ノモンハン戦車戦
モデルグラフィックスやアーマモデリングの広告で頻繁に目にする(独ソ戦車戦シリーズ)の番外編ともいえる1冊。副題に「 ロシアの発掘資料から検証するソ連軍対関東軍の封印された戦い 」とある。
薄い本だが、その中味は写真も多く濃密である。監修は鈴木邦宏ファインモールド社長。大日本絵画の日本陸軍、皇軍戦車関係の翻訳書同様、鈴木さんの「註」が入る。いまや旧軍戦車の世界的権威ですね。世界一かも。
「ノモンハン」といえば、惨敗、壊走あるいは、本書に記されるように「封印」といった表現が使われることが多いが、本書を読む限り、帝国陸軍の惨敗という印象には首肯しかねることとなろう。舐めてかかった相手が、装備面でも戦術的にも意外なまでに洗練されていたということであろうが、赤軍側が皇軍に抱いた恐怖感、脅威こそ、相当なものであったのだろう。だからこそ、独ソ戦が始まっても東部から精鋭をひきはがすことをしなかったのであろう。
とはいえ、陸軍首脳部が教訓を生かしたとは、とても言えないことには変わりはなかろうが。
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