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2009.05.09

毛沢東の私生活

518zk0admbl_bo2204203200_pisitbstic 毛沢東の私生活 李志綏 文春文庫 ¥820

十数年前の世界的ベストセラー。著者は心ならずも20年以上にわたり毛沢東の主治医を務め、後、米国に渡り本書をものした。

まさに寝食をともにするほどの距離から「赤い巨星」に接する存在であったわけだが、政治的な存在でなかったが故にこれほどの長きにわたって「無傷」で過ごせたのであろう。気まぐれな独裁者のそばにあっては、実際には「無傷」などというような生易しいものでは無かったわけだが、その独裁者は、一日の大半をベッドで過ごし、気が向けばプールで泳ぐといった日常であったという。その対象が身近であろうと大衆であろうと人間関係とその操縦においては天才であった巨星も、国際情勢や経済に関しては小学生並だったようだ。「ワイルド・スワン」を読んだ際にも感じたが、中国が永きに渡り経済的に低迷してきたのは、ある意味で経済的幼児が指導者であったことに負うところが大きかったのであろうと感じる。他者たとえば鄧小平が経済的な才覚を見せることにも嫉妬を見せたのかもしれない。さらには、人民が1億人ぐらい死のうが大したことはない、という感性も常軌を著しく逸しており、まさに狂人の域であろう。

毛が側近を信用していなかったことは容易に想像がつくが、追い詰められた側近幹部たちが共謀して、毛沢東の居所などに盗聴器をしかける下りも巨大国家の指導者層とは思えぬ迷走ぶり。

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