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2011年7月

2011.07.31

官僚に学ぶ仕事術

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官僚に学ぶ仕事術 久保田崇 マイコミ新書 ¥872

副題は「最小のインプットで最良のアウトプットを実現する霞が関流テクニック」。日本の将来を憂える一方、それほど肩に力が入っていない印象もあり、「新世代」を感じさせる。読後感はさわやかなものであり、いい本だった、と感じたのだが、Amazonのレビューはさんざんなものだった。

確かにタイトルどおり「仕事術」だと捉えると少々がっかりするかもしれない。「仕事術」なら日経Associeなどや勝間さんの書の方が迫力はあるだろう。それでも、ワーク・ライフ・バランスを念頭に置いた若手官僚の生き方、思いが披瀝されたものとしての価値は十分にあると感じる。

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借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展@兵庫県立美術館

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借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展@兵庫県立美術館

前半はアニメを実体化させたセット。観ようによってはお化け屋敷然としており、人によっては子供だましのように感じるかもしれない。後半は作品を通じた種田氏のバイオグラフィーとなる。

こちらも神戸市立博物館での山本二三展同様に9月25日まで。

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山本二三展@神戸市立博物館

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山本二三展@神戸市立博物館

背景画、イメージボード。未来少年コナン、じゃりん子チエ、天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、タイコンデロガのいる海など。

「タイコンデロガって米空母の?」と怪訝に感じたが、同艦の艦載機が核爆弾を海に落っことした事件がモチーフの作品とだいう。

背景が意外なほどに小さいものだということを知り、驚き。これがスクリーン一杯に広がってもアラが見えないように仕上げるとは、いかに細密で稠密な水準を求められるかがうかがい知れる。

9月25日まで。

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オウム真理教の精神史

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オウム真理教の精神史 大西俊寛 春秋社 ¥2,415

副題は「ロマン主義・全体主義・原理主義」。現代日本における鬼っ子であり、恥部でもあり、成長の歪とも言えかもしれないオウム。誰しもが目を背けたり、目を伏せたりする悪魔でもある。彼らの背景は果たしてなんだったのか、という宿題を学問的に総括しようと試みた書。

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奇跡を起こす目覚めのレッスン

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奇跡を起こす目覚めのレッスン ジョー・ビターレ サンマーク出版 ¥2,100

Chapter1 「目覚め」とはいったい何か?

Chapter2 第一のレッスン「犠牲者意識」

Chapter3 第二のレッスン「自覚」

Chapter4 第三のレッスン「ゆだねる」

Chapter5 第四のレッスン「目覚め」

Chapter6 インタビュー「目覚めたミリオネア」

Chapter7 プログラム「目覚めた人間関係」

  ちなみにChapter6の「目覚めたミリオネア」とは著者自身のことです。

Chapter2

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憂鬱でなければ、仕事じゃない

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憂鬱でなければ、仕事じゃない  見城徹×藤田晋 講談社 ¥1,365

仕事ってなんや、って行き詰ったときに、ぜひ読みたい1冊。まちがいなく活力をもたらしてくれます。夏バテにも効きます。

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魂との対話

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魂との対話 ゲーリー・ズーカフ サンマーク出版

副題は、「宇宙のしくみ 人生のしくみ」。2003年の出版(原書は1989年)だが、新刊では手に入らなかったので、セコハン(こんな表現はもはや死語なのか)で入手。

タイトルだけでは中身はつかみづらいが、とても深みのある1冊だった。この手の書にありがちだが、最初の内が冗長で投げ出したくなってしまうにもかかわらず、徐々にのめりこんでいくこととなる。おかげで、折り返し点までは遅々として読み進めることができなかったが、後段は、じっくりと噛みしめながらも、グッとスピードアップすることとなった。

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帝都迎撃戦闘隊

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帝都迎撃戦闘隊 滝沢聖峰 リイド社 ¥600

今月号のモデルグラフィックスでの広告を見て知る。コンビニ専売とのことのようだが、2軒目で入手。読み始めたとき、すでに日付は変わっていたが、途中でやめることはできなかった。終戦記念日を前に、ぜひとも読みたい1冊である。できれば、アメリカ人に読ませたいものだ。

8月9日には「飛燕迎撃戦闘隊」も出る。

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秘蔵宝鑰

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秘蔵宝鑰 空海 角川ソフィア文庫 ¥860

ひぞうほうやく、と読む。その時代の古今東西の諸教、諸思想を、外道としてメッタ切りにし、真言密教こそがサイコーと位置づける。空海57歳の書。歴史に淘汰されることなく、脈々と受け継がれてきただけに素晴らしい書、教えとしての評価は確立されているのだろうが、ことに第五、六住心あたりから、どうにも独善的で説得力が欠けるように感じられてならないのは私だけだろうか。いえいえ、恐れ多いことです。

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三教指帰

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三教指帰 空海 角川ソフィア文庫 ¥700

角川ソフィア文庫のビギナーズ日本の思想の1冊。さんごうしいき、と読む。空海が24歳の折に記したとされる。三教すなわち、儒教、道教そして仏教の「偉さ」くらべ。お大師様に異を唱えるものではないが、道教に関する見方は、現代のそれとは大きくことなり、ずいぶんと浅いものと捉えているように感じられてならない。

期せずして、最近、足を運んだ香川県、善通寺(空海の生家の所在地と言われている)に赴いた折には読んでいる途上であった。

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2011.07.30

日本中枢の崩壊

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日本中枢の崩壊 古賀茂明 講談社 ¥1,680

周囲で手に取る人が増えてきたこともあり、気になる1冊として読了。最近では高橋洋一氏しかり、正論を張って霞が関を去ることとなる人は昔から少なからずいたのだろうが、3.11以降の、どうしようもない国内での閉塞感、無力感が、逆説的だが、本書に輝きを与えているように感じる。

見方はいろいろあろうが、ひとつの良心の発露と受け止めたい。

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人生の秘密

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人生の秘密 山崎啓支 サンマーク出版 ¥2,310

著者は教育系の経営コンサルタントやNLPのコーチなどを経て、自身が開発したオリジナル変容プログラムであるNRTを説く活動を展開しているという。

言い回しや表現は柔らかいが、数えきれないほどの壁や葛藤と格闘してきた成果が披瀝されているものと感じさせる一冊だった。

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NHKスペシャル 未解決事件「file.01 グリコ・森永事件」

組織、幹部と現場の距離。もちろん、最大の「あくとう」は犯人一味だが、いまだに自己弁護に終始する元指揮官と、退いた第一線の鬼軍曹たち。本来、第一義的な責めを負うべきではない幹部の自殺。・・・ある元マスコミ関係者が、「この事件が未解決となったことこそが、現在の日本が抱える閉塞感へと至るターニングポイントではないのか。」といった趣旨のコメントを残していたが、まさに核心をついた歴史観と感じた。
・・・今日から、おニューのPCを使っています。

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2011.07.02

タミヤRCパーフェクトガイド2011

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タミヤRCパーフェクトガイド2011 学研ムック ¥1,700

ラジコンのおべんきょうだ!

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マネー避難

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マネー避難

 藤巻健史 幻冬舎 ¥1,000

副題は「危険な円預金から資産を撤退せよ!」。根拠なき円高に当惑している向きも多い中、著者としての回答、見解が示される。セキルバーグではありませんが、信じるか信じないかはアナタ次第、ってところでしょうか。とはいえ、震災対応のために、赤字国債を発行すれば、ほどなく日本の財政が事実上破綻したしたと、さまざまな市場が反応するであろうことは誰しも異論がないところでしょう。誰もが知りたいのは、それが、いつ、どの程度のインパクトを国民生活にもたらすのか、ということでしょうが、それは誰にもわからない。国民ひとりひとりが自分なりに考えて答えを出す。そして対処するということでしょう。

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もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら

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もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら  工藤美代子 幽ブックス/メディア・ファクトリー

先週の日経の書評で見かけて購入。ノンフィクション作家の個人的な実体験をエッセイとしてしたためてきたものを単行本化。霊感があると感じている人はもちろん、そうでない人であっても、一度や二度は虫の知らせや他人に説明しづらい不思議な体験はしてきたことがあるもの。著者自身は霊感など、まったくない、と何度も記されているが、なかなかどうしてアンテナがビンビンに冴えわたっている。中には著名人も含めての、そんな体験が惜しげもなく披露されている。

猛暑と節電のためには、内側からヒンヤリしてみみるのも一法では。

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もういちど読む山川倫理

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もういちど読む山川倫理  小寺聡(編) 山川出版 ¥1,575

40歳を迎えるあたりから、ときおり高校生や中学生の教科書を買い求めることがあった。ところが、教科書は非常に限られた書店でしか扱っておらず、大型書店でも手に入らないことが多かった。そんな中にあっても、山川の世界史、日本史はまだ手に入りやすい方だったが、倫理や政治経済は見当たらなかった。

どうやら私が抱えていたようなニーズが顕在化したところから、世界史、日本史に続いて、倫理や政治経済が、成人向けに刊行されたのだろう。中味はあまり変わっていないのだろうが、価格だけは立派に成人向けになっているのが、少々小憎らしい。

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