障害者福祉の世界 第4版
障害者福祉の世界 第4版 佐藤久夫・小澤温 有斐閣アルマ ¥2,100
日頃、健常者ばかりの狭い世界で暮らしていると障害者について、殆ど顧みることはない。実体験もなければ、知識もない、さらに言えば関心そのものが生まれてこない。昔から障害者とその家族にとっては、浮世はままならぬものだったのだろうが、一般に暮らしやすくなったと言われる現代ニッポンにおいては果たしてどうなのだろうか。なんとなく社会福祉施設は整備されてきているように感じるし、社会全体が豊かになった恩恵もそういった人たちにも及んでいるのではなかろうか、と漠たる想像をするばかりである。一方で、社会福祉制度はややこしそうといった先入観が立つ。
そんな中、必要性があって本書を手に取った。想像どおり、社会福祉制度はややこしそうだ。とても利用者本人が十分に理解できるとは思えない。
そもそも、「障害とはなにか。」、「障害者とは。」といった問いに、わが国での法的な定義はともかく、国際的なレベルでの共通理解について答えられる人がどれだけいるのか。10人に一人が障害者といったところが、一般的な認識のようだが、これとて解釈次第で伸び縮みする。眼鏡をかけている人を障害者とみるなら、日本人の大半は障害者だ。
| 固定リンク
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 巨額年金消失。AIJ事件の深き闇(2012.09.08)
- 人口論(2012.08.13)
- 図解 大阪維新とは何か(2012.07.29)
- 大富豪アニキの教え(2012.07.29)
- オリンパス症候群(2012.06.25)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 華厳の思想(2012.09.11)
- ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本(2012.09.08)
- 巨額年金消失。AIJ事件の深き闇(2012.09.08)
- マインドフルネス(2012.09.02)
- タオ自然学(2012.08.25)
「心と体」カテゴリの記事
- 華厳の思想(2012.09.11)
- ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本(2012.09.08)
- マインドフルネス(2012.09.02)
- タオ自然学(2012.08.25)
- 和尚(ラジニーシ)の超宗教的世界―トランスパーソナル心理学との相対関係(2012.08.25)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 華厳の思想(2012.09.11)
- ビー・ヒア・ナウ―心の扉をひらく本(2012.09.08)
- 巨額年金消失。AIJ事件の深き闇(2012.09.08)
- マインドフルネス(2012.09.02)
- タオ自然学(2012.08.25)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント