新釈 走れメロス 他四篇
新釈 走れメロス 他四篇 森見登美彦 祥伝社文庫 ¥590
著者と編集者のやりとりの中で、この明治の文豪のパロディのアイデアが生まれたという。京都、ことに京大を舞台にした連作。各作品の主役や重要な役どころとなる登場人物が、他の作品の脇役として登場する連環性も楽しめる。
山月記、藪の中、走れメロス、桜の森の満開の下、百物語。国語の教科書に取り上げられることの多い作品であることも楽しめる要素か。
若い読者の中には、本歌の方を知らない人もいるかもしれないが、この作品がきっかけでわが国の文学の豊穣を知るところとなるならば、それはそれで素晴らしいことであろう。
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