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2009.11.28

量子力学が語る世界像

21w2zv90hsl_sl500_aa140_1 量子力学が語る世界像 和田純夫 ブルーバックス ¥945

久方ぶりのブルーバックス。副題は「重なり合う複数の過去と未来」。マクロの世界とミクロの世界って経済学だけかと思っていたら、「この世」自体がマクロ・ミクロの両立世界だったなんて。おまけに80年以上前にこんなことがすでに分かっていたとは。いまだに19世紀のニュートンの機械的な世界観を教え込んでいる学校教育はどうなってんだ?

少々クラクラッとして、日常の見方が変わってしまった。

<from Amazon>

出版社/著者からの内容紹介

ミクロの世界とマクロの宇宙をつなぐ新しい考え方
量子力学を全宇宙にまで広げて考えることがはたして可能でしょうか? その場合、人間の意識でさえ原子や電子のふるまいの1つでしかないとすれば、まったく新しい世界像が現れてくると著者はうったえます。そこでは、まるでSFのような並行世界(パラレルワールド)が同時進行し、複数の過去や未来が重なり合ってくるのです。しかし、それでいて、私たちの人生は確かに一通りしかなく、突然別の世界に迷いこんでしまうこともありません。大胆な発想の転換によってこの摩訶不思議な世界を見事に説明する、新しい量子力学の考え方をわかりやすく解説します。

著者紹介

1949年千葉県生まれ。東京大学物理学科卒業。理学博士。文部省研究奨励員、ケンブリッジ大学キャベンディッシュ研究所研究員、ボローニャ大学国立原子物理学研究所研究員を経て、現在、東京大学教養学部専任講師。専門は素粒子物理学だが、最近は宇宙論を素粒子物理学的見地から研究。特に宇宙の誕生と量子力学との関連について考え、多くの啓蒙的な本、雑誌記事を書く。1986年から87年にかけては、ケンブリッジ大学のホーキング教授のグループで研究。著書に『ビッグバン以前の宇宙』(岩波書店)、『もっとわかる宇宙論』(日本実業出版)などがある。

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