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2010.08.01

大阪都構想と橋下政治の検証

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大阪都構想と橋下政治の検証 高寄昇三 公人の友社 ¥1,260

副題は「府県集権主義への批判」。地方自治ジャーナルブックレット No.52。

著者は長年に渡り神戸市職員として勤務し、その後、大学教員に転身した方。その経歴ゆえか、政令指定都市、しかも政令市の市民ではなく、職員の視点から書かれている。府県と政令市の権力、権限の奪い合いの構図を示し、政令市側の対抗策を提起している箇所もみられる。

どうなんだろうか。市民にとっちゃ、そんなことどっちでも構わない。暮らし向きが良くなる、納得感のある政治、行政が展開されることこそが、必要であり、それ以外は無駄な話にすぎない。

感情的、扇動的な修飾語も多く、文中に逆接が重ねられる表現があったり、編集途上であったのか、文意がまるで読みとれない文もあった。さらには、文頭が「要するに」で始まる文が重ねられるなど、推敲がなされていない様が垣間見えた。

あるいは、これらのすべては「怒り」を示すための演出に過ぎないのだろうか。であれば、相当に高度な戦術である。

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