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2008.03.23

雇用、利子および貨幣の一般理論(上)

雇用、利子および貨幣の一般理論(上) ケインズ 岩波文庫 ¥945

間宮陽介氏による新訳。この手の書としては異例の売れ行きとして評判になっているとのこと。新訳のおけげで読みやすくなっている点に加え、若かりしころのノスタルジーとして手に取る向きが多いのでは。かくいう私もその一人です。

私が学生であった20年以上前といえば、マクロ経済学といえばそのまんまケインズを指すことさえあったり(ホントはフリードマンやガルブレイスも随分めから活躍されていたりしていたのですが。)、するぐらい絶対視されていた巨人との印象が強く残っています。日経にもケインジアンかマネタリストか、なんて論争が載っていたような時代です。そんな中においてさえ、一般理論を読んだことがない学生であったわけで、若い頃のやり残した多くの宿題の一つを半分だけ終えた気分です。

読後感:ケインズは経済学は現実に即していなければ、その存在意義あるいは存在価値など無いに等しいと考えていたように感じます。ようやく下巻も出たみたいです。

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