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2008.04.06

公務員の異常な世界

公務員の異常な世界 若林亜紀 幻冬舎新書 ¥777

もう10年以上も前でしょうか、AERAの最近の景気動向を問うた街角アンケートで、「不景気と言われるけどピンとこない。」とのコメントが意外なほど多かったことに驚いた記憶があります。そういった回答者の職業欄は、教師等を含めた公務員ばかりでした。

民間の建設会社に勤務後、政府系外郭団体に長期勤務した経験を持つ著者が、自身の体験にジャーナリストとして取材したネタで肉付けされた数多くのエピソードが、4月に始まるカレンダー仕立てで紹介されています。民間の感覚からは、笑い、呆れ、怒りそして少々の憧れ等々様々な感情、印象をもたらしてくれますが、恐らく多くの方は共感を寄せることは無いだろうと推測される現実が披瀝されています。一方で、社会保険事務所で過労死(自殺)があったり、コツコツ誠実に地道な業務に精励している公務員、役所を変えていこうと休日返上で勉強したりしている若者が多いことも忘れてはならないでしょう。

副題は「給料・手当・官舎・休暇」、オビには「この年収に平常でいられるか? みどりのおばさん800万円!(練馬区) 清掃のおじさん1000万円!!(大阪市) 公共バスの運転手1300万円!?(神戸市)」。こういった厚遇は、いまや「報道ステーション」などのTV番組や、「ダイヤモンド」の職業別給料比較などでさんざん報道されてきているだけに、(承認や納得とは次元を異にしますが)多くの国民の認知するところとなってきましたね。

「公務員とは職業ではなく、身分である。」との著者の指摘、言いえて妙です。

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