量生産による逓減効果が期待できますが、固定費となる開発費においては世界一の生産台数がF1開発費以上にかかったとしてもラクラク下支えしてくれていると思います。カローラは庶民の合理的な選択です。
ちょっとムリをすればベンツを買えたとしても、敢えてカローラってのも誇らしい気もしますよね。負け惜しみ?
投稿: 凡太郎 | 2008.03.19 23:32