ターミナル・エクスペリメント

ターミナル・エクスペリメント　ロバート・Ｊ・ソウヤー　ハヤカワ文庫ＳＦ　￥966

ソウヤー、２冊目です。主人公の医学博士は、臨死者の観察過程で発見した「魂波（ソウルウェーブ）」を捉えるため、自身の脳をスキャンし自らの魂のシミュレーションをコンピューター上に作り上げた。シミュレーションは、オリジナル版と死後の魂版、永遠の生版の３つ。コンピューター上の３つのスピリットのシミュレーションと言えば、エヴァのMAGIシステムを連想しますが、本作の３つのシミュレーションは、研究所のワークステーションから主人公をロックアウトし、ネット上へ逃げ出してしまい悲惨な事件が・・・。そしてお約束とはいえ、エピローグがまたスバラシイ。ＳＦ、サスペンスそして＋αといったところでしょうか。

著者名を隠されてしまえば、どうにもクライトンの作品としか思えないワタシでした。