« 建国記念の日に想う | トップページ | Armour Modeling 2009/3 »

2009.02.11

自治体クライシス

51ff3ytgm8l_sl500_aa240_1 自治体クライシス 伯野卓彦 講談社 ¥1,680

NHK「クローズアップ現代」、「NHKスペシャル」そして「プロジェクトX」にプロデューサー、ディレクターとして関わった著者の手になる赤字第三セクターを巡る小規模自治体の苦闘を巡る手記。

大鰐町、四国そして中国地方の自治体(伏せ字)、飯綱町、芦別市、赤平市。国や広域自治体、ディベロッパーにいいように振り回された首長や幹部職員に同情すべき面も大いにあるが、呆れるほどに世間知らずで経営マインドに欠けた夢想人たちが行政を担っていたことに驚く。いまどきのちょっと気の利いた大学生の方が、ビジネス感覚は数枚上手ではないか、と感じるほどのお人よしぶり。裏を返せば、素朴、純朴、まじめな地方の公務員と彼らが担ってきた自治体、そして住民が、大津波にさらわれていったと言えるのかもしれない。綺麗ごとではすまされない、いまそこにある危機。

<Amazonより>

NHK『クローズアップ現代』で大反響の「日本を食い潰す第三セクターと自治体病院」の真実
敏腕プロデューサーが描く衝撃のノンフィクション!
第二、第三の夕張市=破綻する市町村がまもなく出現する……

かつてバブル期を中心に、日本全国で続々と設立された第三セクター。
国も銀行も第三セクターによる開発を煽りまくり、その結果、各地で巨大リゾートが林立したが、今、その多くは「廃墟」となっている。また、次々と開業・改築された多くの自治体病院からも医師が消え、空洞化が進んでいる。
残されたのは膨大な借金と赤字の山だ。
その赤字はまもなく新しい法律で自治体の会計に連結され、その財政を直撃する。
国にも銀行にも見捨てられ、どれだけの市町村が破綻するのか。人々の生活は、どこまで追いつめられるのか――。

各地に残る朽ち果てた巨大施設、一括返済に脅える首長、金融機関に訴えられた町、風呂にも入れない住民たち、診療科が閉鎖されていく病院……など、徹底取材でショッキングな真実をあぶり出した一冊。

はじめに
第1章 市町村を追いつめる恐るべき法律
第2章 「赤字第三セクター」という底なし沼
第3章 すべての悪夢はリゾート法から始まった
第4章 廃墟と借金の山が残されて
第5章 突然の返済要求を突きつけられた町
第6章 金融機関との果てしない交渉
第7章 「旗を振った」国の重大な責任
第8章 病院に蝕まれた瀕死の自治体
おわりに

|

« 建国記念の日に想う | トップページ | Armour Modeling 2009/3 »

「ニュース」カテゴリの記事

「旅行・地域」カテゴリの記事

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

「経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/60334/44031964

この記事へのトラックバック一覧です: 自治体クライシス:

« 建国記念の日に想う | トップページ | Armour Modeling 2009/3 »