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2009.04.29

日本の難点

41bazhonal_sl500_aa240_1 日本の難点 宮台真司 幻冬舎新書 ¥860

書名を見た際、文藝春秋の「日本の論点」のパロディだろうと感じたが、宮台版ひとり「日本の論点」を意識した趣旨の記述があとがきにあった。

著者のことを詳しく知るわけではないけれど、ひとりで様々な論点を串刺しするという目的は達せられたのだろうか。社会学やその最先端のアプローチを理解しないまま、読んでも十分に理解できる内容、書きぶりで高度な知見が披瀝されているように受け止めたが、結局は知的な独裁が展開されているように感じた。「日本の論点」との紙幅、体裁の違いは大きなハンディキャップだろうが、「論点」は一つのテーマに関して真逆の論者を立てているし、個々の論点における専門度(権威と言うべき人も多いのだろうが)、深みも差がある。「難点」と称して小論点を羅列するならば、それぞれの論点の関係性を簡単でも構わないので、「接続詞」として連結、あるいはビッグピクチャーを示して欲しかった。

Google時代にひとりで世界を斬ろうとする姿勢は、現代の知の巨人を目指すのか、敢えてドンキホーテ役を買っておられるのだろうか。おそらく後者なのだろう。

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