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2012年2月

2012.02.26

フラッシュフォワード

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フラッシュフォワード ロバート・J・ソウヤー ハヤカワ文庫SF ¥945

CERN(ヨーロッパ素粒子物理学研究所)にあるLHC(大型ハドロン衝突加速器)でのヒッグス粒子生成実験がきっかけで、全人類が2分弱だけ21年後に意識が飛んでしまったことによる悲劇。・・・先週の日経の書評でソウヤーのネアンデルタール三部作が紹介されていたことをきっかけとして手に取りました。ソウヤーはクラークやアシモフになぞらえられることがあるそうですが、わたしはクライトンの系譜を感じてしまいました。クライトン亡き後、SFから遠ざかってしまった身には、とても大きな収穫でした。・・・エンディングはとても深く、そして一方では足下のテーマが扱われていました。これだからSFはやめられません。

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2012.02.21

生物と無生物のあいだ

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生物と無生物のあいだ 福岡伸一 講談社現代新書 ¥777

今さらですが読んでみました。雑誌への寄稿を単行本化したためか、前半部分のDNA発見を巡る列伝と、目下の著者の研究領域に当たると思われる動的平衡にまつわる後半部分とで、トーンがずいぶんと異なる印象を受けました。前半部分の列伝は、若き日の著者のアメリカ時代の追想と重ねあわされているためか、抒情的で誌的、流麗な文体が心地よく感じました。個人的には、こちらの方が気に入りました。若き天才のイメージが強いワトソンとクリックの陰に、薄命の悲劇のヒロインがいたことなど、別の意味での生物らしさ、無生物らしさを感じさせてくれるエピソードにホロリとなりそうです。

もっと早く読んでおけばよかった、と思う反面、半歩遅れのベストセラー読みもオツなモンだと感じます。

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2012.02.19

ハニカム式 日経新聞1週間ワークブック

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ハニカム式 日経新聞1週間ワークブック 小宮一慶・門出希 日経BP ¥1,470

これまで日経の読み方といった類の書を何冊か見かけましたが、本書は決定版のように感じます。どうせ初心者向けだろうと高を括って、買う気もなくTSUTAYAで何気なく手に取っただけでしたが、見入ってしまい購入。本書をテキストとして、大学の教養課程で「経済実践」ぐらいの講座名で開講すれば、とても充実したものになりそうに感じます。ビジネスの第一線にいる管理職の方にとっても、短時間での知識、経験の整理に繋がることは間違いないでしょう。読後、とてもスッキリします。

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肉体を超えた冒険―どのようにして体外離脱を経験するか

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肉体を超えた冒険―どのようにして体外離脱を経験するか ウィリアム・ブールマン ナチュラルスピリット ¥2,310

この著者はスゴイ。そして本書もスゴイ。何がすごいって、(1)実体験を詳細に記述している、(2)西洋文明に属する自然科学的な視点からみた考察がある、そして(3)トレーニング方法が記されていることですが、「心構え」を繰り返し記されていることがもっとも素晴らしいと感じました。

今から35年以上ほど前、思春期に初めて体外離脱を経験した時の衝撃は、いまだに鮮明に覚えています。当時は幽体離脱と言われていましたが、なんの予備知識もなかった中学校に入りたての少年だっただけに、完全なパニック状態に陥ってしまいました。体外離脱の直前には、初期段階では当たり前に経ることとなるいわゆる金縛りもありましたし。明晰夢を見るようになったのは30代に入ってからでしたが、予知というほど鮮明ではありませんがメッセージを受け取ることや、シンクロニシティは頻繁にあります。日常当たり前にこういった体験を経てくると、死生観どころか、うつつに対する見方も、普通の方とはずいぶん変わってきているようです。以前からニューエイジや精神世界の著書にはよく目を通していましたが、最近では、こういった見方に二千年近く前に気づいていたインド文明や、聖人、思想家、偉人に関心が寄っていっています。

そういった想いの原体験を改めて思い出せてくれる書でありました。

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行政の経営分析―大阪市の挑戦

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行政の経営分析―大阪市の挑戦 上山信一+大阪市役所 時事通信社 ¥2,940

関市長時代の書ですが、橋下市長改革の原点がここにあるとも言えるでしょう。つい3週間ほど前までは手に入ったのですが、現在は品切れ。大阪市職員が慌てて購入したんでしょうかね。

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2012.02.12

モード和食 WADA @ミント神戸

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モード和食 WADA  @ミント神戸

護衛艦「いせ」、「さざなみ」の見学の後のランチ。和田スペシャルをオーダー。少し人手が足りなかったのかな。

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護衛艦「いせ」、「さざなみ」 @神戸港

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護衛艦「いせ」、「さざなみ」 @神戸港

晴天に恵まれたこともあり、寒さを全く感じさせない絶好の見学日和となりました。大勢の人出でしたが、艦が巨大なこともあってか混雑もなく、気持ちよく見学できました。「いせ」は護衛艦の中でも最新、最大のいわゆるヘリ空母ですが、ヘリ用の昇降機(エレベーター)で甲板まで誘導してくれるのは圧巻。いせ、さざなみともに、SH-60Kも操縦席に乗り込めるほか、内部を見たい放題でした。自衛官のみなさんにも、気軽に質問に答えていただき、充実したひとときとなりました。神戸の山と海、大橋をバックに絵になる両艦です。

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2012.02.11

モデルカステン SK-44 M4. T49 今日はここまで その1

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モデルカステン SK-44 M4. T49

6月開催予定の明石模型クラブ第5回展示会のお題の一つであるM4シャーマンの履帯です。1時間半かけてやっとこれだけ12枚。片側80枚なんですが・・・。シャーマンの履帯は難物だと聞いてはいましたが、シュー1枚に6パーツとは。日本戦車やドイツ戦車なんぞ、かわいいもんです。太平洋戦線仕様では、この先、エッチングやレジンのパーツも控えているだけに、いつまでかかるやら。

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Bar Haccho @神戸元町

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Bar Haccho @神戸元町

「かじき」でクエとアンコウづくしの後、二次会にて。写真のとおり圧倒されるような種類の洋酒が並ぶ店内ですが、ずいぶんと広く、ゆったりと寛げました。緑のガチャピン、赤のムックなんて楽しげなカクテルもありますが、こちらの本領はシングルモルトを始めとする本格的で幅広いレパートリーのよう。マスターも店構え同様、個性的な遊びの達人と漏れ聞きました。

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日本料理 かじき @神戸元町

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日本料理 かじき @神戸元町

同業の気のおけない方々とご一緒に。クエとアンコウづくし。タタキ、から揚げ、そして濃厚な鍋。いずれもクエとアンコウが並んでいます。フグのひれ酒も結構でございました。真冬なのに窓を開けないといけないぐらいの熱気。

生簀には、クエやフグ、オコゼと一緒に、なにやら細長い魚が泳いでいたのですが、女将さんによると夏のハモが1匹だけ残っているとのこと。残っているというよりも、生き残っている、飼っているってところなんでしょう。ゆらゆらと気持ちよく泳いでいるさまは、鑑賞向きです。

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2012.02.09

今月の文藝春秋 201203

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今月の文藝春秋 201203

15年ほど前から毎月購読していますが、芥川賞作品が掲載される号は特にお値打ちに感じます。芥川賞と言えば、中学生の頃に読んだ「限りなく透明に近いブルー」と「エーゲ海に捧ぐ」の印象が強烈だっただけに、「芥川賞ってポルノやな」との想いが刷り込まれてしまいました。今ではすっかりお茶の間の人気者になった感のある吉高由里子さんが、鮮烈なヌードデビューした「蛇とピアス」も芥川賞作品の映画化でしたし、前回受賞作は作家自身が風俗マニアでした。映画化された「エーゲ海に捧ぐ」のイメージソングはレコード大賞受賞曲でもあるジュディ・オングさんの「魅せられて」でしたが、作詞は阿木耀子さん。歌詞がエロかった。そして、今回、慎太郎知事とのバトルで有名になった田中慎弥さんの「共喰い」は、エロに暴力。知事の受賞作「太陽の季節」も、エロと暴力でしたが、陰と陽の違いが世相、時代の勢いを反映しているようにも感じます。エロづくしで打ってて少々自己嫌悪気味です。救いは、選評を読む限りでは、知事はあからさまには褒めてはいないものの、田中さんのことを悪くは思っていないように感じたことでしょうか。

芥川賞以外にも、集中連載の同和問題や話題の当事者による首都圏大地震、金正男の衝撃メール、自民大勝の選挙予測など今月号はアタリです。

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2012.02.07

追加での到着

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これで打ち止め・・・の予定です。

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2012.02.06

次々回のお題

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日曜日、二日酔いのまま、ポチポチしていたら、こんなんも届きました。まだまだ続々届きそう。家族の目もある。どうすんねん。

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次回のお題

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帰宅したらこんなん届いていました。シャーマンはあんまり詳しくないだけに、どうなることやら。明日には、モデルカステンのネットショップからも細かいモンが届きそう。

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2012.02.05

龍樹

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龍樹 中村元 講談社学術文庫 ¥1,470

龍樹ことナーガールジュナは、空観を哲学的、理論的に基礎づけ、大乗仏教の思想を確固たるものとしたインドの生んだ巨人です。わが国でも「八宗の祖師」、「七高僧の筆頭」と仰がれています。世諦、真諦の二諦、縁起。一切は空である。あらゆるものは真実には存在せず、見せかけだけの現象にすぎない。なぞらえるのはお門違いでしょうが、ネットとリアル、金融経済と実体経済なぞと、地に足が着かないように感じてしまう現代にこそ、光り出す思想であると感じます。

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君は1万円札を破れるか?

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君は1万円札を破れるか? 苫米地英人 マキノ出版 ¥1,470

副題は「お金の洗脳を解くと収入が倍増する」とありますが、収入を増やすことを最終的な目的とした書ではありません。

前半では、経済学の教科書的な視点ではなく、といって現世利益的なハウツーというわけでもなく、著者独特の視点から「そもそもカネってなに?」という謎解きが進められます。

後半、特に第5章のさらに後段が本書の肝なんでしょうが、順を追って読むことで腑に落ちる程度が高まる仕掛けになっているように感じます。

最後段で中観に触れられていますが、前半で延々と世諦について説き、クライマックスで真諦に触れる、実によく練られた構成だと感じます。

 

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2012.02.01

うちわえび

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左から扇状に、スズキのたたき、スズキ(刺身オリジナル版)、鰺(この時期でも脂がのっています)、そして扇の要が、うちわえび。うちわえびは活け造りでした。自然食の隠れ家にて。

あいにく「のどぐろ」にはありつけませんでしたが。

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