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2012.02.09

今月の文藝春秋 201203

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今月の文藝春秋 201203

15年ほど前から毎月購読していますが、芥川賞作品が掲載される号は特にお値打ちに感じます。芥川賞と言えば、中学生の頃に読んだ「限りなく透明に近いブルー」と「エーゲ海に捧ぐ」の印象が強烈だっただけに、「芥川賞ってポルノやな」との想いが刷り込まれてしまいました。今ではすっかりお茶の間の人気者になった感のある吉高由里子さんが、鮮烈なヌードデビューした「蛇とピアス」も芥川賞作品の映画化でしたし、前回受賞作は作家自身が風俗マニアでした。映画化された「エーゲ海に捧ぐ」のイメージソングはレコード大賞受賞曲でもあるジュディ・オングさんの「魅せられて」でしたが、作詞は阿木耀子さん。歌詞がエロかった。そして、今回、慎太郎知事とのバトルで有名になった田中慎弥さんの「共喰い」は、エロに暴力。知事の受賞作「太陽の季節」も、エロと暴力でしたが、陰と陽の違いが世相、時代の勢いを反映しているようにも感じます。エロづくしで打ってて少々自己嫌悪気味です。救いは、選評を読む限りでは、知事はあからさまには褒めてはいないものの、田中さんのことを悪くは思っていないように感じたことでしょうか。

芥川賞以外にも、集中連載の同和問題や話題の当事者による首都圏大地震、金正男の衝撃メール、自民大勝の選挙予測など今月号はアタリです。

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コメント

中学の時に「限りなく透明に近いブルー」や「エーゲ海に捧ぐ」読むなんて 流石 凡太郎さん早熟やね~私なんか その頃まだ「少女名作童話」夢中で読んでたよでもK高校には おませな女の子がいっぱい(笑)みんなで ハーレクインロマンス回し読みしたり 誘われて「R15指定」の「チャタレイ夫人の恋人」観に行ったりして すっかり「開眼」したよ(笑)

投稿: ろんどきっず | 2012.02.10 06:11

中学の頃は早熟だったのかもしれませんが、どうやら成長はその時点でとまってしまったようです。もっとも、現在は衰退する一方ですが。
「チャタレイ夫人の恋人」は名作ですね。性描写だけが話題になるのはおかしな話だと思います。

投稿: 凡太郎 | 2012.02.11 14:14

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