ルポ 貧困大国アメリカ
ルポ 貧困大国アメリカ 堤未果 岩波新書 ¥735
オビには「教育、医療、戦争まで・・・ 極端な民営化の果ては? 米国の後を追う日本へ海の向こうから携行する!」とあります。章立ては以下のとおりですが、詠み進むほどに「アメリカはここまで病んでいるのか。庶民にとって、ましてや移民にとっては、生涯続く安寧な暮らしなど望むべくもないのか。」と暗澹たる想いに囚われる。本書が語るような民営化そのものが必ずしも「悪」ということはないのであろうと思うものの、何ごとにも光と影がともなうこと、そして資本主義社会には商道徳、職業倫理が欠かせないことや、株式会社という仕組みそのものの本質的な危険性とCSRの重要性が改めて思い起こされる。
- 貧困が生み出す肥満国民
- 民営化による国内難民と自由化による経済難民
- 一度の病気で貧困層に転落する人々
- 出口をふさがれる若者たち
- 世界中のワーキングプアが支える「民営化された戦争」
新刊書であるにもかかわらず、Amazonの書評の数が際立っていること、雑誌等の引用(今週号「道路の暴走」でも別の特集としての「紛争バブル」で取り上げられている。)などから、その衝撃度がうかがえる。
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コメント
我が国も米国から卒業しないといけないんでしょうけど、これだけいろいろなところをがっちり掴まれていると、身動きとりにくいものです。
油が上がり食糧があがり、いよいよ厳しき時代が来ました。
投稿: Mizo | 2008.03.23 21:00
そうですね。外交や防衛を軽んじてきた反動を覚悟しなければならないかもしれませんね。米国やフランス、ドイツのようにいざとなれば、自給自足でなんとか食いつなぐことができる国土を持っている国とは、わが国は全く異なる環境にあることの認識、すなわち国際的な緊張を肌で感じることができる感受性を国民ひとりひとりが庶民感覚として身につけるべきなんでしょうね。
投稿: 凡太郎 | 2008.03.23 22:13