わが安売り哲学
わが安売り哲学 中内功 千倉書房 ¥2,940
昨秋のTOEIC受験時に会場となった学園都市の流通科学大学内ローソンで購入。タイトルの上には「新装版」とあり、中内功シリーズ第Ⅰ巻ともあります。なお、”功”という字は本当はつくり(文字の右側)が”力”ではなく”刀”です。
著者はすでに平成17年に逝去されているわけですが、この書が世に出たのは昭和44年。まだ大阪万博開催前、最近の喩えで言うならば、「華麗なる一族」で万博会場の元地主の懐に入った収用代金獲得のために銀行が預金集めに奔走していた頃となります。ダイエーが全国区となりつつあった、日本健在同様に高度成長期にあった頃ですが、一方で、分裂の危機に瀕していたことも本書執筆のきっかけになったとも。
ダイエーがオーナー一族の手を放れ産業再生機構送りとされた挙句、イオンの関連会社(持分法適用会社)となった今日の目から見ると、さすがに色褪せて見える部分もあるものの、その熱さは時代を完全に凌駕しています。ウルトラセブンが今から40年前の作品だとはとても思えないのと同様に、天才は時空を超えていることを思い知らされます。ちょっと元気が出ますし。
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コメント
amazonをみると、「中内*攻*シリーズ」とさらにひどい誤字になっておりました。
残念ながら近くの図書館に蔵書ありません。
投稿: Mizo | 2008.04.15 21:55
Amazonでは、”攻”めてましたか。ずいぶん前に絶版になってしまった書を、故人を偲ぶ形で復刻したものであろうと思います。お近くの図書館に無かったのは、そういった背景から通常の書籍というよりも資料的な側面が大きいからかもしれません。大学の図書館向けの書籍なんでしょうか。
投稿: 凡太郎 | 2008.04.16 00:11
流通科学大学内ローソンって講義本があったり、流通系の専門書があったり、ダイエーを大いに感じる本があったり・・ある面面白いローソンですよね。
投稿: とんぼ | 2008.04.18 00:03
おっしゃるとおりちょっと変わったローソンでした。学生の教育研修の場でもあるそうですね。
そうそう、今、思い出しましたが、この本と一緒に「中内功ハンドタオル」も購入しました。名言(肝心の中味は忘れてしまいました。)が書されていました。
投稿: 凡太郎 | 2008.04.19 12:56